1.4歳の人見知りに悩むお母さんへ
はじめましての人に話しかけられない、4歳の人見知りする繊細な子どもに悩んでいるお母さんはいませんか?
✓挨拶ができない
✓お母さんの後ろに隠れてしまう
✓一言も話さない
✓目を合わせようとしない
このような様子に心を痛めるお母さんも多いのではないでしょうか?
「挨拶しなさい」「自分で言いなさい」と無理強いしてしまいがちですが、無理をするとかえって人見知りがひどくなることもあります。
実は、4歳の人見知りを改善するためには、子どもの心と脳の特性に合わせた対応が必要なのです。
では、次に、4歳の人見知りする繊細な子どもの脳内で何が起きているのか見てみましょう。
2.4歳の人見知りする繊細な子どもが抱える不安
繊細な子どもは、ちょっとしたネガティブな経験や出来事が強く心に残りやすい脳の特性があります。
例えば、「挨拶しても返事がなかった」「ドキドキして怖かった」といったネガティブな感情や記憶が、4歳の人見知りする繊細な子どもの脳に深く刻まれています。
このようなネガティブな記憶が蓄積されることで、はじめての人や場所に対して強い不安を感じ、4歳の子どもの人見知りが強まる原因となっているのです。
これが「心のブレーキ」として働き、4歳の人見知りする繊細な子どもが自ら行動することをためらう要因になっています。
3.4歳の息子が人見知り克服!一人で先生に質問できた成功体験
私の4歳の息子スカイくん(通称)も、まさにそのような繊細な子どもで、人見知りが強い子でした。
知らない人に話しかけることが苦手で、いつも私の後ろに隠れていました。
たとえば、店員さんに「すみません」と声をかけることすら難しい状況でした。
そんなスカイくんの姿を見て、困ったときや分からないときに、自分で周りに質問できる自己学習力を身に着けてほしいと願っていました。
しかし、そんなスカイくんが、恐竜博物館で化石発掘体験をしている最中に、ついに「これは化石ですか?」と、自らはじめましての先生に質問することができたのです。
では、スカイくんがどうして自分から質問できるようになったのか、その時の対応方法をお伝えします。
4.スモールステップで4歳の人見知り克服
スカイくんが自信を持って質問できるようになるまでには、いくつかの小さなステップを積み重ねてきました。
この「スモールステップ」が4歳のスカイくんの人見知りを克服する鍵となりました。
◆ステップ1: 質問のシミュレーションを一緒にする
まずは、私と一緒に行って、どのように質問すればいいかを見せました。
「すみません、これは化石ですか?」と私が質問し、スカイくんがその様子を観察する時間を作りました。
その際、「もし違っても大丈夫、次はきっと見つけられるよ」と、ポジティブな声かけを心がけました。
◆ステップ2: 簡単な言葉から挑戦
次に、スカイくんにはまず「すみません」と一言だけでも言ってもらうことを目標にしました。
最初から全部の質問をいうのはハードルが高いので、少しずつできることを増やしていきました。
この成功体験の積み重ねで、スカイくんは少しずつ自信をつけていきました。
◆ステップ3: 自分でやりたい気持ちを引き出す
スカイくんが「化石を見つけたい!」という気持ちが強くなるように、どんどんその感情を育てました。
自分の興味や関心が強まると、その影響で自然に行動が引き出されることが多いからです。
「これ、化石かも!先生に聞いてきて」と、スカイくんのやる気を引き出すタイミングを見計らいながら、少しずつスカイくんが自分から動けるようサポートしました。
その結果、スカイくんは「僕が聞いてくる!」と言って、はじめましての先生の元に一人で質問しに行けたのです。
4歳の人見知りを克服するには、無理に急がせるのではなく、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。
この成功体験の積み重ねで、自信をつけていきます。
そしてその自信が次の挑戦へとつながります。
4歳の人見知りする繊細なお子さんを持つお母さんも、焦らず子どものペースに合わせてスモールステップを試してみてください。
執筆者:まるやま あやか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)