発達障害グレーゾーンの子どもは朝起きるのが苦手
朝、なかなか起きられない発達障害グレーゾーンのお子さんは多くいます。
・何度声をかけても朝起きられない。
・朝の忙しい時間に何度も起こさなければいけなくてイライラする。
・登校時間が迫っているのに起きないので無理やり起こして喧嘩になる…。
就学前のお子さんや小学生低学年のお子さんなら抱きかかえて起こすこともできますが、学年が進むとそれは無理です。今のうちに自分で起きられる習慣をサポートしてあげたいですね。
私の息子も小学4年生頃から起きられなくなってしまいました。始めは優しく声をかけますが、回数を重ねるごとにイライラ…。
ついには体をベッドから引きずりおろして抱きかかえるようにして洗面所へ連れて行っていました。そんな険悪な1日のスタートですから、その後がうまくいくはずがありません。他のことでも困りごとが増えていったのです。
そこで今回は、朝起きるのが苦手な発達障害グレーゾーンの子どもへの対応についてお話しますね。
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朝起きられないのは脳の発達が未熟だからだった⁈
厚生労働省が推奨する睡眠時間は、小学生9~12時間、中・高生8~10時間
現実的に難しいと感じる部分もあるかもしれませんが、できるだけ理想に近づけて、すっきり起きられると良いですよね。
発達障害グレーゾーンの子は、なかなか寝られない、眠りが浅いなど、睡眠に問題を抱えている子も多いです。また疲れやすい特性があるので、そもそもの睡眠時間が足りていない場合があります。
それに加え発達障害グレーゾーンの子は脳の発達が未熟なため、覚醒するのに時間がかかってしまうのです。
脳の様々な部位が情報を伝達しあって寝たり起きたりするのですが、その伝達がうまくいかないので起きられないのです。
怠けているわけではなく脳が起きにくい状態なので、朝起きられないのです。
やる気の問題ではなく脳の未熟さが原因なのに、怠けている、さぼっている、と思われてしまったらつらいですよね。
脳が起きていないので、いくら「起きなさい!」といっても、脳に届いていないのです。
ようやく脳が起き始めた時にはママがこわい顔で怒っている…。
学校も乗り気じゃないし、ますます起きられなくなるのです。
怒ってしまうと、子どもは「起きる=イヤなこと」と感じてしまい、もっと起きづらくなってしまうのです。
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脳に届く声かけテクニック
朝、スッと起きられるようになるには前の夜からの準備が肝心です。
朝起きられない子どもには「朝、起きなきゃいけない」ではなく、「起きたい」と思わせるのが効果的なのです。
普通の日は起きてこないけれど、遊びに行く日にはさっと起きてくる、という経験はあると思います。これを日常でもやっていきます。
息子はアイスクリームが大好きなので、朝、起こすときに一口サイズのアイスを口に入れました。そして洗面所にもひとつ。登校途中のコンビニでアイスを買って食べる約束を前の夜にしました。
途中までキックボードで登校したり、朝ごはんをおにぎりにして公園で食べてから登校したこともあります。
ゲームが好きなお子さんでしたら、起きたらすぐに10分ゲームをして良いよ、とする。
お料理に興味がある子でしたら一緒に卵を焼く約束をする、など、ご褒美を前の夜に話すのはどうでしょう。
そんなの毎日無理!と思うかもしれませんね、でも大丈夫です。脳が育ってきたら、こんなことをしなくても起きられるようになるのです。
そして起こす時は優しい声でにこやかに、「おはよう。〇時〇分、起きる時間だよ」と、伝えます。何分かしても反応がなかったらそれを繰り返します。
「起きなさい!」という命令口調よりずっと脳に届きやすいのです。
そこでピクリとでも動いたらすかさず「起きる準備ができたね」続いて「目が開けられたね」「昨日より早く起きられたね」と、肯定の言葉をママの声かけで子どもの中に入れていきます。
本人に、できているよということを気づかせてあげるのです。
このようにしていくと、次第に脳が育っていきますよ。
そうして自信が持てるようになった子どもは自分から起きてくるようになるのです。
ママも、子どもが起きられると信じて待てるようになるので過剰な声かけをしなくなり、良いサイクルが生まれます。
気持ちの良い1日がスタートできるように、よかったら実践してみてくださいね。
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執筆者:白井玲
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)