漢字は読めるけど書けない小3の息子が「書いてみる!」に変わった関わり方

漢字は読めるのに書けない子に悩んでいませんか?今回は私の実体験をもとに「読めるけど書けない」の本当の理由と漢字が書けない小3の息子のやる気を引き出した関わり方をお伝えします。

漢字は読めるけど書けない息子に焦っていた私

 

息子は、保育園の頃から電車が大好きで、難しい漢字の駅名も自然と覚えて読める子でした。

 

小学校に上がってからも、音読は漢字があってもスラスラ読めていましたし、外出時に見かける案内板の漢字もわりと読めることが多かったのです。

 

そんな様子だったので、私は自然に「読めるんだから書けるよね」と思っていました。

 

けれど現実は違ったのです。

 

2年生くらいまではそこまで気にならなかったのですが、3年生になってからは宿題で漢字を書く時間になると、息子の手は止まるようになりました

 

「やだ」「書きたくない」「わからない」読めるけど書けないのです

 

どうして?このまま漢字が書けなかったらどうなるの?

 

学年が上がったらもっと困るのではないか?

 

焦りから私は、「ちゃんとやればできるでしょ?」「1回くらい最後まで書いてみなよ!」ということが増えました。

 

そのたびに、息子の表情はどんどん固くなっていったのです

 

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「読めるけど書けない」は努力不足ではなかった

 

発達科学コミュニケーションを学び始めた時、私は衝撃を受けました。

 

なぜならば漢字を書く時、子どもの頭の中では、複数の作業が同時進行で行われている、と言うことがわかったからです。

 

・形を思い出す

・書き順を処理する

・手を動かして再現する

 

こんな風に漢字を書くためにはいくつかのステップが必要になります。

 

学習障害(LD)の1つである書字障害(ディスグラフィア)の特性があると

 

・文字の形や位置、大きさを正しく認識しずらい

・鏡文字を書いてしまう

・漢字の細かい部分を再現できない

・視覚情報処理や手の動きのコントロールが難しい

 

といった困難が起きやすくなるんです。

 

つまり、漢字が読めるけど書けないのは練習不足でも努力不足でもないということ。生まれつきの脳の機能的な特性が背景にあることも少なくないのです。

 

 

さらに、間違える経験が積み重なると「また失敗するかもしれない」「怒られるかもしれない」と感じて脳はブレーキをかけてしまいます

 

その結果、読めるけど書けないと言う状態が、「書きたくない」「やりたくない」と言う、やる気の問題に見えてしまうことがあるのです。

 

それに気づいたとき、私はハッとしました。

 

息子はサボっていたのではなく、困っていただけだったのです。脳の特性を理解した時、私は初めて息子の味方になれた気がしました。

 

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「とにかく書かせる」は卒業!大切にした小さな成功体験

 

それから私は、漢字を書けるまで何度も何度も書かせるということをやめました。

 

まずは一文字書けたらゴール。それも難しい様子だったら、一画だけでも書けたら良しとする。

 

その時に、「ここまでできたね」「すごく丁寧に書けたね」「さっきより速く書けてたんじゃない?」など、結果ではなく、今できている事実をそのまま伝えていきました。

 

また、へんとつくりに分けてパズルみたいに漢字を組み立てて遊ぶ取り組みもしてみました。

 

こうすることで、書かなくてもいい時間を増やしてみたのです。息子も楽しそうに取り組んでくれていました。

 

そうしていく内に、息子に嬉しい変化が起きました。ある日、息子がぽつりと「これ書いてみるね」と言ったのです。

あんなに拒否反応が強かった漢字を自分から書いてみる、と言ってくれたことが本当に嬉しかったです。

 

 

私がやったことは、ただ負荷を下げて、できた瞬間を一緒に喜んでいただけ。強制しなかったからこそ、息子は自分で選べたのだと思います。

 

その時、私は確信しました。「読めるけど書けない」は、できない子のサインじゃなくて、書けるようになる過程を進んでいるサインだったのです。

 

今、息子は難しい問題に出会った時、「どうしようかな」と少し考える時間を持てるようになりました。

 

すぐに投げ出すのではなく、「もう1回やってみる」と言える日も増えました

 

漢字が完璧になったわけではありません。間違える日も、書きたくないという日もまだあります。

 

それでも、わからない時にどう向き合うか、できない時にどうするか。考える姿勢が確実に育ってきてるなと思います。

 

どうして書けないんだろう…と悩んでいた時は、「この子大丈夫かな…」と不安でいっぱいでした。

 

けれども私が息子への関わり方を変えたら、息子は自分から書こうという気持ちがどんどん出てきたのです。

 

ぜひ、1つでもいいので、お子さんの小さな成功体験を作ることからスタートしてみてくださいね。

 

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執筆者:酒井 佑美

(Nicotto Projectアンバサダー)

 

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