不安が強い繊細な子のネガティブ思考を変えるポジティブ脳の育て方

 

繊細な子は不安を感じやすく、苦手なことを避けがち。しかしママの関わり方次第で不安は「やってみよう!」に変えられます。本記事では、ネガティブ思考をポジティブに変える心と脳への声かけを、わが家の繊細な娘に行った実践例も交えてご紹介します。
 
 

1.すぐに不安になる繊細な娘

 

ちょっとしたことですぐに不安になったり、一度の失敗で「もうやらない」と諦めたり、ネガティブ思考が強い繊細な子の対応にお困りではありませんか?

 

わが家の現在小学校3年生の繊細な娘は、以前は不安が強くすぐにネガティブに捉えてしまうガラスのハートの女の子でした。

 

「繊細だから仕方ない・・・」と思われがちなこのハートは、実はママの声かけで強くできるって知っていましたか?

 

今日はわが家での実例をもとに、繊細な小学生のガラスのハートを強くする「ポジティブ脳」の育て方をご紹介します!

 

 

2.白黒思考の強い繊細な子の脳

 

ある日の水泳の授業で、「10秒潜る」ということに挑戦した繊細ちゃん。もともとは水泳は好きで、できると思っていた繊細ちゃんは、この時3秒しか潜れなかったことで自信をなくしてしまいました。

 

不安が強い繊細な子の脳は、ちょっとしたことでも不安や恐怖を感じやすく、物事を「良いか悪いか」の二つに分けて考える特性があります。

 

特に小学生ともなると、周りと自分を比べてしまうことも増え「できる OR できない」「成功 OR 失敗」と極端に考えてしまい、ちょっとした失敗でも「もうダメだ」と、自分にできないレッテルを貼ってしまうのです。

 

今回の場合、先生が言った通りに出来なかったことを失敗体験としてインプットしてしまった結果、「また出来なかったらどうしよう」という不安につながっていました。

 

 

ではどのように対応したらよいのでしょうか?次の章でお伝えします。

 

3.不安が強い繊細な子に「大丈夫」は通用しない!小学生が安心できる見通しの立て方

 

見通しの立たないことについては特に不安を感じやすい繊細ちゃんにとって、

「大丈夫だよ!」「次はできるよ!」といった励ましは通用しません。

 

それなら大丈夫!と本人が思える、安心できる見通しが必要なのです。

 

私がやったことは3つです。

 

 

① できたことや楽しかった記憶を呼び起こす

 

まずは、過去の成功体験や楽しい思い出を振り返り、ポジティブな感情をよみがえらせます。

 

「去年みんなでプールに行ったとき、パパと水を掛け合って楽しかったね!」

「あの時は顔をつけられなかったけど、練習したらできるようになったよね!」


といった声かけで、繊細ちゃんの表情はみるみる明るくなり、自信を取り戻したようでした。

 

② 「それなら大丈夫かも!」と思えるイメージを持たせる

 

不安が強い繊細な子に、「潜れなくても大丈夫」と伝えても、不安は消えません。
大切なのは、本人が納得できる安心のイメージを引き出すことです。

 

私は、 「〇〇ちゃんが先生だったら、どんな授業にしたい?」 と質問しました。

 

すると、 「潜らなくてもいい、自分ができる分だけやればいいようにする!」 と答えてくれました。

 

「それいいね!」と楽しく話しているうちに、 「3秒しか潜れなかったら、一回顔を上げて3回潜ってもいい?それを足せば10秒になる!」 と、自分なりの方法を考え始めたのです。

 

これが、繊細ちゃんにとっての「それなら大丈夫かも!」のリアルなイメージでした。

 

「いい考えだね!それなら10秒になるもんね!」賛同することで、さらに自信をチャージします。

 

③ 不安が安心に変わる見通しを立てる

 

とはいえ、最後に残る不安は「先生がこの方法を認めてくれるか?」ということでした。


先生のOKがもらえるか不安な繊細ちゃんに対し、「先生に、〇〇ちゃんはこうやって10秒潜ります!って伝えておくのはどう?ママから先生に話しておこうか?」 と提案しました。

 

すると、「じゃあお願い!」と安心した表情に変わり、無事に水泳授業を楽しむことができました。

 

こうした対応を繰り返すことで、繊細ちゃんは不安があっても「じゃあこうしてみる!」と出来る方法を考えたり、「前も出来たからすぐできるようになる!」と前向きに考えたり、ポジティブ思考に変わっていきました。

 

ママの声かけで、ポジティブ脳は育てられます!

 

うちの子ネガティブ思考だなと思われているママは、ぜひ試してみてくださいね。

 

 

執筆者:ふじい あきな

(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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