「これ欲しい!」が止まらなかった小学生の息子
欲しいものがあると、「これ欲しい!」が止まらない小学生のお子さんに困っていませんか?
我が家の小学生の息子は、注意欠陥多動性障害(ADHD)の傾向があります。
そんな息子は、買い物に行くと興味を持ったもの全てに、「あれ欲しい!」 「これ欲しい!」と言ってきて、その度に「買わないよ」と、言い聞かせてもしつこく言ってくるので、「いい加減にして!」と怒ってしまうこともありました。
それでも買わないと大声で泣いたり、床に寝転がって動かなくなったり、いじけたり、不機嫌になってものに当たったりするので、恥ずかしくてその場を収めたくて、結局買ってしまったこともありました。
でも、毎回買ってあげるわけにもいかないし、お店で泣いたり、不機嫌になるのも困るので、一緒に買い物に行くのが辛くて子どもがいない時や、夫に預けられる週末に買い物に行ったりしていました。

そんな時に、発達科学コミュニケーションを学んで、困りごとには脳の特性が関係していることを知りました。
何度言い聞かせても「今これが欲しい!」という気持ちが抑えられなかったのは、本人のわがままでも親の甘さからでもなかったのです。
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欲しいものを我慢できない理由
では、なぜ小学生の息子は欲しいものを我慢できないのでしょうか?

「欲しい!」と思う気持ちは悪いことではありませんよね。
しかし、特に衝動性・多動性という特性があると、思いついたこと感じたことをすぐに行動に移したくなってしまい、「これ欲しい!」と思うとすぐに口に出したり、手に取ったりしてしまいます。
これは、脳の働きが関係しています。
ADHDタイプの子は、脳の「感情や行動をコントロールする」部分の発達がゆっくりなので「今これ欲しい!」と思うと、我慢することが難しくなってしまうのです。
また、不注意の特性もあるので先の見通しを立てることが苦手で「今お金を使ったら本当に欲しいものが買えない」とは考えられず、目の前の欲しいものに意識が向きやすくなってしまいます。
そのため、何度言い聞かせても欲しい気持ちを抑えられず、泣いたり不機嫌になったりしていたのです。
ある時、息子が「ゲームの発売記念のポップアップストアがオープンするから、行って買いたいものがある」と言ってきました。
我が家では、まだお小遣いとしてお金をあげることはしていなかったので、この機会にお手伝いをしてお小遣いを貯める経験をさせたいと思いました。
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「お手伝い貯金」のために使った「こどものつうちょう」
実際にやってみた方法を紹介します。
息子に「お手伝いをしてお小遣いを貯めて、自分のお金で買い物してみない?」と提案したら、
「やる!自分のお金で買いたい!」とやる気になってくれました。
まず、目標(買いたいもの)を息子に決めてもらいました。親主導ではなく、あくまで息子が決めることを意識しました。
次に目標達成するためには、どのお手伝いをどのくらいの期間やればいいか一緒に計算しました。
オープンまで日にちがなかったので、目標は800円のハンドタオル。
1日にできそうなお手伝いを息子が選びました。
- 玄関周りの掃除 30円
- 食後の机ふき 10円
- タオル交換 10円
この3つで50円になるので、800円貯めるには16日かかります。
つぎに、カレンダーの16日後に「ポップアップストアに行く」と目立つように記入してモチベーションアップにつなげました。
記録していくために、100円ショップで買った「こどものつうちょう」を使いました。
「こどものつうちょう」に目標とお手伝いの内容と金額、合計の残高を記入していきました。
すると、息子は「もう◯円貯まった!」と毎日うれしそうに見ていました。
そして、1日の終わりに今日やったお手伝い、金額と合計を記入してご褒美シールを貼り、「これもできたね、これもできたね、ありがとう助かるな」と1日を振り返っていきました。

ポイントは、お手伝いをやり始めるときに「お手伝いしてくれるんだね。ありがとう」と褒めたり、お手伝いの途中で「もうこんなにやってくれたんだね」と褒めたり、「これ手伝ってくれる?」とお願いしたり、「あれ?」と気付かせたりして「できた!」につなげました。
息子は、通帳を見ながら、「こんなにお手伝いできてる!助かる?もっとお手伝いしてあげるね」と言ってくれるようになりました。
そして買い物に行っても、以前ほど「これ欲しい!」と言わなくなってきました。
「今いくらある?」「何日で貯まるかな?」と考えるようになってきたのです。
そして、無事にポップアップストアで買い物することができました。
「お手伝い貯金」の経験から、お金の使い方を自分で考えて選べるようになった変化
目標を達成するとこんな変化が起きました!
息子の変化は、
- すぐに「これ買って!」と言わなくなった
- 本当にいるか考えるようになった
- 欲しいものが何日で貯められるか考えるようになった
- お手伝いを自分で探してやってくれるようになった
- ものを大事にするようになった
私にも変化がありました。
- 「ちゃんとやらせなきゃ」と思い過ぎなくなった
- 毎日完璧じゃなくてもいいと思えるようになった
- 「ありがとう」を自然に伝えられるようになった
「こどものつうちょう」に記入して貯まっていくのが見えることで、「自分で貯めたお金」という感覚につながりました。
その結果、「本当に欲しいものか」「何日で貯められるか」を考えてお金を使えるようになったのです。

以前の私は、「欲しい!」と言われるたびにどう対応したらいいか困っていました。
発達科学コミュニケーションを学んだことで、私は「どうやって我慢させるか」ではなく、「どうしたら自分で考えて選べるようになるか」という視点で関わるようになりました。
今でも、目標を変えながらお手伝いを増やしたりして、この「お手伝い貯金」を続けることができています。
「これ欲しい!」が止まらない小学生に困っていたら、参考にしてみてくださいね。
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執筆者:光岡真子
(Nicotto Projectアンバサダー)
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