通園バスで泣く繊細な子への関わり|娘が自分から乗って笑顔で手を振った朝

監修: むらかみりりか
発達科学コミュニケーション マスタートレーナー

朝の通園バスに泣きながら乗っていた繊細な娘。 車送迎に切り替えて約1年半後、自分から「バスで行きたい」と言い、笑顔で出発できました。娘の心の状態を見るようになったママの関わりと、親子の変化を紹介します。 

1.「いつか慣れるはず」と頑張らせていた朝

 

2025年4月

我が家の繊細な娘(通称アオちゃん)は、年中になってからずっと行き渋りがあり、お迎えのバスに乗る時間になると、泣きわめいていました。

 

バスが来ても泣き続け、乗ることを嫌がるアオちゃん。

 

それでも私は、毎朝なんとかバスに乗せて送り出していました。

 

泣いている姿を見るたびに心は痛みましたが、

「いつか慣れるはず」

と信じて、バスに乗せ続けた結果、バスに乗れないどころか玄関から動けなくなってしまったアオちゃん。

 

「ここまで苦しめてしまうなら、もう無理をさせるのはやめよう」そう思い、車で送ることにしました。

 

アオちゃんの状態を見て、どうしたら解決できるのか、ネット検索を繰り返す日々でした。

 

 

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2.繊細な子の心と脳を育てる学びと出会う

 

2026年5月の終わり頃

どうしたら行き渋りを解決できるのか、ネットで検索を繰り返していた私は、発達科学コミュニケーション(以下:発コミュ)に出会いました。

 

繊細な子の心と脳を強くする親子の関わり方を教えている、むらかみりりかさんの体験会に参加。

 

それまで私は、繊細な娘の不安にどう向き合えばよいのか悩んでいました。

 

体験会を通して、娘を変えようとするのではなく、私自身の関わり方を変えることで、繊細さを強みに変えられるかもしれないと感じました。

 

「私も娘のために、関わり方を学びたい!」

 

その後、心と脳を育てるペアレントトレーニングを学び始めました。

 

学びの中で私が一番変わったことは、子育てをしていく中での「ちゃんとさせなきゃ」を手放すことでした。

 

すると心に余白ができ、泣いているアオちゃんの感情に振り回されていたのが、様子を観察する視点を持てるようになったのです。

 

2026年6月

まず取り組んだのは、アオちゃんが今どんな状態なのかを知ることでした。

 

泣いたり、動けなくなったりする行動だけを見るのではなく、

「今、何に不安を感じているんだろう」

「どんなときに安心できるんだろう」

と、アオちゃんの様子を観察するようになりました。

 

そして、不安やストレスをやわらげるために、穏やかな声かけやスキンシップなど、安心を届ける関わりを続けていきました。

 

例えば、アオちゃんができたことには、

「〇〇できたね」

と声をかけたり、

お手伝いや日常の小さな行動にも、

「ありがとう」

と感謝を伝えたりすることを意識しました。

 

 

学びを続ける中で、褒め方も変えていきました。

 

「すごいね」「上手だね」「えらいね」

と、評価するのではなく、

「自分で靴を履いたんだね」「最後まで片づけたんだね」

と、アオちゃんがしていることや、できたことをそのまま言葉にして伝えるようになりました。

 

また、園では友達の声や動き、人との関わり、活動の切り替えなど、たくさんの刺激があります。

 

お友達に言われた言葉を気にしたり、先生が別の子を注意している場面でも、自分のことのように感じたりすることがありました。

 

そんな姿を見て、アオちゃんは周囲の情報を細かく受け取り、私が思っていた以上に多くのことを感じ取っているのだと気づきました。

 

そうしてアオちゃんのことを知っていく中で私は少しずつ、

「できるか、できないか」ではなく、

「今、この子はどんな状態なんだろう」

と見るようになっていきました。

 

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3. 「行ける・行けない」ではなく、心のコンディションを見る

 

2026年9月下旬

バスに乗らなくなって、約1年半がたっていました。

 

シルバーウィーク中のある日、アオちゃんが突然、

「ママ、連休明けバスで行きたい!」

と言いました。

 

約1年半、自分からバスに乗りたいと言うことはなかったので、私は正直、すぐには信じられませんでした。

 

「本当にバスに乗れるのかな?」

「朝になったら気が変わるんじゃないかな?」

うれしい気持ちより先に、心配が次々と浮かんできました。

 

連休明けの朝は、いつも動きがゆっくりになるアオちゃん。

 

それでも、自分から「バスで行きたい」と言った気持ちを、私は大切にしたいと思いました。

 

