発達障害・ADHDの子がおもちゃを貸せない理由とケンカを減らす3つの対応

発達障害・ADHDの子が「おもちゃを貸せない」ことで困っていませんか?実はそれはわがままではなく脳の特性が関係しています。本記事では、6歳前後の子どもにも実践できる具体的な声かけと関わり方を紹介します。
 

発達障害・ADHDの子がおもちゃを貸せないのはなぜ?

 
 
「どうしてこの子は、こんなにおもちゃを貸せないんだろう…」
 
 
お子さんが、自分の物を貸してあげるということが苦手で、特にきょうだい間や、 自分より小さな子に対しては、あからさまに貸すことを嫌がったり、 触っただけで怒りだすことはありませんか?
 
 
我が家の発達凸凹のある娘は、たくさんあるものでも、壊れるようなものでなくても、もう使っていないようなものでも、他人に触れられただけで大騒ぎ!
 
 
正直なところ、「心が狭いな、もっとこころよく貸してあげることはできないのかな?」と思っていました。
 
 
私は、子どものそんな行動を見ては、
 
 
・壊れたり、無くなったりしてしまうものでなければ貸してあげれば良いのに。
 
・どうせ貸すなら条件を付けずに気持ちよく貸してあげれば良いのに。
 
 
と思って促したり、「いじわる言わないで貸してあげなさい!」と怒ったりしていました。
 
 
 
 
今回は、発達障害やグレーゾーンの子どもが上手に貸し借りできない!!と悩んでいるママに、我が家での事例を通して、「貸してよ!」のケンカから卒業する為にママができるサポート術をお伝えしますね。
 

 

おもちゃを貸せない背景にある「ネガティブ記憶」とは

 
 
発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもの特性として、物の貸し借りが苦手 ということがあります。
 
 
これは、ADHDの衝動性によるもので、順番が待てない、先を見通すことが苦手、我慢が苦手という面と、発達障害の子どもに多い、ネガティブな感情や記憶が残りやすい(気持ちの切り替えが苦手)という点が影響しています。
 
 
 
 
これは脳の特性によるものなので、どんなに優しい心を持っている子でも、気持ちでどうにかできるものではありません。いじわるで貸してあげられないわけではないのです。
 
 
実際、娘も自分の物を人に貸すことはできなくても、
 
 
裸足で生活している世界中の人に靴をプレゼントしてあげたい!
 
病気で髪が無くなってしまった人に自分の髪でカツラを作ってあげたい!
 
 
など、とても優しい心の持ち主です。
 
 
ではいじわるではないとしたら、どんな対応をすれば貸してあげることがでできるのでしょうか。
 
 
そこで、我が家ではどんなところに不安を感じているのか、どんなネガティブな記憶が影響しているのかという点について、娘にじっくりと聞いてみることからはじめました。
 
 
▼相手の気持ちを考える力についてはこちらの記事でもご紹介しています。
 
 
我が家の場合、2歳差きょうだいの為、上の子どもが物心ついた頃は、下の子どもは何でも触り、何でも破壊する赤ちゃん真っ最中でした。
 
 
一生懸命並べたおもちゃをぐちゃぐちゃにされたり、自分が書いている絵を破かれたり。
 
 
特に、大事な本に落書きされたりしたネガティブな記憶が強烈に残っており、今は壊したりせず大切にできる年齢であっても反射的に「イヤ!」と思ってしまうということでした。
 
 
 
 
その為、妹や自分より年下の子どもに自分のモノを触られると、まず「壊してグチャクチャにしてしまうのではないか」と心配になるから触られたくないという気持ちなのが分かりました。
 
 
ただ、ネガティブな記憶が残りやすい特性のある娘にとっては、「もう大丈夫だよ」と伝えたところで、全く響きません。
 
 
発達障害グレーゾーンのお子さんの中には、認知の段階で定型発達のお子さんとは違った受け取り方をする事が多く、我が子もそのタイプです。
 
 
そこで、おもちゃが壊れない事や、無くならない事をただ伝えるのではなく、具体的にどんな対応で貸してよ!のケンカから卒業したのか?その秘策をお伝えしますね!
 
 

叱っても褒めてもやらない子切り替え力が伸びる!

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​​おもちゃの貸し借りでケンカを減らす3つの具体策

 
実はネガティブな記憶は成功体験によって上書きできるんです!
 
 
同じようなお悩みがあったら、ぜひ試してみてくださいね。
 
 

①妹の成長を伝えて、長女の気持ちにも共感する

 
 
まず一つ目は今は下の子も大きくなったから、赤ちゃんの時のように汚したり、壊したりはもうしない事を改めて丁寧に伝え、その上で「貸してもらえない気持ちはどんな気持ちかな?」など妹の気持ちを一緒に考える機会を持ちました。
 
 
また、どんな事が心配なのか?を聞いて、そっか、そこが心配なんだね。と共感します。
 
 

②許せる範囲ってどこまで?を確認

 
 
二つ目に、どのような条件だったら貸してあげることができそうかを考えてもらい、どうしても貸せないものと、良く考えたら貸してあげられそうなものについて本人に分けてもらいました。
 
 
すると、貸せるものと貸せないものの自分なりのルールがあることがわかりました。
 
 
子ども自身が自分で分ける作業をすることで見通しが持てるので、貸して欲しいと言われた時には、ただ貸したくない!というだけではなく、
 
 
貸せるものと貸せないものの説明が出来るようになり貸せるものも少しずつ増えてきました。
 
 
※注意点※
お子さんが絶対に貸せないものなどについては、無理に貸すように促したりはしないでください。
 
子どもが不安にならないようにサポートしながら、貸してあげて良かったなと思える体験を増やしてあげましょう。
 
 

③貸す事ができたタイミングを褒め逃さない

 
 
最後の大事なポイントとして、嫌々でもおもちゃなどを貸せた時には、すかさず「貸せたね!」「えらいね!」「楽しく一緒に遊べて嬉しいね!」などの肯定的な言葉をかけ、
 
 
どんなに小さなもの一つでも、どんなに短い時間でも、条件を設けて貸していても褒め逃さないように気をつけました。
 
 
嫌々でも、文句を言いながらでも全然OKです!たくさん褒めてあげましょう!
 
 
 
 
その経験から、貸してあげてもきちんと返してもらえること、壊されないこと、楽しく遊べたことなどが成功体験となり、貸すことへのハードルがぐんと下がっていきます。
 
 
不安な気持ちに共感し、何に不安を感じていたかを言葉にしたことで、子ども自身が不安だった理由に気づき、貸せる・貸せないの判断ができるようになります。
 
 
上手な貸し借りができるようになる為には、まずはママのサポートが必要です。
 
 
発達障害ADHD(グレーゾーン)の子どもの特徴のひとつなんだ!と考えられるようになった事で、私は貸せないことにイライラしなくなりました。
 
 
どうしたら貸すことへの不安が減らせるかをぜひお子さんと一緒に考えてみてくださいね。
 
 
▼不安が強いお子さんのパニックを防ぐ方法などについては、こちらの記事でもご紹介しています!
 
 
また、お子さんの脳を楽しく成長させてママも楽になれる方法を下記の無料電子書籍でもお伝えしています。
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