
こんにちは!
セルフラーニング・アカデミー編集部です。
今回は上級講座で月2回開催している勉強会の様子をお届けしますね!
漢字が読めるのに書けない小学5年生の男の子
私たちは「自学力をおうちで育てる!」をテーマに、隠れLDキッズを育てるママたちが集まり脳科学や発達科学、心理学の観点から子どもの発達を継続的に学び、我が子の脳を育てるコミュニケーションを実践しています。
今回は、漢字を読めるのに書くのが苦手な息子さんの発達段階を見極めて、楽しく漢字に触れていく記録の発表がありました。
小学校5年生の息子さんがいるHさん。「漢字ドリル、1文字でもいいからやってみない?」「今日は宿題やる?」と声を書けても宿題に全く手を付けず、Hさんも漢字を書けるように様々な取り組みをされたそうですが、すぐに飽きてしまい続かなかったそうです。
漢字を読むことはできるのに、どんどん書けなくなっている息子さんに対して、「このままで大丈夫だろうか」と、とても心配されていました。
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なぜ、漢字を読めるのに書けないの?
漢字だけにこだわらず、読めるのに書けない子は多いですよね。
皆さんは、学習障害(LD)という言葉をご存じですか?LDは大きく分けて3つのタイプがありますが、書くのが苦手な子は「書字障害」に当てはまるケースがあります。
書字障害の特性があると
・字や文章を書くことを嫌がる
・マスから大きくはみ出してしまう
・漢字を使いたがらず、ひらがなやカタカナで書いてしまう
・書き間違いが多い
というような困りごとが出てきます。
小学生は、授業の中で書く機会が多いので「うちの子はなんでできないんだろう」と心配になっているママもいるかもしれません。
特にグレーゾーンは見逃されやすく、やろうと思えばできるので、「努力不足」「怠けている」と見られがちですが、頑張っていてもできない状態を理解することが必要です。
そして、文字を書くためには
文字を見る
↓
覚える
↓
思い出す
↓
書く
というように様々な力が必要になってきます。
「読めるから覚えているだろう」「読めるから書けるだろう」と思っていませんか?実は、読めるのと正確に漢字の形を把握しているのは少し違うのです。
読めるのに書くのが苦手な子は、「インプット」という文字の形やパーツの位置の覚え方でつまずいていることが多いので、情報を見て取り入れるインプットを工夫することが必要なんです。
漢字が読めるのに書けない子にピッタリな覚え方とは?
先ほどお話ししたように字を書く(アウトプット)するためには、まずは情報を見て覚える(インプット)をしっかりできるようにすることが大事です。
ここでHさんは、息子さんに漢字を書かせたいという思いが強すぎていたことに気づき、そもそも漢字を書けない理由は何なのか、どこまでできているのか、漢字を書けるようになる力を伸ばすために必要な方法を考えられました。
そこで、息子さんが好きなYouTube、漫画、ゲームを使ってどこまで漢字を読めるのかという取り組みをされたHさん。
「YouTubeで漢字の勉強をしよう」と誘っても「漢字=嫌い」な息子さんは取り組んでくれなかったとのことで、家族で楽しくYouTubeの脳トレ(絵の間違い探しや一番大きな数字を見つける、漢字間違い探しなど)をやっていると自然と一緒にやり始めたそうです。
漢字の間違い探しでは「砕」の中に1文字だけ違う漢字があるのを探す問題があったそうで「砕くって字でしょ。酔うって字が似てるよね」と言って探していると、見事に「酔」の字が一つだけあり、「すごい!答えを見つける前に予想して当たったね!砕く、酔うなんて難しい漢字知ってるんだね!」とできたことに声をかけられました。
また、息子さんが大好きな「進撃の巨人」という漫画を一緒に読んでわからないところを質問したり、感想を話したり、漫画を読みながら楽しく漢字を読むことができていたそうです。
そして、よくやっているゲームを活用されたHさん。「このゲームはどんなゲームなの?キャラはどんな作戦で出してるの?」と会話をスタートされ「限定キャラが当たった!」と喜んでいる息子さんに「どんなキャラなの?教えて!キャラの説明を読んでくれる?」と言うと「貫く」という中学校で習う漢字が読めていたんです!と喜ばれていました。
YouTubeや漫画、ゲームは小学生のお子さんが好きそうなものばかりですよね!息子さんに合わせて漢字の覚え方を工夫されたHさん。次は、漢字を「書く」ための力を伸ばす取り組みをしていきたいと語られていました。
そんなHさんやチームのメンバーに対して、発達科学コミュニケーションマスタートレーナーの森あやさんからこんな一言がありました。

大事なのは漢字が完璧にできるようになることではないんです。
・知らなかったことを知るのが楽しい
・わからないことがわかるようになった
・できなかったことができるようになるのが楽しい
という経験をさせてあげることが大事なんですよ。
この言葉に、チームのメンバーの頷きが止まりませんでした!
ママに必要なのは、
・わが子の脳の発達ステージに合わせて学習のサポートをすること
・その子の得意な学習のルートをつくってあげること
・新しいことを知る楽しみを感じながら「できた!」「わかった!という体験を作る
です。
親子で楽しみながら学ぶことが何より大切であることを改めて学ぶ時間になりました!
次回の活動もお楽しみに♪
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執筆者:松田あいり
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
漢字が読めるのに書けない子のサポート方法を多数紹介しています!