「ねえ、」と声をかけただけで、怒り始める。毎日こんな感じだと「反抗期?それとも発達の問題なの?」と不安でいっぱいな気持ちになりますよね。今回は、そんな子どもの気持ちを理解して、今からできるキレる回数を減らす方法を3つご紹介していきます。
小4のキレやすさ=「反抗期」だけとは限らない
小3〜小4って、ネットで調べると 「中間反抗期(プレ思春期)」って出てきたりしますよね。
確かに、一般的にこの時期は自立心が育って反発が増える子もいます。
でも、ここが分かれ道。
✓反抗期寄りのキレ方
・親に対してが多い
・理由が「イヤ」「自分でやる」など意思主張
・ある程度、説明が通ることもある
・切り替えは比較的早い
✓反抗期“だけじゃない”かもしれないサイン
・話しかけただけ・触っただけで怒る
・本人も「なんで怒ったか」説明できない
・家だけじゃなく学校・友達にも爆発する
・いったん怒ると止めにくい
・さらに、生活面でも変化が出てくることがある
(嘘が増える/音や光がつらい/寝る前に覚醒…など)
ここでのポイントは、診断名を決める/見つけることではありません。
「今のこの子、ストレスが限界かも?」という共感する気持ちを持つことです。

じゃあ、なぜ“爆発”が増えるの?
答えはシンプルです。
ストレスが多すぎて、感情のブレーキが効かなくなっている。
大人でもありますよね。
いつにもまして忙しかった仕事も家事も全部終えて、夜22時。
ヘトヘトでやっと座った瞬間に 「ママ〜水こぼした〜」・・・・・・。
(普段なら怒らないのに)
「え?今?!無理!!」となる。
子どもがキレやすい時、脳の中では“常時”これに近い状態になっていることがあります。
特に、診断は受けていなくとも自閉スペクトラム症(ASD)/注意欠如・多動症(ADHD)傾向などの発達特性がある子は、学校での“見えない負荷”が積み上がりやすいんです。
・実は人の話を聞いて理解するのが苦手。だけどみんなに遅れないように頑張って指示を聞いて理解して、段取りして、動く
・だけど学校で本当は自分のペースで理解しながら進みたい。求められるのは、みんなと同じペースで、同じやり方
・苦手を頑張ってやっているけど、間違えちゃう。そしてその間違いを先生に注意される(時にみんなの前で)
これが毎日続くと、 「頑張ってるのにうまくいかない」経験が積み重なります。
すると、心の中では
・失敗したくない
・否定されたくない
・もう無理かも
が増えていく。
そして爆発は、“怒り”というより、実は「不安」「焦り」「怖さ」の表現として日常的に表れてくるのです。
さらに、小4という年齢。
中高学年に入り始めると、勉強がより一層難しくなったり、周囲からの期待値やお友達関係も複雑になり溜まったストレスが学校や家で”爆発”することが今まで以上に増えてきます。
だからこそ、このタイミングは「反抗期ということ以上に困っていることがないかな?」と、ちょっと見方を変えてあげることが重要なんです。
キレやすかった息子の頭の中で起きていた事
私の息子も小3後半から小4にかけてキレる回数も場所もどんどん増えていきました。
最初は「反抗期かな?」と思っていたので
・こんなことでキレてはいけない
・些細なことで怒ってたら自分が損をするよ
と正論を並べ説得していました。
そして「反抗期だからきっとそのうち落ち着くはず」と、時間が経つのを待っていたのです。
でも実際は、キレる回数は減るどころかむしろ増え、キレ方もどんどん激しくなっていく。
そんなある日、あまりにもいつもの息子らしくない怒り方を見て、私は初めて、
「この子はずっとSOSを出していたのかもしれない」
と感じました。
そこから私の息子に対する見方は大きく変わっていったのです。
実は、キレる子は「怒ってる子」ではなく、「自分を守ろうとしてる子」。
自分の空間、自分のペース、自分のプライド。
それが脅かされそうな時、 脳が「戦う/逃げる」モードに入ってしまう。
だから、子どもがキレているところを大人が正論で止めようとすると逆効果になりやすい。
あの時私がすべきだったことは“怒りを止める”より先に—
安心を増やして、爆発の回数を減らすことだったんだと気づきました。
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今日からできる!キレを減らすコミュニケーション3選
多くの方は、「キレを減らす」と聞くと、
「キレているときの声掛けを変える」とイメージすると思います。
私もはじめはそうでした。
ですが、先ほどお伝えした通り、”キレている時”はもう感情爆発の真っ最中。
大人の意見は入りません。
キレを減らしていくには、「キレていない時間にどんなコミュニケーションをとっていくか」が重要になります!
それでは、キレていない時に実践していく、キレを減らす効果的なコミュニケーション方法3選をご紹介します。
①親の「意見」を減らす
良かれと思って言っている一言が、子どもには「否定」に聞こえることがあります。
・「それ違うよ」
・「こうしたら?」
・「先にこれやって」
これを一旦、減らします。 目的は、安心の土台を戻すこと。
まずは3日、“口を出す回数”を半分にするを目指してやってみてください。
息子からすると以前の私は
「ママは口を開くといつもこれやれ・あれやれって言ってくる」という状態だっと思います。
結果息子からも距離をとられてしまいました。
それが、私からの意見を減らしていくと息子から「あのさー・・・」と、会話をスタートしてくれることが増えていきました!
② 「実況中継」で安心を増やす
褒めなくていい。盛らなくていい。事実だけでOK。
・「ゲームしてるね」
・「ごはん食べてるね」
・「自分で起きてきたね」
これは 「あなたを見てるよ」 「否定しないよ」 のメッセージになります。
私は①の意見を減らし、その空いた隙間で可能な場合は実況中継をいれていました。
キレるのがひどかった時は息子から私に話かけてくることはなかったのですが、 徐々に「ママ、これ見て!」と今やっていることを息子から共有してくれるようになりました!
③ “好き”に乗っかって一緒に楽しい時間を作る
ゲーム、工作、動画、スポーツ、プラモ…子どもが好きなことならなんでもOK。
コツは大人が教えてもらう側に回ること。
・「どうやるの?」
・「ちょっとヘルプ!」
・「すっご!なんでできるの?」
このやり取りで子どもの自信がついていき、自己肯定感(ストレスを受けた後の回復力)を育てます。
私も、息子の好きなゲームやプラモを一緒にやっているとき、「ここわかんないから教えてほしい・・」と教えてもらいます。
初めは、息子も嫌々でしたが、 今では「ママ、もしわかんないことがあったら、いつでも聞いていいからね!俺得意だから!」と率先して助けてくれるようになっています!
いかがでしたか?方法はとても簡単ですよね。
我が家でもご紹介した関わりを実践し数か月。
息子のキレる回数は少しずつ減り、以前はピリピリしていた家の中に、会話が戻ってきました。
今では冗談を言い合って、一緒に笑える時間も増えています。
もし今「毎日大変」と感じていたとしても大丈夫です。
まずは子どもの気持ちを理解すること。
そしてご紹介した3つの方法を実践してみてください。
子どもは安心できる場所があると落ち着いていき、キレる回数はグッと減っていきますよ。
執筆者:大森さち
(発達科学コミュニケーション トレーナー)
(発達科学コミュニケーション トレーナー)


