授業に集中できない学習障害グレーゾーンの小学生
授業をきちんと聞きたいのに、お友達が話していたり、ざわざわした教室では、「先生の話に集中できない!」と困っている小学生はいませんか?
・授業中に、お友達の声と先生のお話が入ってくると、何の話かわからなくなる。
・お友達のおしゃべりが大きく聞こえて、気持ちが落ち着かなくなる。
これは、我が家の子どもが小3の時、授業で困っていたことです。
その頃、家庭では、何回呼んでもすぐに返事をしないといった行動がありました。
次第に、「学校に行きたくない。」という登校しぶりがみられるようになり、「学校で困っていることがある?」と聞いてみると、授業中にお友達がおしゃべりしていると、その声が気になり、先生の話が聞けなくなることを話してくれました。
一生懸命、授業を聞こうとしているのに、周りが騒がしいと、先生の話や説明を聞くことが難しくなるのはなぜでしょうか。学習障害グレーゾーンの子どもたちの聞く力の特性についてみていきましょう。
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学習障害グレーゾーンの子どもが先生の話を聞けない理由
学習障害グレーゾーンの子どもたちは、不注意傾向が強かったり、集中力のコントロールが苦手なタイプが多いといわれています。
授業中は、先生の話を聞く、ノートを板書する、問題を解くなどたくさんの課題を同時に進めなければなりません。
その時に、教室がざわざわしていたり、隣でお友達がおしゃべりしていたリすると、学習障害グレーゾーンの子どもたちは耳から入ってくるたくさんの情報にうまく注意を向けることができず、授業に集中できない状態になってしまいます。
注意の特徴は以下の4つのタイプに分けられます。
①注意の選択性:一つの刺激を選び、他を無視する
先生の声に注意を向けて、お友達のおしゃべりを無視することができる
②注意の持続性:一つのことに注意を持続させる
先生の説明を聞き続けることができる
③注意の転換性:ある行動から別の行動に切り替える
テレビを見ている時、「ご飯だよ。」を言われると、テレビのスイッチを切り、テーブルに向かうことができる
④注意の分配性:複数の行動に集中力を分散させる
ピアノの楽譜を見ながら、鍵盤の位置もチェックできる
我が家の子どもの場合、授業中に、先生の声とお友達の声が両方聞こえていると、お友達の声を聞き流して、先生の声に注意を向けることができず、さらに、注意を持続させることも苦手だったため、先生の説明をしっかり聞いて、授業に集中することも難しかったのだとわかりました。
では次に、家庭でできる集中力を高めるママの声かけのコツをお伝えしますね。
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集中力をつけるママの声かけポイント
優しいトーンで間を取りながら話しかける
毎日の生活の中で、子どもに話しかけるとき、どんな表情、声色で話していますか?
学習障害グレーゾーンの小学生は、切り替えが難しかったり、準備に時間がかかることが多いですよね。
そのため、「早くして!」、「~ちゃん!!!」と、大きな声で矢継ぎ早に声かけしてしまうことが多くなってしまいます。
お母さんが怖い顔をして、次々に指示を出しても、学習障害グレーゾーンの子どもたちの耳には届きにくく、聞いたことを処理する時間も取れないため、内容は十分には理解できていないのです。
ですから、優しいトーンで間を取りながら、話しかけてみましょう。我が家では、ささやき声くらいの大きさで話しかけてみると、秘密の話をしているようで、子どもも声かけにすっと注意を向け、にっこり返事をしたり、「なになに?」と興味をもって聞き返すようになりました。
毎朝20秒のメンタルカウントで集中力アップ
我が家では朝学習をしています。学習を始める前に、20秒間目をつぶって数を数えるメンタルカウントを取り入れています。
メンタルカウントは、声を出さず、できるだけ体を動かさないようにして、じっと数を数える方法です。毎日続けることで集中力がついてきます。
時には、”ちょっと長めバージョン”として、40秒くらいを目標に数えてみたり、20秒ピッタリ賞を作ったりして、ゲーム感覚で進めると、楽しく続けることができますよ。
いろいろなパターンでメンタルカウントをやった後は、「今日も静かにカウントできたね!」など、子どもが取り組めたことをしっかり褒めましょう。
短い時間ですが、毎日続け、ママから褒められることで、子どもは成功体験を積み重ねることができ、自信をつけていきます。
しりとりや耳さんすうで聞く力をつける
夕食後の団らんの時間に、家族でしりとりや耳さんすうをして遊ぶこともあります。しりとりを家族3人でするときは、1番目の言葉と2番目の言葉に続けて、新しい言葉をつなげていきます。
言葉を3つ、つなげられない時も、「2つ言えたね。」「その言葉、よく思いついたね!」と、できたところに注目し、褒めるところをみつけましょう。
耳さんすうは、「5たす4は?」と問いかけて、鉛筆や紙を使わず、子どもに頭の中で考えて答えてもらいます。しっかり注意を向けて聞く体験が増えるので、遊びながら、集中して聞く力をつけることができます。
耳さんすうは計算することが目的ではありません。桁数を増やしたり、難しい計算をさせないようにすることもポイントです。
答えることができたときは、「ピンポン!」「さすが!」の褒め言葉で、間違ったときは、「あと少しだったね。」など励ましの言葉で、子どもが耳さんすうに取り組んでいることを肯定しましょう。
朝のメンタルカウントや夜の言葉遊びを続けることで、次第に子どもは授業中のお友達の声も気にならなくなり、先生の話をきちんと聞けるようになりました。また、表情も明るくなって、お友達とも楽しく遊び、行き渋りもすっかりなくなりました。
みなさんも、優しい声かけや言葉遊びをしながら、子どもたちの集中力を高めてくださいね。
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執筆者:神木 ゆう
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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