最後まで話を聞けず一斉指示が通らない子に遊び感覚で聞く力が育つ!お家トレーニング

授業参観でのお子さんの姿を見て、先生からの一斉指示が通らない、最後まで話を聞けていないと感じることはありませんか。どうすれば聞く力がつくのでしょうか。ここでは、遊び感覚で聞く力が育つトレーニングをご紹介します。

授業参観で気づいた!一斉指示が通らない息子の姿

 

お子さんの学校での様子を見ることができる行事の一つに授業参観があります。集団の中で我が子がどう過ごしているのか、期待と不安の入り混じった気持ちで臨まれていることと思います。

 

さて、その授業参観で、お子さんのこのような姿を見ることはありませんか?実は、私の息子にも当てはまることが多かったのです。

 

 

・先生からの一斉指示が通らないことで、周りの子より行動がワンテンポ遅れている
・気が散ってしまい、授業とは別のことをしている
(おしゃべりをしている・窓の外を見ている・授業で使わない道具で遊ぶなど)
・人の話を最後まで聞かない
・ボーっとして何もしていない

 

お母さんが「我が子のできているところを見つけて、頑張りを褒めたい!」と思って見ていても、お子さんの授業中のこのような姿を見てしまうと、「どうして我が子は、周りの子と同じことができないのだろう…?」と、できていないところにばかり目が行き、落胆してしまいますよね。

 

そして、帰宅したお子さんに「先生のお話をきちんと聞きなさい!!」とガミガミ言ってしまっていませんか。以前の私も同じでした。

 

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一斉指示が通らないのは「聞く力」が弱いのかも?

 

聴力自体に異常はないのに、どうして人の話が最後まで聞けず一斉指示が通らないのでしょうか。それは、脳の特性として聞く力が弱いことが原因かも知れません。

 

聞く力とは、人の話を聞いて内容を理解して、行動したり、話したりする力のことです。

 

 

聞く力が弱いと

 

・今は誰の話を聞く場面なのか
・教科書の何ページを開いて、話を聞くのか
・先生が口頭で言う大事な部分がどこなのか
・次の授業の持ち物は何か
・次の授業の内容は何か

 

ということを聞き逃してしまい、その結果、授業についていけなくなっています。ですが、聞く力がアップすると 

 

・集中して最後まで話を聞けるようになる
・何に注目して話を聞けばいいかわかる
・聞いて理解することで、行動力が上がる
・できた!が増えて、自信が持てるようになる

 

など、学習の土台の力がつくので、授業についていけないという困りごとが減り、だんだんと自信がついてきます。そして、自分で聞いたことを「ぜひやってみたい!」という気持ちになり、行動力にスイッチが入れば、お子さんの毎日ももっと楽しく充実したものになりますね。

 

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聞く力を伸ばすための取り組みとは

 

それでは、どうすれば聞く力を伸ばすことができるのでしょうか。ここでは2つの取り組みをご紹介します。

 

環境調整をする

 

まず、学校での取り組みとして、先生に環境調整をお願いしてみることをおすすめします。

 

・座席の位置を前から2番目の真ん中にする

→「先生に近い1番前の座席では?」と思われがちですが、前から2番目ですとお手本にする子が前にいるのでおすすめです。
→真ん中の席は、窓から離れているため、外の景色や廊下を通る人が気にならずにすみます。

 

 

・教室前方の掲示物をできるだけ少なく、シンプルにする

→目に入る情報をできるだけ減らし、気が散らないようにします。

 

このようにお子さんの気が散らないような環境を整えます。

 

お家でできる「聞く力」トレーニング

 

次に、家庭でできる取り組みをご紹介します。それは親子で「聞く力」トレーニングをするということです。

 

トレーニングと言っても、何か特別な教材を用意する必要はありません。することは簡単なことば遊びやゲームです!お子さんも遊び感覚でできるので、まさかこれが「聞く力」トレーニングになっているとは気づかれずに取り組めるのでおすすめです。

 

・たぬきことば

「た」をぬいた単語を言う遊びです。やり方は簡単です。お母さんが「たぬき」と問題を出すと、お子さんは「た」を言わずに「ぬき」と答えるというものです。

 

例えばこのようなたぬきことばがあります。

 

たぬき →  ぬき
バッタ →  バッ
タンバリン →  ンバリン

 

お母さんの話すことをよく聞いていないと答えられないので、お子さんも集中して聞こうとします!また、役割を交代して、お子さんに問題を考えてもらうのもいいですね。

 

・船長さんの命令ゲーム

お母さんも子どものころに遊んだことがあるかも知れませんね。まずは、お母さんが「船長さん(命令を出す人)」、お子さんが「船員(命令に従う人)」としてやってみてください。

 

船長さん(お母さん)が最初に「命令です」と言った場合のみ、船員(お子さん)は指示に従います。「命令です」を聞き逃さないように聞くことがポイントです。

 

例えば、船長さんが、「命令です。右手を挙げてください。」と言ったら、船員は右手を挙げます。

 

「右手を挙げてください。」と言っても船員は右手を挙げません。

 

命令を出す人も船長さんだけではなく、社長さんや監督さんなど、おうちでお子さんがイメージしやすいオリジナル設定を作るのもいいですね。

 

このゲームでは、大事な言葉を聞き逃さないように行動するという力がつきますよ。

 

 

私の息子も「聞く力」トレーニングを続けるうちに、先生の話を聞けるようになり、注意を受けることなく過ごすことができるようになってきました。

 

ただし、この「聞く力」トレーニングには1つ注意点があります。それは、トレーニングを行うのは、親子のコミュニケーションが十分に整ってから取り組むということです。

 

お母さんが早速やってみたいと思っても、お子さんが乗り気でない時は、無理に取り組まないでくださいね。なぜなら脳は楽しいと感じるときに発達するからです。

 

ぜひお休みの日や、隙間時間に楽しく取り組んで、聞く力を伸ばしてくださいね。

 

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執筆者:山田 あき
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

 

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