もしかしたら、これはアオちゃんの「やってみたい」を叶えるチャンスなのかもしれない。

 

そう思いました。

 

以前の私だったら、「バスで行く」と言ったことに期待していたと思います。

 

今回は、

「変更してもいい、どちらでも大丈夫」

そう思えるように、自分の心に余白をつくっておきました。

 

連休中もアオちゃんは、

「もうすぐバスの日?」

と、通園バスに乗る日を楽しみにしていました。

 

その姿を見ながら、

「本当に乗りたいと思っているんだ」

と、少しずつアオちゃんの気持ちを受け取れるようになりました。

 

そして、

「もしかしたら今が、背中を押すタイミングなのかもしれない」

そう思えたのです。

 

4. 自分からバスに乗った朝

 

そして、お迎えのバスに乗る当日。

 

ドキドキしながらアオちゃんを起こしに行くと…

なんと、ご機嫌!

いつもなら朝はゴロゴロしていますが、サッと起きて、トイレに行き、着替えも済ませました。

 

その姿を見て、驚くと同時に、「バスで行く気持ちでいるんだな」と思いました。

バスに乗る準備を終え、あとはお迎えのバスを待つだけ。

 

 

そして、ついにバスが到着。

 

扉が開いた瞬間、アオちゃんは私の手から離れ、バスにさっと乗ったのです。

 

そして、こちらを見て笑顔で手を振ってくれました。

 

バスが走り出したあと、

「本当に乗ったんだ……」

と、アオちゃんが乗っていったバスを見ながら、ようやく実感が湧いてきました。

 

大泣きしてバスに乗っていたあの頃から、約1年半。

 

今、自分からバスに乗り、笑顔で手を振って出発した。

 

その姿がうれしくて、胸がいっぱいになりました。

 

そして私は、アオちゃんと繋いでいきたい一つの

「いってらっしゃい」

を、通園バスで叶えることができました。

 

5. 「いってらっしゃい」を、これからも積み重ねたい

 

この日、一番心に残ったのは、バスに乗れたことだけではありません。

 

以前の私は、「行けるか、行けないか」に気持ちが向き、娘が「行く」と言えば、その言葉に期待していたと思います。

 

けれど今回は、

「変更してもいい、どちらでも大丈夫」

と、自分の心に余白を持ちながら、アオちゃんの様子を見ることができました。

 

そんな自分に気づいたとき、

「私自身も変わってきたんだ」

と感じました。

 

その変化の土台にあったのは、発達科学コミュニケーションの学びでした。

 

脳科学・心理学・教育学をベースにしたこの学びに触れたことで、家庭での関わり方や日常の声かけへの向き合い方が少しずつ変わり、アオちゃんの気持ちを受け止められるようになったのだと思います。

 

アオちゃんが「やってみたい」と思ったとき、その気持ちを大切にできるママでいたい。

 

そしていつか振り返ったときに、

「あの時、やってみてよかったね」

と、思える親子の経験を、これからも積み重ねていきたいです。

 

「やってみたい」を大切にすること。

 

それは、子どものことだけじゃないのかもしれない。

 

ママだって、

やってみたい思いを大切にしていい。

 

子どもの成長を願うように、自分自身のこれからも大切にしていい。

 

そう思えるようになりました。

 

これからもアオちゃんの人生を応援しながら、私自身の人生も、私らしく歩んでいきたいと思います。

 

 

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執筆者:平野せいあ

発達科学コミュニケーション

 

 

監修: むらかみりりか
(『HSC繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』著者)

準拠理論:
本記事は発達科学コミュニケーションに基づき執筆されています


この記事を書いた人
平野 せいあ

発達科学コミュニケーションアンバサダー

学びはじめた時期
2025年5月

学びはじめた当時の学年
小4女の子、年中女の子

千葉県在中
夫と娘2人の4人家族

繊細な娘の登園しぶりに悩んでいました。

「教室が怖い」と言っていた娘。

「どうしたら私から離れられるんだろう」と、不安になる毎日。
寄り添うほど、行き渋りはひどくなっていき悩んでいました。
そんな中で出会ったのが、発達科学コミュニケーションの学びです。
子どもを変えようとするのではなく、親の見方や関わり方を変えること。
できないことよりも小さな行動に目を向け、日々の声かけを見直しました。

すると娘は、「やってみたい!」と自分から行動する姿を見せるようになり、今では元気に登園しています。
かつての私と同じように、繊細な子の不安や登園しぶりに悩んでいる方に
子どものできないことばかりが気になる毎日から、小さな「できた!」を一緒に喜べる毎日になれるきっかけを届けたいと思っています。

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