前回の記事でお伝えした通り、
今日から5日間、
「どうせ無理」とすぐあきらめてしまう
お子さんへの対応をテーマにして
1日2本の記事をアップしていきます。
前回の記事、まだ読んでないよ
という方はこちらからどうぞ
うちの子、どうして「どうせ無理?」ってすぐあきらめるの?
https://desc-lab.com/morinakahiroko/889/
さっそく、前回の記事に
「うちの子のことかと思いました」
「やるよ、と言う子どもを信じたいけど
どうせやらないよね?と思ってしまう。」
「やっぱりできなかった、って
子どもに思わせたくないけど…」
という感想を何通もいただきました!
それだけ、皆さんが悩んでいるって
ことなんですよね。
こちらの記事では、子どもたちが発する
「どうせ無理…」という
言葉の正体について
紐解いていきますね。
この「どうせ無理」の正体。
実はお子さんが成長するに従って
失敗体験を繰り返すことで
自分の中にできあがってくる
「学習性無力感」なのです。
「学習性無力感」とは
自分の行動が良い結果を伴わない
=失敗体験を何度も体験していくうちに
やがて何をしても意味がない!
と思うようになっていき、
その結果、例え結果を
変えられるような場面でも
自分から行動を起こさなくなる
状態のことを言います。
なぜ、学習性無力感を感じていると
「どうせ無理」と
言ってしまうかというと、
これまで体験したり
経験したりしてきたことから
できる可能性がかなり低いと
判断し
「どうせ無理」と言った方がいいと
脳が学習しているからなんですね。
この「どうせ無理」という言葉。
一般的には思春期を迎える前ごろから
増え始めます。
いわゆる「9歳の壁」「10歳の壁」
と呼ばれる頃ですね。
この頃になると、
自分のことを少しずつ客観的に
見ることができるようになるので、
「自分よりできる人がいる」
「案外自分ってすごくなかったんだ」
「上には上がいるんだな」
と、自分の限界を知るようになるからです。
捉え方によっては、思春期ごろからの
「どうせ無理」は
自分のことを客観的に
見られるようになった証拠とも
考えられます。
一方、9歳ごろまでの
幼いお子さんの当たり前は
「大きくなったらヒーローになる!」
「プリンセスになる!」
「将来は総理大臣になる!」
なんていう
「自分はなんだってできるし、
何にでもなれる!」と信じていること。
これを「幼児的万能感」って言います。
この幼児的万能感、
幼い頃に親に対して抱いた安心感の名残。
親御さんとの間に、信頼感がしっかりと
育っている証拠なんです。
また、その後の成長に重要な
「根拠のない自信」にも通じるものなので、
幼い頃に幼児的万能感を持つことは
ものすごく大切なんです。
ですが、お昼もお伝えしたように
発達障害・グレーゾーンと呼ばれる
お子さんは
幼い頃から行動が悪目立ちしたり
他のお子さんとちょっとちがう?と
思われることが多く、
叱られたり、注意されることが多い。
しかも、注意されても
うまく行動を修正できなかったり
どうしたらいいかわからなくなってしまい、
またさらに叱られてしまうのです。
この「失敗体験」の積み重ねにより
「自分はできない子なんだ・・・」
というネガティブなイメージが
お子さんの脳の中に
染み付いてしまう。
それが繰り返されると
どんどん自信がなくなり、
「どうせ失敗されて怒られるくらいなら
やらない方がマシ」
という考えに至るわけなんですよね。
そうなると、
少し頑張ればできることにも
チャレンジできなくなってしまいます。
脳の発達にとって、ものすごく大事な
「自信」と
「行動」が
少なくなってしまうんです。
今、小学校2,3年ごろまでのお子さん。
「どうせ無理」「もういいや」が
口グセになっていませんか?
そして、9-10歳以上のお子さん。
「どうせ無理」と言って
行動をやめることが増えていませんか?
それ、お子さんの脳からの
SOSなんです!
じゃあ、そんなお子さんに
「やる気」と「諦めない力」を
持ってもらうにはどうしたらいいのか?
それ、お母さんの力で
叶っちゃうんです。
次の記事でさらに紐解いて
いきますね。