授業についていけない発達障害グレーゾーンの子におうちでやるべきたった1つのこと〜「聞く力」チェックリスト付き〜

「何度言ってもできるようにならない」「授業についていけない」という困りごとは、もしかしたら「聞く力」の弱さが隠れているのかもしれません。今回は「聞く力」を伸ばす、おうちでやるべきたった1つのことをご紹介します。
 

授業についていけない本当の理由とは?

 

普段のお子さんを見ていて

・早くしなさい!と何度指示を出しても支度が進まないなど、やるべきことに取り組めない

・何度注意しても同じミスを繰り返す

・習ったことをすぐに忘れてしまい学習が定着しない

・最後まで人の話を聞かない文章を読まないなどの結果、早とちりしてしまうことが多い

・少しでも難しい問題があるとすぐに考えるのを諦めてしまう

こんな風に感じることはありませんか?

 

私はこれまで600人以上の子どもの発達分析を行ってきましたがその結果わかったことがあります。それは何度言っても、何度教えてもできるようにならない!というお子さんは「聞く力」の弱さが隠れているケースが多い、ということです。

 

こんな風に人の話が聞けないお子さんは、発達障害グレーゾーンの子の中でも勉強の苦手が目立つ学習障害(LD)グレーゾーンであるケースが多く、学年が上がるにつれて、授業についていけないと感じることが多くなる傾向があります。

 

私たちは人の話を聞くとき、選択的注意力と言って余計な雑音を無視して大事な話に注意を向ける力を使っているのですが、実は隠れLDタイプはこの力が弱いんです。

 

「聞く力」とは、ただ人の話を聞くだけでなく、話をよく聞いてやるべきことを把握し、行動につなげていく力のことです。

 

例えば日常生活だったら

・指示を聞いてスッと動く

・複数人で会話をしたり話し合いをする

 

学習面だったら

・集中して授業を受ける

・先生の話を聞きながらノートを書く

・教えてもらったことを理解して問題を解く

 

こんな場面でも「聞く力」が関係しています。学校でも家でも「教えること」は言葉を通すことが多いですよね。ここからもわかるように「聞く力」は言語発達と非常に関係が深く、あらゆる学習活動の根幹にある、と言っても過言ではない脳機能です

 

さらに「聞く力」が育つと知識を蓄えることが得意になったり、情報処理能力が高まるので、身の回りのことができるようになったり、学習がスムーズになるだけでなく、人間関係の習得が上手になったり、論理的に考えて分析できるようになるなど、大人になった時に必要な社会適応能力をグッと伸ばすことができるんです!

 

できるのにやらない子に
学習習慣が身に付く!
優しい叱り方がわかります!
↓↓↓

 

おうちで簡単にできる!「聞く力」チェックリスト

 

ここでは「聞く力」のチェックリストを公開しますのでよかったらやってみてくださいね。

——「聞く力」チェックリスト——

・人の話を最後まで聞けない

・授業に集中できない

・授業中に立ち歩く

・何回説明しても勉強内容が頭に入らない

・会話がかみ合わない

・複数人での会話や話し合いが苦手

・話し声が大きすぎる

・思い込みが激しい、早とちりが多い

・身の回りのことがなかなか定着しない

・約束をすぐに忘れてしまう

・同じミスを繰り返す

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お子さんは何個当てはまりましたか?

 

私たちの脳は

インプットする(聞く)

理解する

アウトプットする(行動する)

と言う順番で活動しています。

 

つまりインプットを担う「聞く力」がきちんと機能しないと情報が入ってこない、理解できない、だから行動もできない、その結果、脳が発達しないという負のループに陥ってしまいます。

 

ですからこのチェックリストをやってみて「うちの子、聞く力が弱いかも?」と思った方はぜひ次で紹介する対応をやってみてくださいね。

 

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授業についていけない子におうちでやるべきたった1つのこと

 

「聞く力」を伸ばすのには時間がかかるため、数ヶ月かけて取り組む必要があるのですが、今回は1つおうちで簡単にできる声かけをご紹介しますね。

 

おすすめは、話かける時に必ず「〇〇くん♪」と優しく名前を呼んであげることです!

 

ポイントは子どもに「ママの話、もっと聞きたい!」と思わせること。

 

例えば、「早くしなさい!」と何度指示を出しても支度が進まない子に、

・矢継ぎ早にどんどん指示を出す

・大きな声、イライラした声で言う

などこんな声かけをすると、子どもは情報処理がうまくできず、「何を言われているのか」が理解できていないことが多いのです。

 

ですから子どもに話しかける時には、子どものそばで優しい声で話しかけてくださいね。

 

「優しい声では、聞いてくれないのでは」と思われるかもしれませんが、優しい声の方が子どもの注意を引きつけることができ、脳に情報を入れる準備ができるんです

 

実際に「子どもの脳に届きやすい声かけをする」ことを数ヶ月かけて実践してくれた受講生さんはこんな報告をしてくれています。

 

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息子はゲームをやっていたり、YouTubeを見ていると、声をかけても全くこちらを見てくれない、話も聞いてくれくれなかったのですが、だんだんとこちらを見てくれるようになり、「なあに?」と、返事をしてくれるようになり、ゲームやYouTubeを自分でやめられるようになってきました。こちらの話をきちんと聞いてくれることも増えました。

さらに、授業についていけず、少しでも難しい問題があるとすぐに考えるのを諦めてしまっていたのに、今では社会のテストで100点を取れるようになりました。

<小3・男の子のママ>

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いかがでしたか?

大事なのは「子どもの脳に届く声かけ」をすること。その第一歩が「名前を呼んでから話しかけること」です。ぜひやってみてくださいね!

 

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執筆者:森あや

(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)

 

授業についていけない子の「聞く力」を伸ばす方法を多数紹介しています!

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