1.私の繊細な娘はおもちゃを片付けられない子ども
私の繊細な小学2年生の娘ぷにちゃん(通称)は、保育園の頃から遊び終わったおもちゃを片付けることなく次のおもちゃを出したり、お風呂など次の行動に移ってしまうことが日常茶飯事でした。
小学生になっても、片付けないままどんどん次のおもちゃを出していくので部屋がおもちゃだらけになってしまい、次第にぷにちゃんには、「片付けられない」という特性があるのかもしれない、とまで思うようになりました。
2.指示・注意は「怒られた」と思い込む繊細な子ども
繊細な子どもはお母さんの感情を敏感に察するので、
「早く片付けなさい」「片付けて!」などと強めの口調で言ってしまうと、
怒られたと思い込み動けなくなってしまいます。
ぷにちゃんも私が「片付けて!」と言っていたときは、聞こえているはずなのに無視したり、露骨に不貞腐れてしまったり、すぐには動こうとしなかったり・・・
渋々片付けていることが多く、お互い嫌な気持ちになっていました。
3.「片付けができていないこと」ではなく「1つでも片付けたこと」に注目することで行動できる!
子どもの脳タイプに合った効果的な声かけを学び、「できてないこと」に注目して声かけするのは逆効果だと知りました。
繊細な子の脳は、人の評価に敏感なため、「お片付けできてないよ」「全部片づけてね」と
指示・注意されると、ママに批判されてしまったと感じて、聞く耳を閉じてしまうのです。
「片付けができていないこと」ではなく「1つでも片付けたこと」に注目するポイントを
変えることでぷにちゃんは行動できるようになりました。
どんな風に会話したのか、ご紹介しますね!
4.言葉にして子どもに伝えるのは「今できていること」だけ
休日、お人形のおうちセットを箱から出して遊んでいたぷにちゃんはしばらくすると、
家具の一部だけをしまって他のおもちゃで遊び始めました。
いつもなら「おうち片付けてね」と言うところをその日は
「あ!もう家具を箱にしまってるんだね!」と言ってみました。
するとぷにちゃんは「そうそう!これもしまうんだった!」と言って立ち上がり、
広げていたおもちゃ全てをすんなりと片付けたのです。
5.子どもが気持ちよく片付けられた魔法の言い換え
「お人形のおうちセットを全部片付けてほしい」という私の真意は変わらないものの、
出来ていないことに注目した声かけではなく、出来ていることに注目した声かけに
言い換えることで、ぷにちゃんが気持ちよく行動できたことを強く実感しました。
片付けに限らず、何度も言ってるのに子どもが行動してくれないと、私たちもモヤモヤ、イライラしてしまいますよね。
「〇〇しなさい」と言う方も、言われる方も、お互いイヤな気持ちになる繰り返しです。
子どもが自主的に行動する一番の近道は、少しでも出来ていることに注目して声をかけてあげることです。
「できているところ探し」をぜひはじめてみてくださいね!
執筆者:神名 美緒(かみな みお)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)