やる気がない子ほど「始め方」でうまくいく!発達障害・グレーゾーンの子が自分から動く意外なしかけ

子どもが宿題をなかなか始めない…やり始めても集中力がなくて最後まで取り組めない…と悩んでいませんか?実は、発達障害・グレーゾーンでやる気がない子どものやる気を引き出すコツは「やり始め」にあります。  
 

苦手なことへやる気が出ない発達障害・グレーゾーンの子ども

 
 
「うちの子、やる気がなくて…勉強や授業に集中できないんです」という言葉、お母さんからよく聞くお悩みのひとつです。
 
 
自分のお子さんが
 
・宿題を始めても最後まで取り組むことができない
・授業中に先生の話を最後まで聞かずに勝手なことをしてしまう
 
などという事に悩んでいるお母さんは多いと思います。
 
 
 
 
好きなことならすぐやるのに、苦手な勉強になると、途端にやる気がスイッチが入らなくなるのは、誰にでもあることですが、
 
 
特に発達障害・グレーゾーンの子どもは、脳の発達が未熟であることや脳の特性から、
 
「好きなこと・興味のあること」ならすぐやり始め、過集中してしまうほど取り組めるのに、
 
「苦手なこと・嫌いなこと」には、気持ちを向けにくく、人一倍苦手さを感じてしまうという事がよくあるのです。
 
 
つまり、「やる気がない」のではなく、脳が「やる気を感じるための条件が整っていない」状態なだけなんです。
 
 
では、そのような子どもが、勉強などの苦手なことにやる気を出すためには、どうしたらいいのでしょうか?
 
 

叱っても褒めてもやらない子切り替え力が伸びる!

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やる気スイッチを押す脳のしくみ

 
 
実は、「やり始める」だけで脳はやる気になるのです!
 
 
人間の脳は、“やる気が出たから始める”のではなく、“始めるとやる気が出る”ようにできています。
 
 
心理学でも「作業興奮(activation)」と呼ばれるしくみです。
 
 
発達障害の子どもでも、この原理は同じ。
 
 
やる気がない子に直接声かけをして、やる気を出させるより、“やり始め”のハードルを下げる工夫の方が圧倒的に効果的なのです。
 
 
 
 
大人になると、
 
・自分がどんな環境に身を置けば集中できるか
・何をするとやる気が出るのか
 
という事を自分なりの対処法を持っている方も多いと思います。
 
私の場合は
 
・集中したい時は仕事部屋よりも意外と自宅のダイニングテーブルが良くて、カフェワークは本気で集中したい時には向かない
 
・新しい発想を求める時、やる気をチャージしたい時はカフェワークがピッタリ♪
 
という事が分かってきました。
 
数々の失敗と成功の経験から学んできた、自分なりのモチベーションのあげ方、保ち方があると思います。
 
 
しかし、まだまだ経験年数の短い子どもの場合、いくら親から「集中しなさい!」と言われようとも、どんな風にすればやる気が起きるのか、本人にもわかっていません。
 
だからこそ、親の観察眼と環境づくりがとっても大切なんです!
 
 

発達障害・グレーゾーンのやる気ゼロな子どもでも自分から動く3つのしかけ

 
 
子どもがやる気を出すための、親の観察ポイントと「やり始め」の環境づくりについて、お子さんに宿題をさせたい場合を例にあげて説明しますね!
 
 

おやつや好きな物で“行動のきっかけ”をつくる

 
 
机におやつを置いて、「おやつを食べたら宿題を出そう」など、“自然に机に向かう流れ”を作るのがポイント。
 
 
これで「始めること」への心理的な壁が下がります。
 
 
※東京大学大学院情報学環・学際情報学府特任准教授の古川雅一先生おすすめの方法として、「学習机におやつを置いて、勉強への流れを作りましょう」という方法が紹介されていました。
 
 
 
まずは、勉強する机の横にランドセルを置いて、すぐに取り出せるようにしておいて、おやつを学習する机で食べるというものです。
 
 
そうすることで、抵抗感なく自然と机に向かうことができて机に向かう習慣ができるというもの。つまり、宿題の「やり始め」を自然な流れで習慣化できてしまうのです!
 
 
 
 

まずは “1分だけ”、“1問だけ”など小さな目標を決める

 
 
これは、お子さんが「これくらいならやれそうだな」と思う所で具体的な目標を設定するという事です。
 
 
「全部やろう」など、高すぎる目標を立てると、やる気が下がってしまいます。
 
 
達成可能な目標を細かく設定するという事が、やる気を持続させる秘訣です!
 
 

小さな成功をほめる

 
 
発達障害やグレーゾーンの子どもは、“できた”という実感がやる気の燃料になります。
 
 
全部終わってからではなく、「取り掛かり始めたこと」「1問できたこと」をその場で褒めることで、“できた!”を感じられるので、やる気が続きやすくなるのです!
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもは「やる気がない」のではなく、大人が「やる気を感じるための条件」を整えてあげて、動き出すことができれば、もともと持っている、好きなことに集中する力を発揮することができるのです!
 
 
なかなか宿題に取りかかれないお子さんだけでなく、ピアノの練習をなかなかしない、などにも応用できそうですね!
 
 
ぜひ、お子さんのやる気と集中力をつけたい!というお母さんは参考にしてみてくださいね。
 
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