漢字や九九が覚えられない我が子に悩んでいませんか?
普段のお子さんの様子を見ていて、こんなお悩みはありませんか?
・漢字を覚えるのが苦手
・漢字を書くのが苦手
・文章問題が苦手
・問題の解き方をすぐ忘れる
・九九を覚えられない
・文を読むときに読み飛ばしがある
発達障害グレーゾーンの子を育てているママのお悩みはいろいろありますが、
「勉強に関する困りごと」
はやはりママも気になりますよね。
わが家の息子は、特に漢字を覚えることや書くことが苦手です。
単純に書き写すことはできますが、次の日に「この漢字どう書くんだっけ?」」と聞いても「わからない」と答えたり、漢字のテストはかなり点数が低くほとんど書けていないことも多いです。
覚えるのが苦手で、なかなか覚えられず「この子は大丈夫だろうか・・・」とよく心配になっていました。
そして、私自身が書いて覚えるタイプだったので、漢字を書きたがらない息子も漢字を書けば覚えられるだろう、何回も注意すれば覚えられるだろう、と思っていたので、宿題のたびに注意していました。
怒れば怒るほど、息子は反抗的になり、結果やることを嫌がる負のループにはまっていきました。
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ワーキングメモリとは?
実は、「覚えるのが苦手」の背景にはワーキングメモリの弱さが隠れているんです。
ワーキングメモリとは、ただ記憶するだけでなく
情報を一時的に覚えておきながら考えたり行動する働きのこと
です。
例えば
・連絡帳を確認しながら翌日の支度をする
・複数人で会話をしたり話し合いをする
・頼まれた夕飯の材料を買いに行く
こんな場面でもワーキングメモリが関係しています。
この中で「連絡帳を確認しながら翌日の支度をする」ことを例にとってみると
①連絡帳に書いてあることを確認する
②書いてあることを覚える
③必要な物を準備する
④ランドセルに入れる
という工程に分解することができます。
ワーキングメモリが弱いと、覚えたけれど頭の中が情報がいっぱいになってしまい「何をやるんだっけ?」と必要な情報が抜けてしまいます。
またワーキングメモリには
言語性ワーキングメモリ
→言葉や数などの音声情報を記憶したり処理する働き
視空間性ワーキングメモリ
→形や位置などの視空間情報を記憶したり処理する働き
の2つがあります。
例えば「漢字が覚えられない」という悩みがあったとします。
言語性ワーキングメモリが弱い場合、ストーリーにして伝えたり、成り立ちブックを使って成り立ちを説明してあげると覚えやすくなります。
視空間性ワーキングメモリが苦手な場合、漢字を分解(星→日と生きる、日とノと三と1)して伝えたり、カラーマスノートのような色分けしてあるノートを使って説明してあげると覚えやすくなります。
子どもが何が苦手なのか知ってから対応することで、ワーキングメモリを伸ばすことができますよ。
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覚えるのが苦手な子のワーキングメモリを伸ばす方法
ワーキングメモリが育つと学校生活だけでなく日常生活にも役立ちます。
ワーキングメモリを伸ばす方法というと、色々な教材や方法が紹介されていますが、まずはじめにやってほしいのが「会話」です。
ママとの会話で「成功体験」を増やしてほしいのです。
実際にわが家でやった方法をお伝えしますね。
息子が漢字の練習をやっている時に「有」という漢字が出てきました。そこで私は
「前テレビに出てた〇〇覚えてる?あの人の名前の字と同じだね」と声をかけました。
すると「知ってる!」と興味を持って話を聞いてくれました。
また「この漢字は、一+ノ+月でできているね」と説明すると、すんなり頭に入ったようでした。
わが家の場合、アニメや映画が好きで、出てきたシーンや主人公を使って文章を作るとイメージしやすそうだったので、積極的に取り入れていきました。
すると漢字を覚えるのが苦手な息子から、「俺、もう書けるよ!」と自信がついた様子が伺えました。
そして、漢字に興味を持ち始め、いくつか漢字を覚えることができました!
完璧でなくてもいいので、できた時に
「うまく書けたね!」
「ここまで書けたね!」
「覚えたねー!」
「あの映画面白かったよね」
「よく思い出せたね」
と、できたところを見つけてみてください。
ついついできないところに目がいきがちですが、できているところを見つけて声をかけることでできたことへの自信につながりますよ。
いかがでしたか?
ワーキングメモリを伸ばすには、様々なトレーニングがありますし、紹介もされていますが、一番の近道は「ママとの会話」です!
ママとの会話で情報の整理を助けてあげることで、ワーキングメモリを伸ばすことができますよ!
ぜひ、試してみてくださいね。
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執筆者:松田あいり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)