叱ると癇癪や暴言が悪化する理由
子どもが癇癪を起こしたり
暴言を吐いた時
ついつい叱ってしまうママも
多いと思います。
しかし、叱ることで
状況がさらにエスカレートしてしまう
ことがあるのです。
「叱ることがしつけだ」と
思っている方も多いかもしれません。
実際、日本では昔から
「良くないことをしたら叱る」という
方法が取られてきました。
私たち親自身もそうして育ってきたので
ついそのスタイルになってしまいますよね。
ですが、実際にはその方法が
うまくいかないことも多いのです。
私の息子に関しては叱っても効果がなく
むしろ悪化してしまうことがよくありました。
ADHDの子どもにはしつけが合っていない!
しつけが悪い、というわけではないのですが
全ての子どもにしつけの方法が
合うわけではありません。
特に、ADHD(注意欠陥多動性障害)を持つ
子どもたちには
感情や行動のコントロールが
難しいことがあります。
脳に元々の苦手があるため
ネガティブな気持ちを
コントロールするのが難しい。
また、衝動性を
持ち合わせていることも多いため
癇癪や暴言を引き起こすことが多いのです。
この場合、叱っても
本人はどうすることもできず
ただネガティブな気持ちが残るだけです。
解決にならないどころか
さらに混乱、悪化を招いてしまうこともあります。
叱る代わりに「スルーする」対応法
では、どのように
対応すれば良いのでしょうか?
一つの方法は、「スルーすること」です。
子どもの好ましくない行動に対して、
ママが反応しないという対応です。
この方法では
子どもが注意を引こうと
行動をエスカレートさせることを
防ぐことができます。
叱ると、子どもはママの反応を得るために
もっと行動を強めてしまうことがあります。
つまり、叱ること自体が
「注目」を引く「ご褒美」となり
子どもの行動がエスカレートしてしまうのです。
信頼関係があってこその方法
「スルーする」と聞くと
冷たく感じるかもしれませんが
実際には
「好ましい行動をした時に
すぐに褒められるよう準備をする」
温かい対応でもあります。
スルーしながらも見守ることで
子どもが好ましくない行動をやめて
良い行動を始めたら見逃さずに
褒めることができるようになります。
このスルーの方法は、
効果的ではありますが、
注意して使わなければならない部分もあります。
スルーの方法は
親子の信頼関係が
しっかりと築かれている場合に
効果を発揮します。
信頼関係がないと、スルーしても
子どもは「無視された」と
感じてしまうかもしれません。
そのため、まずは
子どもとのコミュニケーションを深め
肯定的な声かけを重ねて
信頼関係を築くことが大切です。
その上で、スルーの対応を試してみましょう。
正しい方法でいい行動を引きだそう!
子どもの癇癪や暴言に対して
叱るだけでは、逆効果になることがあります。
特にADHDの子どもには
感情や行動のコントロールが
難しいことを理解し、適切な対応が求められます。
叱る代わりに「スルーする」という方法は
子どもの行動をエスカレートさせず
良い行動を引き出すために有効です。
親子の信頼関係をしっかり築きながら
スルーの方法を取り入れてみてください。
ママの声かけや対応を変えていくことで
今まで解決できなかった困りごとも
徐々に解決されていきますよ!