お金をすぐ使ってしまう発達障害グレーゾーンの子がお小遣いの管理ができるようになる!ポイント帳でミッション大作戦!

「これ欲しい!」と思うと我慢できずに買ってしまう。お小遣いはもらったその日に使ってしまう。自分でお小遣い帳をつけられない!そんな発達障害グレーゾーンの子がお小遣いの管理ができるようになる、ポイント帳を使ったミッション大作戦をお伝えします!
 

お小遣いの管理ができず、すぐに使ってしまう息子

 

我が家の発達障害グレーゾーンの息子は、幼いころから買い物に連れて行くとすぐ「これ欲しい」と言って買ってもらうものの、すぐに飽きて使わなくなってしまいます。

 

買い物に行く前に「今日は見るだけだよ」とあらかじめ声をかけて連れて行っても、「これ欲しい!」とその場を動きません。

 

売り場で我慢させようものなら「買ってくれない。ケチ!」とずっと文句を言うので、親の方が参ってしまいます。

 

小学生になり、お小遣いをもらうようになると、もらったその日に駄菓子屋さんやコンビニで使ってしまい、お小遣いはすぐになくなってしまいました。

 

 

息子があまりにお小遣いの管理ができないので、お小遣い管理の定番の方法を試してみました。

 

まず、お小遣い帳をつけることにしました。自分で書くのは難しかったので、私と一緒につけていましたが、息子が使ったお金を申請しない・お金を隠すなどの問題が起こり、所持金の把握ができなくなり挫折しました。

 

次に1ヶ月分のお小遣いを小分けにして渡すことにしました。しかし、小分けに渡しても、もらったその日にほぼ使ってしまいます。もっと小分けにしようとしたら、金額が小さすぎて逆に使いづらいという弊害も出てきました。

 

定番の方法もうまくいかず、どうしようかなと悩んでいるうちに、貯金するはずのお年玉を勝手に使ってしまうという問題も起きてしまいました。

 

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お小遣いの管理ができないのは、脳の特性が原因だった

 

お小遣いの管理の定番と言われている方法をもってしても上手くいかないのは、なぜなのでしょうか。それは、脳の特性が原因でした。

 

発達障害グレーゾーンの脳の特性として

 

・衝動性が高い
・行動が行き当たりばったり
・飽き性
・好奇心旺盛

 

というものがあります。

 

このことから、常に何か新しい刺激が欲しくて、気になるものを後先考えず衝動買いをしてしまうのです。そして買ったものには、すぐに飽きてしまいます。息子の全てに当てはまることが分かりました。

 

そんな息子にどうやってお小遣いの管理を教えようかと考えていた時に、我が家では既にお小遣い帳のようなものに取り組んでいることに気が付きました。

 

 

それは、ご褒美ポイントをつけるポイント帳でした。小さなノートに日付・できたこと・ポイント数・ポイント残高を書くというシンプルなものです。

 

例えば、1週間の目標を「靴をそろえる」「ありがとうと言う」などと決めて、それができればそれぞれ10ポイントをつけ、ポイント帳につけておきます。息子も自由に見られるようなところに置いていました。

 

ポイント帳は私が書くので、息子が書くという負担はありません。また、ポイント残高も書いてあるので、今何ポイントあるか視覚的に分かりやすいのです。

 

ポイントは現金に換えることもできますが、勝手に使うことができないので、衝動的に使うことを防いでくれます。そして、何より息子はポイントが貯まることを楽しみにしていました。

 

このポイント帳を活用すればよいのではないかと考えたのです。

 

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ポイント帳でお小遣いの管理とモチベーションもアップ!!

 

まず、ポイント帳を活用することで得られるメリットをお伝えします。

 

・自分のポイント残高(=所持金)を視覚的にとらえることができるようになる

・自分が頑張ったことのご褒美としてポイントがもらえるので、モチベーションもアップする

・ご褒美のポイントをいくらもらえるか計算できるようになり、未来のことを考えられるようになる

 

このことをふまえて、今まで使ってきたポイント帳をバージョンアップさせることにしました!

 

 

それでは、我が家のポイント帳を使ったミッション大作戦をご紹介します!

 

お小遣いとしてある程度自由度を持たせるために現金を少額渡し、あとは出来高制のポイント制としました。

 

まず、息子と話し合って、ポイント項目を決めました。「これは、いわゆるミッション(達成すべき目標)だよ」と映画さながらにカッコよく作戦会議をして興味を持たせます。

 

成長するにつれて目標が変わってきたので、自分から勉強を始める「がんばりポイント」を50ポイントとして設定しています。その他には

 

・部活に参加 20ポイント
(休日参加は50ポイント)
・ペットの世話 20ポイント
・早起き(自分でアラームをセットして起きる)
 20ポイント
・草取り 30ポイント
・植物への水やり 20ポイント

 

などとしました。

 

息子もポイント帳を見ながら「がんばりポイントを毎日もらうと、5日で250ポイント貯まるな…」と未来のことが考えられるようになったり、ポイントをもらうために頑張ってみようという気持ちが芽生えました。

 

また、「この前おじいちゃんにもらったお小遣いをポイントで貯めておくよ。手元に持っていたら使ってしまうから」と自分の弱みを理解したうえで対策をたてられるようになりました。

 

私も「今日は自分で起きてきたから、ポイントつけておくね!」と励ましたり、私がポイントをつけ忘れていたら息子の方から「あのポイントはつけてくれた?」とチェックされることもあります。

 

このポイント帳のメリットはさきほどお伝えしましたが、やっていて良かったなと実感することがありました。

 

それは、あとで見返した時に、できたことばかりが書いてあるノートになったことです。日々の成功体験が、目に見えて積みあがっていくのです。

 

 

もちろん、貯まったポイントを使うこともあります。本人の努力で得たポイントなので、使い道にはなるべく反対をしないようにしています。

 

使い道もポイント帳に書き込みます。ジュースやお菓子、ゲームの課金などに使うと、みるみる残高が減っていきます。

 

すると、息子は「ポイントが減ってきた…!」と実感したようで、「しばらく使うのをやめて貯めよう」と宣言しました。

 

私はすかさずノートの余白に「しばらく貯める!〇月〇日」と書いて、息子がその気持ちを忘れないようにしています。

 

すぐにお金を使ってしまう息子でしたが「次の目標は、3000ポイントだ!」と目標を立て、毎日コツコツとミッションをこなしてポイントを貯めるようになりました。

 

また、ポイント残高を確認することで一度に使い過ぎないようになり、お小遣いの管理ができるようになりました。

 

お小遣いの管理がうまくできないお子さんがいらっしゃいましたら、ぜひ、お子さんにあった目標やポイントを決めて取り組んでみてくださいね。

 

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執筆者:奥山 楓
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)

 

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