算数の文章問題が苦手で見ただけで固まってしまう小学生の息子
計算問題はできるのに、文章問題になると問題を見ただけで固まって(思考停止して)しまう小学生のお子さんを見て、不安になっていませんか?
我が家の小学生の息子も文章問題が苦手で問題を見ただけで固まって(思考停止して)いました。
他にも、
- 「めんどくさい!」と言って読まない
- 出てきた数字を拾い集めて式を作ってしまう「数字拾い」の状態
- 読んでも何を求めるのか理解していない
- 「わかった」と言っても、次に同じような問題をやる時には、また固まってしまう
など、何度教えても伝わらないこともあって
「ちゃんと読んで!」
「何がわからないの?」
「問題が何を聞いているかわかってる?」
と、固まっている息子に畳みかけるように言ってしまうこともありました。

今は、発達科学コミュニケーションを学んで、強く言っても「余計に考えられなくなってしまう」と知っています。
しかし当時の私は、このまま高学年になって、もっと難しい問題になったら、勉強に付いていけなくなってしまうのではないかと不安でした。
そして、「私がちゃんと教えなきゃ!」と焦って、強く言ってしまっていたのです。
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問題を見ただけで固まってしまう理由
計算問題はできるのに、文章問題が苦手な息子はなぜ、問題を見ただけで固まってしまうのでしょうか?
文章問題を解く時には、
- 文章問題を読む
- 読みながら内容を組み立てて理解する
- 解き方を考える
- 式を考えて計算する
- 答えを出して単位もつける
といった複数の処理を行います。
発達の特性がある子は、複数の処理を同時に行うことが難しいこともあります。
文章問題の中でも、つまずきやすいポイントはそれぞれ異なりますが、次のようなところでつまずく場合があります。
- ワーキングメモリが弱く、必要な情報を覚えておくことが苦手
- 必要な情報を整理することが苦手
- 問題の状況をイメージすることが苦手
- 問題文を読み飛ばしたり、読み間違えたりする
- 言葉の意味を理解するための語彙が少ない
この中でも息子の場合は、特に「情報を整理すること」と「状況をイメージすること」に難しさがあるようでした。
計算はできるのに、文章を読んで理解し、その状況をイメージしながら、必要な情報を整理して「どういう式にすればいいのか」を考えるまでのところで止まっているように感じました。
また一度にたくさんの情報を処理することが苦手だったため、ワーキングメモリに負荷がかかり、「何を考えればいいのか」が分からなくなって固まっているのではないかと考えました。

ワーキングメモリは、必要な情報を一時的に覚えておきながら、考えたり処理したりする働きがあります。
それは例えるなら「脳の作業台」のようなものです。
一度にたくさんの情報が入ってくると、作業台の上がいっぱいになり、情報を整理したり、考えたりすることが難しくなってしまいます。
私も以前は「やる気がないのかな?」「ちゃんと読めばできるのに」と思っていました。
しかし、息子の様子を観察していくと、やる気の問題ではなく、「考えようとしても情報が整理できずに、考えられない状態」になっているようでした。
そこで、「もっと頑張って読ませる」のではなく、まずは情報を整理して、息子が考えることができるように脳の負担を減らしてあげるサポートをしていきました。
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文章問題が苦手な子が、「できそう!」と考え始めるサポート方法
実際にやってみた負担を減らすサポートを紹介します。
問題文を読んであげる
読むのが苦手だから、「わかるまで読ませなきゃ!」と考えてしまうかもしれませんね。
息子は、読むことも苦手なので、書いてある文字に集中していると、問題を理解したり、立式して計算したりするところまで頭が回らなくなってしまいます。
その結果、キャパオーバーになって固まってしまいます。
そこで、代わりに問題を読んであげると、負担をかけ過ぎずに問題の理解や、立式して計算することに集中できるので、自分で考え始めることができるようになっていきました。
重要な数字や、キーワード、求められる単位を丸で囲む
文章がたくさん書いてある中から、必要なものを分かりやすく整理します。
重要な数字や、どの計算式を使えばいいのかがわかるキーワード(「合わせて」や「残りは」など)、答える単位(「何円」や「いくつ」など)を丸で囲むと覚えておくのが苦手な息子も理解がしやすかったです。
ひとりで考えるのが難しい場合は、一緒に「どこかな?」と探してみてください。クイズ形式にすると楽しんでできますよ。
問題を読みながら図を書いて、目で見てわかるようにする
問題を読んでも、その状況をイメージできない場合も多いので、そういう時は、問題を読みながら簡単な絵や線分図などを書いて、目で見て分かるようにしてあげると、「あっ、そういうことか!」と理解が進みました。
この時に、分かりにくい表現は、何をどうやって答えればいいのかを整理してあげると答えやすいです。
こうして考える負担を減らして、情報を整理してあげると理解が進んで、「わかったかも!」と言うようになりました。
できたことをそのまま肯定する
できていることをそのまま、
「大事な数字に丸がつけられたね!」
「図を見て考えることができたね!」
「式を立てられたね!」
「解けたね!」
解けなくても「ここまでできてるよ!」とできたところまで伝えてあげると、小さな成功体験がたくさん積み上がっていき、少しずつ自信につながり、「やってみる!」と言うようになっていきました。

そして、分からない問題があったときも、泣いたり固まったりせずに、「一緒に考えて!」と言えるようになりました。
サポートを始めた後のテストでは、必要な数字やキーワード、単位などに自分で丸を付けて、立式できるようになっていました。
文章問題を見ただけで固まってしまう子がいたら、参考にしてみてくださいね。
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執筆者:光岡真子
(Nicotto Projectアンバサダー)
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