この記事では文章が理解できない学習障害グレーゾーンの子どもへの正しい対応についてお話ししますね!
・何回読んでも内容が頭に入らない
・文章問題になると途端に解けなくなる
こんな風に隠れLDタイプは文章が理解できない!という子もよくいますよね。一番の原因は言語性ワーキングメモリと言う、言葉や音声情報を処理する働きが弱いことが挙げられます。
文章を理解するメカニズムを解説すると、例えば「コップが割れた」という文章の場合、
1)文字を認識する
「コップ」「割れる」
↓
2)音声に変換する
「コップ」「ワレル」
↓
3)意味を理解する
・コップは飲み物を飲むための容器である
・割れると言うのは壊れることである
こんな風に理解が進んでいきます。
ところが言語性ワーキングメモリが弱いと
・知らない言葉をすぐに忘れてしまう
・一度に複数の言葉を思い浮かべながら考えられない
・複数の言葉の関係を考えられない
というところでつまずきやすいため、聞き慣れない言葉が使われていたり長い文章になってくると、何回読んでも内容が理解できない!と言うことが起きてくるんです。
ではどうすればいいのか?例えば宿題の場面だったら読んであげれば理解ができる子も多いので、まずはママが読んであげるのがオススメ。
ワーキングメモリが弱い子にとって自分で文字を読んで理解するのはハードルが高いため、まずは読む負荷を減らして「言葉を理解する」ことの成功体験を作っていくのがポイントです。
そしてママが問題を読んで解けるようになったら、次は自分で声に出して読むステップへ。口に出すことで情報が音声化されるので黙読よりも理解がしやすくなります。
大事なことはできることから始めて脳を動かしていくこと!です。よかったら参考にしてくださいね。
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執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)