先日みなさんにお伝えした
新しい企画
親子の未来を創る発達診断
「ママカルテ」に
たくさんの方から
エールをいただきました。
まだ読んでいない方はこちらから
「うちの子も診断されたけど
しっくりこないなって思ってます。」
「まさに!求めていたサービスだな〜と
うれしくなりました。」
「先生のクリニックができたら
受診したいです^^」
すべての声がとても嬉しかったです。
ありがとうございます!
今日は、私がこれまで研究してきた
なぜ「診断」が大事なのか?
についてお伝えしたいと思います。
まず、発達障害の診断って、
どういう風にされるかご存知ですか?
例えば、貧血の診断をされる場合は
血液検査をして
ヘモグロビンの値がいくつ以下だと
貧血と診断される。
胃潰瘍の診断をされる場合は
胃カメラで胃の中を覗き
潰瘍があれば胃潰瘍と診断される。
という風に、誰が見てもあまり診断を
迷うことはありません。
ですが、発達障害の診断はそうではないんです。
ほとんどのお医者さんが参考にしているのが
DSM-5という診断基準。
アメリカ精神医学会が発行する
「精神障害の診断と
統計マニュアル」第5版
がDSM-5です。
これが専門家たちにより日本語に訳されて、
各病院で使われています。
この診断基準を使って、
目に見える形で現れた症状や
患者さんからの訴えを取りまとめて、
これかな?と思う診断基準に
当てはめていく形で診断されるんです。
発達障害の場合、他の病気のように
検査の値がいくつ以上だから
診断できる、とか
目で見て明らかに異常があるから、
という理由では診断できません。
それどころか
・2つ以上の診断が
併発していることが多い
・1つの診断名の中でも、
症状の濃さ薄さがある
・その時のお子さんのコンディションで
診断基準に当てはまらないこともある
・成長とともに困りごとが変わっていく
・他の原因で症状が出ている場合がある
(虐待を受けて育った子は
ADHDっぽく見えるなど)
などがあるため、
1つの診断名だと診断することって
本来とても難しいのです。
ですので、
発達障害かどうかの診断は
医療機関で、医師のみが
できるようになっています。
その診断の時に参考にするのが
症状を並べたチェックリスト。
このメルマガを読んでいるママの中にも
Web上や書籍に載っている
発達障害チェックリストをつけて
「うちの子◯個当てはまったから
発達障害なのかも」
「うちの子は当てはまる項目もあれば
当てはまらない項目もあった」
って不安になったり、ホッとした
経験あるんじゃないでしょうか?
本来、あのチェックリストだけでは
発達障害と診断することはできないんです。
同じ自閉症スペクトラム症・ADHDと
診断がつくお子さんでも
一人一人特性や困りごとは違う。
だから、実際は
発達障害の医学的な診断って
単独で診断するだけでは
あまり意味がないのではないか。
それが私の考え方です。
発達障害の診断を受けたほうが
お子さんの特性を理解し、
園や学校の先生と支援の方向性を
合わせることができるんじゃないか?
そう思いがちなのですが、
逆に診断をつけたことで起こる
デメリットもある。
それが
「診断名がついたことにより
なんでもかんでも診断と結びつけて
症状にしてしまうこと」
なんです。
長くなってしまったので
続きは次回お話ししますね。
それでは〜