字が汚い小学生の書字障害グレーゾーンの子が”花丸褒めトレ”で変わった方法

「字が汚くて連絡帳が読めない…」そんな小学生の悩み、実はよくありますよね。今回は、書字障害グレーゾーンの特性を理解しながら“花丸褒めトレ”を実践し、毎日の声かけで丁寧に書く力と自信を育てたわが家の実例をご紹介します。

連絡帳の字が汚くて自分でも読めない息子

 

小学校で毎日書く「連絡帳」は、先生からの伝達事項や宿題の内容、翌日の持ち物などが書かれる大切なノートですよね。ところが、小学2年生の息子はその文字があまりに雑で、本人ですら後から読めないことがありました。

 

「これ、なんて書いてあるの?」

 

「うーん、覚えているから大丈夫!」

 

そんな会話が毎日のように続き、親としては少し不安な気持ちを抱えていました。実際、内容を聞くとちゃんと覚えていることが多く、困ることもあまりないのです。ただ「丁寧に書く」という習慣だけはなかなか身につかず、どうサポートすればいいか悩んでいました。

 

 

「覚えているから大丈夫」という自信は、裏を返せば“丁寧に書く理由が見つからない”というサインかもしれません。

 

小学生のうちに綺麗に書く習慣をつけてほしい!という思いから、字が汚い子はどうすれば綺麗に書けるかを真剣に考え始めました。

 

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なぜ字が汚い?書字障害グレーゾーンの特徴と原因

 

まず、なぜ字が汚いのか? という疑問からお話ししますね。

 

小学生の息子は、書字障害グレーゾーンの特性があり、集中力の波が大きいタイプです。そのため「早く終わらせたい」という気持ちが先に立ってしまい、字を綺麗に書くという余裕がなくなってしまうのです。

 

実は書字障害グレーゾーンの子どもには、次のような特徴が見られることがあります。

 

・文字の大きさがバラバラ

・字が枠からはみ出てしまう

・書き順を覚えにくい

・書くのに時間がかかり、手が疲れやすい

・文章の間隔や、句読点の位置が不安定

 

こうした特性から、「字が汚い」「雑に書いている」ように見えても、実は“丁寧に書けない理由”が隠れていることが多いのです。

 

たとえば息子の場合、縦の視線移動が苦手で、黒板の板書を写すときに行を飛ばしてしまうこともありました。その結果、連絡帳の字も乱れやすくなっていたのです。

 

文字を書くという行為には「視覚」「手の動き」「集中力」の3つが関係しています。どれか1つがうまく働かないと、字が乱れたりバランスが崩れたりしやすくなります。

 

このように、“字が汚い”背景には「できない」ではなく「難しい理由」があるのです。だからこそ大切なのは、「字が汚いのを直したい」と思うことよりも「丁寧に書けないことを責めず、どうしたら書きやすくなるか?」を一緒に考える姿勢です。

 

ここで私が取り入れたのが、小さな“できた”を形にして褒める「花丸褒めトレ」です。ここから息子の字が、少しずつ変わっていきました。

 

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字が汚い小学生が変わった花丸褒めトレ方法

 

「花丸褒めトレ」とは、私が発達科学コミュニケーションで学んだ、子どもの“毎日〇〇ができた”を記録する「毎日ひとこと日記」です。どんな小さなことでも毎日息子の何か花丸なこと、褒めることを探し、記録し続けていました。

 

この記録を後から見返すと、私自身がとても嬉しくなり、息子の“できた”がたくさん発見できたからこそ、日々の声かけが変わり、怒ることよりも褒めることが増えていったのです!

 

そんな「花丸褒めトレ」を、字が汚い小学生の息子にも試してみました。連絡帳の字が雑で読めない日もありましたが、「書かせる」より「できたことを形に残して褒める」に切り替えたことで、息子の字に少しずつ変化が見え始めたのです。

 

最初に始めたのは、「どんなに雑でも、書けてきたことを褒め、花丸をつける」ことです。文字が乱れていても、「全部書けたね」「今日も最後まで書けたね」と声をかけ、小さな花丸をひとつ添えるようにしました。

 

次の日は、少しでも丁寧に書けた文字を見つけて「“ハンガー”の字がすごくきれいに書けているね!」とできたところを具体的に褒め、もうひとつ花丸をつけました。すると息子の中に「もっと上手に書きたい」という気持ちが少しずつ芽生えていきました。

 

やがて連絡帳を書くことを楽しみにするようになり、「今日はどんなマークをつけてくれるの?」とワクワクしながら連絡帳を見せてくれるようにもなりました。花丸だけでなく、猫の顔や星などのマークをつけると、「これ何のマーク?」「今日のは特別だね!」と親子の会話も自然に増えていきました。

 

また、花丸をつけるときに必ず“理由”を伝えたことも大切なポイントです。「今日は文字がまっすぐ揃っているね。だからこの花丸だよ」伝えると、息子も「どうすれば花丸がもらえるのか」を理解し、丁寧に書こうという意識が高まっていきました。

 

一方で、雑に書いてしまった日もあります。

 

そんなときも責めるのではなく、「今日は急いでいたのかな?」と優しく聞くと、「校庭で早く遊びたかった」と素直に話してくれ、「明日はゆっくり書いてみる!」と自分から前向きな言葉が出てくるようになったのです。できなかった理由を自分で言葉にすることで、「次はこうしてみよう」と考える力も少しずつ育っていきました。

 

 

花丸褒めトレは単なる“書く練習”ではなく、親子の会話を通して自信を育てる時間に変わっていきました。子ども自身が気づいて言葉にすることで、「もっと丁寧に書こう」という意欲が自然に生まれます。

 

大切なポイントはできた瞬間を見逃さず褒めることです。字が汚い小学生でも、できたことを見つけて褒めるだけで、少しずつ字も心も変わっていきます。子どものできたを発見すると、ママ自身もとても嬉しくなりますよね。

 

ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

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執筆者:前田みづき

(発達科学コミュニケーションアンバサダー)

 

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