話を聞けない子がすっと動ける子になる!イライラしない「待つ子育て」のポイントとは?

話を聞けない子と接していて、子育てがうまくいかないと感じるときはありませんか?今回は「待つ」子育てを使って子どもがテキパキ行動できるように導くための対応のポイントをお伝えします。

 

話を聞けない我が子にうんざり・・・

 

「子どもが人の話を聞かない」というのは、多くの親御さんが抱える困りごとのひとつです。

 

特に、発達障害やグレーゾーンの子どもの場合は一つのことに熱中すると他のことに目が向かない傾向がある一方で、色々なことに興味を持ち、気が散りやすい傾向もあります。

 

我が家にはADHD(注意欠陥多動性障害)グレーゾーンの保育園児の息子がいますが、呼びかけに対してなかなか反応しない上に、すぐに別のものに興味が逸れてしまい脱線することが多かったです。

 

食事や着替えなど毎日することでもやり終えるまでにとても時間がかかり、毎日イライラしながら対応していました。

 

 

どうして「待つ」子育てが大事なの?

 

ですが発達科学コミュニケーションに出会い子どもとの関わり方を学んでいく中で、大きく意識が変わりました。それは「待つ」対応についてです。

 

「待つ育児」「見守る育児」という言葉もあり、子育てで「待つ」ことの大切さは巷でもよく聞くと思いますが、行動している最中に見守りながら「待つ」ことに加えて、子どもが動き出すまで「待つ」ことにも重要な意味があります。

 

なぜなら、脳が一番活発に働くのは、行動している時ではなく準備をしている時だからです。

 

また、行動の最中にも脳は発達をしているのですが、行動中の脳は使っている時間が長いほど発達する機会が多くなります。

 

つまり、急かされながら最低限の動きで物事をこなしていくよりも、自分で考えて時間を掛けて行動していく方が脳は発達することができるんです。

 

 

まだ経験の少ない子どもの脳は、同じ行動をするのにも動き出すまでに大人の数倍の時間がかかることもあります。

 

それでも行動を繰り返し、それぞれの行動をするために必要な部分の脳が発達していくことで、物事をやり遂げるまでに掛かる時間は自然と短くなっていきます。

 

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発達が加速する効果的な「待ち方」

 

効果的に脳を働かせてあげるために、子どもの行動を待つ際に押さえておきたいポイントを2つご紹介します。

 

行動しようとしているかを観察する

 

人が声を掛けられてから行動するまでには

耳に言葉が入る → 入ってきた情報を理解する → 行動する

という流れがあります。

 

言葉が脳に届いていなかったり、入ってきた情報を理解する途中で諦めてしまったりすると、行動には至りません。まずは子どもに声が届いていそうか、そして行動するために考えを巡らせてそうかを観察してみてください。

 

一人ひとりの子どもの特性が分かってくることで、同じ「聞こえていない」でもご自身のお子さんに効果的な伝え方が分かってきます。

 

スモールステップで褒める

 

行動をやり遂げる前でも、できていることをその都度褒めてあげるのがオススメです。

 

途中でこまめに褒めてあげることで、自分で考えながら最後までやり遂げる手助けになります。褒めるにも種類がありますが、事実を伝えてあげるだけでもいいんです。

 

例えば朝の支度の際、着替えが全部終わっていなくても

「ズボン脱げたね」

「ボタン1つ外せたんだね」

「もう片っぽ靴下履いたんだね」

と、できていることをママがちゃんと伝えてあげることが肯定になります。

 

 

待つことが楽しい!私と息子の変化

 

我が家でも今までより待つことに注力してみたところ、指示出しをしてからかなり時間が経ってから返事がくることが何度もありました。

 

これまでだったら、子どもが話を聞いていないと思って次々声を掛けて息子の思考を遮っていたような場面でした。

 

目の前のことに集中していて話しかけても届いていない場合は、活動のキリがよいタイミングを待つことに加えて、少し視界に入るようにしてからヤッホーのポーズをするなど目からの情報でも「話していますよー」と伝わるようなアクションで声をかけるようにしています。

 

ちゃんと行動させることが成長につながると理解したことで、私も以前より穏やかな気持ちで子どもを待てるようになりました。

 

実際に、息子がやる気になってからの段取りの良さは以前より上がってきています。すぐに目的の行動までたどり着かない時でも、反応は早めに返ってくることが増えたので「話が聞けない子」という印象は以前より薄れてきました。

 

 

また、感情の激しい部分のある息子ですが、周囲に対して以前より寛容な対応ができるケースが増えてきました。

 

例えばお友達や弟が自分が遊びたいおもちゃを先に持っていたとき。以前であればすぐに欲しくて手が出ていましたが、「いっかい終わったら貸して」など(まだ基準はあいまいですが)今は相手の順番だということを尊重できるようになってきました。

 

息子に対して肯定的な見方をできるようになったことで気持ちが穏やかになったことと、私が待つという行動を見せることで、息子も周囲に対して待つコミュニケーションを返せるようになったことと、両方の要因があるように感じています。

 

これからも「脳が発達しているか」という視点を大切にしながら、息子と色々な経験をしていきたいと考えています。

 

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執筆者:北川阿弥
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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