繊細な子は初めてのことが苦手!自信満々「やってみる!」を引き出す脳に届くママの声かけ

公園の遊具も、お友達との遊びも、本当はやらせてあげたいのに…「できない…」と初めてのことが苦手で挑戦できない繊細な子に、どう対応したらいいのか悩んでいませんか?わが家の4歳の息子が「やりたい!でもできない…」を乗り越え、「やってみる!」と挑戦できるようになった、すぐに実践できる脳に届くママの声かけをお伝えします。

1.「できない…」初めてのことが苦手な4歳の息子

 

公園の遊具で遊びたいけど、怖くて一歩が踏み出せない…お友達と一緒に遊びたいけど、どうしたらいいか分からなくて固まってしまう…と、興味はあるのにも関わらず、「できない…」と初めてのことが苦手な繊細な子どもの対応に悩んでいませんか?

 

興味があるのなら、どうにかしてやらせてあげたいと思いますよね。

 

私もそうでした。まさに、初めてのことに不安を感じやすいわが家の4歳の息子(通称スカイくん)に対して、「どうにかしてやらせてあげたい!」と思い、いろいろな声をかけましたがなかなか挑戦できませんでした。

 

例えば、「大丈夫大丈夫!」「怖くないよ!」と背中を押してみたものの、それでは解決しませんでした。

 

お家で脳を育てる「発達科学コミュニケーション」と出会い、繊細な子の脳について研究を深めると、「大丈夫!」「怖くないよ!」という声かけでは解決しない理由が分かりました。

 

繊細な子どもの脳は、「怖い!」と感じると、脳の行動を抑制する機能「心のブレーキ」が強くかかります。

 

そんな時、「大丈夫大丈夫!」と背中を押しても、ブレーキをかけている限りには動けないのです。

 

 

大切なのは、不安を安心に変えて「心のブレーキ」を外してあげることでした。

 

これができると、「できない…」から「やってみる!」に変わります。

 

2.初めてのことが苦手な繊細な子が感じる不安の正体

 

なぜ、繊細な子どもは初めてのことが苦手なのでしょうか?

 

それは、繊細な子どもの脳が、どうなるのか分からないことや見通しが立たないこと、新しいことに強い不安を感じるからです。

 

特に幼児さんは、見通しを立てる力自体がまだ成長中なので、「どうなるのか分からない」「どうしたらいいか分からない」という状況をできるだけ避けようとするのです。

 

また、繊細な子どもの脳は、ネガティブな感情とその記憶を強く結びつけて覚えています。

 

たとえば、以前ブランコに乗った時に怖かった経験があると、ブランコを見るだけでその時のドキドキを思い出してしまい、「あの時と同じだ!怖い」と挑戦できないのです。

 

 

3. 繊細な子の「やってみる!」を引き出す脳に届くママの声かけ

 

怖い…でもちょっと気になる…」と、繊細な子は、新しいことに興味はあるのに、あと一歩が踏み出せないことがありますよね。

 

そんな時に、ちょっとした声かけと工夫で、ぐっと前に進めることがあります。

 

たとえば、わが家のスカイくんの場合、家族で魚釣りに行った時、キラキラした鱗、ピクピク動く尾びれに、興味津々でした!

 

でも「触ってみる?」と聞くと、「ぼくはみているだけでいい」と言って触ろうとはしませんでした。

 

しかし、ちょっぴり気になっている様子。

 

「スカイくんにもいろんな経験をさせてあげたい!」という思いから、スカイくんが挑戦できる方法を考えました。

 

効果バツグンだった2つのポイントをお伝えしますね。

 

◆「それならできるかも!」と思えるスモールステップの声かけ

 

1つ目は、スカイくんのように初めてのことが苦手な繊細な子には、「ちょっと頑張ればできる!」と思えるスモールステップで挑戦させてあげることが大事なポイントです。

 

「それならできるかも!」と思えるようなスモールステップにしてあげます。

 

例えば、魚釣りの場合はいきなり「魚を触ってみて!」と言うのではなく、まずは兄が楽しそうに魚を触る姿を見せました。

 

そして、「魚のとげがないこと」や「顔の形」など、観察しながらお魚さんに対する興味を深めてもらい、トングを使って持ってみる、ツンツンしてみる、とスモールステッで進めました。

 

すると、スカイくんは「それなら触れるかも」と感じ、ついに自分の手で魚を掴むことができました。

 

 

◆「できた!」の成功体験を記憶にする

 

もう一つ大切なポイントは、成功体験をしっかりと記憶に残すことです。

 

「魚のツルツルした感触冷たかったね!」「挑戦したのかっこよかったよ」「魚触れて嬉しいね」など、スカイくん自身が「できた!」を認識できるように声をかけました。

 

繊細な子どもは、ネガティブな感情は強く記憶に残りやすいですが、ポジティブな感情は忘れやすいのです。

 

そのため、「できた!」の成功体験をママの声で繰り返し認識させることで、お子さんの脳に「できた!」「大丈夫だった!」という安心感と自信が貯金され、「次もやってみよう!」と次の挑戦へとつながっていくのです。

 

 

ママの声かけで、繊細な子どもの「こわいからイヤ…」が「やってみる!」に変わります。

 

スモールステップと小さな『できた!』の積み重ねが、お子さんの自信につながり、お子さんは「挑戦するヒーロー」になっていきますよ!

 

ぜひ今日から試してみてくださいね。

 

執筆者:まるやま あやか

(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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