習い事を嫌がる繊細な子 その理由と逆効果な寄り添いと「ホームカウンセリング」とは

習い事を嫌がって行き渋る子ども、無理に行かせるべきか、それとも休ませるべきか、迷う場面も多いものです。実はその背景には、子どもの性格ではなく 「関わり方のズレ」があることもあります。悩みを話せなかった子が自分から動き出した実体験をもとに、その理由と関わり方をお伝えします。

1.好きなのに行き渋るのはなぜ?

 

わが家には、不安が強く繊細で、人の目を気にする小学5年生の息子(むーちゃん)がいます。

 

小学2年生の頃から学校への行き渋りが始まり、「クラスメイトの目が怖い」と話すようになりました。

 

寄り添えば安心すると思い、休ませたり、代わりに説明したりと関わってきましたが、不安はなかなか減りませんでした。

 

そんな息子が今度は好きなはずのプログラミングの習い事にも行き渋るようになったのです。

 

好きなのに足が止まる。

 

その理由が分からず、私は違和感を感じていました。

 

ある月末の夕方、

「ママ、今日プログラミングだよね。あるんだよね?」

「疲れちゃった」

と渋り顔をするむーちゃん。

 

反応せずにに少し様子をみていましたが、すかさず「疲れちゃった」と言いました。

 

月末のプログラミングは自分の作品を作ることになっていて、ここ何ヶ月は何を作ろうか悩んでる様子があったので、私は「作品作るので何か気になることあるのかな?」など聞いてみましたが「たぶん違う。疲れてるだけだよ」と答えるだけでした。

 

「たぶん違う」という言葉に、本人も考えながら答えている様子でした。

 

本当にそれだけなのか、私の聞き方が違えばまた違った反応があったのではないかと、私はモヤモヤしていました。

 

 

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2.「聞いているつもり」がうまくいかなかった理由

 

今思えば、この時は話を聞こうとしていたつもりでも、子どもがまだ整理できていない段階で私が言葉を引き出そうとしていたことが、うまくいかなかった理由だったのだと思います。

 

繊細な子の脳は感じる力が強い一方で、気持ちを言葉にするまでに時間がかかります。

 

まだ考えている途中で「何が気になるの?」と聞かれると、脳の中が混乱し、うまく答えられなくなってしまうのです。

 

むーちゃん自身も、”何かまだ分からないけどモヤモヤする”、”けど何か引っかかる”という状態だったのかもしれません。

 

まだ考えている途中で聞かれたことで思考が止まり、「たぶん違う」という表現になったのだと思います。

 

だからこそ子供が何を感じどんな思いがあるのか、思考の整理を助け、感情を上手に引き出してあげる対話が必要でした。

 

繊細な子が安心して心の内を話せるようになるには、まず安心できる親子関係を築くのが大切です。

 

日々の関わりの中で、当たり前にできていることや好ましい行動に目を向けて肯定していくことで、親子の愛着の土台が少しずつ整えられていきます。

 

その土台があることで、子どもは安心して話せるようになり、少しずつ話を聞ける状態になっていきます。

 

そしてママの声も受け取れるようになります。

 

このとき私が意識していたのが、脳科学・心理学・教育学をベースにした発達科学コミュニケーション(以下発コミュ)の学びでした。

 

家庭での関わり方や日常の声かけに目を向けてみることで、子どもの様子にも、少しずつ変化が見え始めていました。

 

その後もたびたび習い事への行き渋りはありながらも、普段の関わりの中でむーちゃんの聞く耳が開いているのを感じていた私は、発コミュで学んだ「ホームカウンセリング」という関わりを実践してみることにしました。

 

 

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3.子どもの心を開くホームカウンセリング

 

子どもが自分で気持ちを整理できるようにするために、実践したのがこのホームカウンセリングです。

 

私が実践した「ホームカウンセリング」には、以下の4つのステップがあります。

 

①保留

 

まず親は子どもの感情に囚われず、ただ気持ちをお預かりします。

 

「〇〇したほうがいいんじゃない?」などのアドバイスは一切せずに、子どもの様子を観察します。

 

②受容

 

子どもの感情をありのまま受け入れます。

 

「そうなんだね」「そっかぁ」

 

相槌やオウム返しをして子どもの感情を落ち着かせます。ママに何を話してもいいんだと子どもの用心を解いていきます。

 

③理解

 

子どもの感情を確かめたり、気持ちを「代弁」して理解をし言語化のお手伝いをします。

 

「〇〇が気になるの?」

「〇〇されて悲しかったの?」

 

この時、

「〇〇が怖かったの?」

「〇〇が嫌だったの?」

などのネガティブな感情が増すような言葉は選ばないようにします。

 

④共感

 

子どものありのままを受け止めると”わかってもらえた”と共感が芽生えます。

 

すると子どもは心の準備が整い、現実を見つめ立ち向かえるようになります。

 

 

4.息子が教えてくれた本当の理由

 

習い事の日、むーちゃんはまた「今日プログラミングあるんだよね?」と困り顔で「休みたい」を察して欲しくて、近づいてきました。

 

私は子どもの表情や様子には反応せず、すぐに答えも出さず、ただ優しく抱きしめながら、ゆっくりと「何か気になることがあるの?」と声をかけました。

 

しばらく沈黙が続きましたが、急かさず優しく背中を撫でながら待ちました。実際は10分ぐらいでしたが体感的には20分くらいに感じました。

 

すると、むーちゃんは少しずつ話し始めました。習い事の待機室でクラスメイトに会うことが気になっていたのです。

 

学校を休んだ日は、”学校は休んでいるのに習い事には来ている”と思われるのではないか、という視線が気になり、足が重くなるという理由でした。

 

「そうだったんだね〜、話してくれてありがとう!そこが気になってたんだね」と話すと続けて、むーちゃんは

 

「だから学校行った日はプログラミングも行けるけど、休んだ日はお休みしたい」と自分で考えて伝えてくれました。

 

 

5.子どもが自分で動き出す関わりとは

 

習い事に行き渋り始めた当初は、関わり方もブレてしまいうまくいかず、本当の気持ちを引き出すことができませんでした。

 

それでも、「すぐに答えを出さない」「待つこと」を意識して関わる中で、息子は少しずつ気持ちを話してくれるようになり、さらに「どうしたいか」まで考えられるようになっていきました。

 

これまでの私は、どうしてもすぐに解決しようとしてしまう癖がありました。

 

けれど、私が待つことを当たり前にしていく中で、息子は自分で答えを選び、行動を決められるようになっていきました。

 

親がすぐに動かそうとするのではなく、子どもが考える余白を残すことで、自ら動き出す力が育っていきます。

 

すぐにはうまくいかなくても大丈夫です。

 

まずは、子どもをよく観察することから始めてみてください。

 

その関わりの積み重ねが、子どもの変化につながっていきます。

 

 

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執筆者:みなみみき

発達科学コミュニケーション

 

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