発達凸凹の子どもを怒ってばかりの毎日
思春期の子どもとの会話を楽しんでいますか?
コロナ禍で子どもが家にいる時間が増えているかもしれませんが、子どもが家に居ても、自分の部屋にこもっていたり、顔を合わせて会話をする時間は、かなり少ないのではないでしょうか。
部屋から出てきた子どものいいところを褒めて育てようと思っているのに、出来ないことばかりに目が行き、怒ってばかり…と悩んでいませんか?
特に、発達凸凹っ子は、周りの子と比べてできていないことが多いです。
発達が周りの子と比べて成長がゆっくりだったり、特性で不注意や思い込みが激しかったりすることがあり、どうしてもできていないところに目が行きがちです。
我が家にも、思春期発達凸凹男子がおります。不注意が強い特性があり、特に探しものが苦手です。
幼い頃を思い返すと、”ウォーリーを探せ”や”みっけ!”など、たくさんの中から正解を見つけ出すような絵本には全く興味を示しませんでした。
思春期になり、視覚からの情報をとるのが弱い事が判明しました
先日、学校に提出する大事な書類がありました。進路に関わる大事な書類です。
私が判子を押して「明日必ず出してね」と渡しましたが、すぐにカバンに入れずに、乱雑になった机の上に”ポン”と置いてありました。
翌日の朝もそのままの状態。私のイライラスイッチが入り、ガミガミ怒ってしまいました。
大事な書類をすぐ鞄にしまわないこと、机の上が汚かったことなどイライラがエスカレートして小言が止まりませんでした。
子どもからは、「もう分かったから、この話はおしまい」と冷ややかに言われてしまいました。
イライラが飛び火して結局、何が言いたかったのか子どもには伝わりません。
こんなにガミガミと怒ることでもなかったなと、落ち込んでしまいました。
褒めることができないのはママの脳の癖が原因
子どもの出来ていないところを見つけて、ガミガミ怒ってしまうのは、ママが悪いわけではないのです。
人の脳は、出来ていないところを優先的に探すようにできているのです。
脳には、エラーを検知する箇所が2つあります。1つは自分のエラーを検知する回路。もう1つは、他人のエラーを検知する回路です。
出来ていないところを探すのは、自分の身を守るための機能です。
しかしエラー検知ばかりしていると、脳はたくさん使っているところが大事なところなんだなと学習し、回路が強くなっていきます。
いつも使っているので、エネルギー消費も少なくてすみ、使いやすい回路になっていきます。
出来ていないところを見つける癖がついてしまっているのです。
子どもと一緒に過ごせる時間は意外に少ない!?
以前放送されたテレビ番組の中で、「わが子と生涯で一緒に過ごす実質の時間」は、
母親 約7年6ヶ月
父親 約3年4ヶ月
と言われています。
一緒に過ごせる時間を100%とすると、
小学校卒業で55%、高校卒業の頃には73%過ぎてしまっているそうです。
子どもは成長するにつれて、親と行動することが減っていきますね。ちょっと寂しくもなってきます。
2020年の厚労省の調査からわかるように、コロナ禍で約7割の人が家族と過ごす時間は増加したと回答しました。(参考文献:家族と過ごす時間の変化|令和3年版厚生労働白書)
しかし、徐々に行動制限もなくなり、また家族で過ごす時間がコロナ禍前に戻ってしまうかもしれません。
では、我が家の思春期の子供で考えると、
1日のうちで子どもと過ごす時間は、
朝起きてから学校に行く前の1時間
学校から帰ってきて3時間(就寝時間を除く)
家に居ます。
計4時間の中でも、自分の部屋で過ごす時間が多いので、実質1時間も顔を合わせる時間がないと思います。
非常に短い時間なのです。
自分のできたところ記録に残し褒めよう
子どもと一緒に過ごす時間を、怒ってばかりの時間から褒めを意識する時間に変えるには、ママの意識改革が必要になります。
すでに出来ていないところを見つける癖がついて、強化されている脳の回路を、褒める癖をつけて使いやすい回路に書き換えていくのです。
なにをするかというと、ママが自分自身を褒めることです。
肯定の注目をして、努力して、行動を変えることが大事になります。
さらに、自分のできている・頑張っているところを毎日記録に残し、自分を褒めてあげましょう。
褒めるということにも、色々あります。
感謝をする
できたことを言語化する
なども褒めになります。
例として、私が実践していることをお伝えします。
私は、毎夜、もしくは朝起きてすぐに、自分のできたこと、がんばったことをパソコンのメモに入力します。
・家族のお弁当をつくれた
・笑顔でおはようが言えた
・時間までに朝の家事を終えられた
・運動ができた
・夫にお疲れさまと言えた
などです。
そして頑張っている自分に褒めのご褒美をあげます。自分で自分に「えらいね、頑張ったね!」とねぎらいの言葉をかけることでもいいです。
たまに、頑張ったご褒美に、自分だけのスイーツを買います。自分自身の心がほっこりするご褒美をあたえてあげています。
毎日、自分のできたことを認めて、褒めてあげることで、小さな成功体験になります。
記録しているので、”成功体験”が増えていき、自分の記憶にたまっていき、ママの褒める回路が太く強くなっていきます。
褒める視点が強化されていくので、子どもを見る視点が変わっていき、褒めることが意識できるようになっていきます。
子どもと過ごす時間には限りがあります。
子どもを怒ってばかりで褒めることができないと悩んでいるママは、意識して自分を褒めることをしてみてください。
きっと家族の笑顔も増えると思います。
執筆者:池田さちえ
(New Mammyアンバサダー★★)
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