発達凸凹中学生が一人で出かけることが心配な過保護ママ
中学生になり、子どもの行動範囲が広くなってきますね。子どもが初めて行く場所に一人で電車に乗って出かける時どうしますか?
危険な目に合わないか?電車の乗り換えや、現地の駅から道に迷わずに時間に間に合うように行けるのか?ママの心配も多いですね。
小学生の頃は、親が同行してあげたり、親の後ろについて行くことも多かったのですが、いつまでも過保護になって親がついていくわけにも行かないです。
もう中学生、見通しを立てて行動できるようになってほしいですね。
我が家には、発達障害グレーゾーンの中学生の男の子がいます。知能検査のWISC-Ⅳの知覚推移”見る力”が低いという特性があります。
周りをよく見ていないからか、よく道を間違え、全く別の方向に行ったりします。
先日、資格試験を受けるために試験会場に行くことになりました。
本人はスマホがあるので、一人で行けると言っていましたが、事前に調べて見通しを立てたりすることが苦手です。
試験なので時間に間に合わないと受けられません。
大人でも迷いそうな場所なので、一緒に行ってもいいのですが、過保護にならずに、本人ができることはやってほしいと悩んでいました。
親が一緒に行くことになれば、受け身の息子は自分で調べもせず、後ろからついてくるだけになりそうです。
発達障害・見る力が弱い子の困りごとは何?
私たちが生活している中で、インプットされる情報の8割は視覚的情報といわれています。
WISC-Ⅳの知覚推移とは、”見る力”です。目で見て物事を理解したり、目で見た情報をもとに考えたり推理する能力です。
見る力が弱いと、字を読むときに、正しく読み取りができず、読み間違いをする場合があります。
中学生になると、定期的にテストを受けます。不注意もありますが、テストの問題文を読み間違うことは、見る力が弱いことの原因の一つです。
また、間違い探しなど、多くのもののなかから、ターゲットを探すことも苦手な場合があります。
教科書などに、たくさんの書き込みをしてしまうと、情報が多すぎて、本当に大事なところを見逃すことがあります。
過保護をやめて子どもの自立させたいわけ
中学生が一人で出かけられるようにすることは、自立への第一歩になります。
一人で目的地に行く経験を積むことで、自分で決断し行動することで自信もつきます。
公共交通機関の利用方法や目的地までの地図や周辺の建物について知る機会を得ることができます。
一人で行ける手段を身につけると、家族や周囲の人たちについてきてもらわず、送り迎えをお願いしなくても行けるようになります。
中学3年生になると、模擬試験や本番の入学試験を受けることになります。
過保護にならずに、一人でも自信を持って出かける経験を積ませてあげたいですね。
安心を手渡したい!過保護ママの3つのサポート
見る力が弱い発達凸凹の中学生が、一人で初めての場所に出かける時に、いきなり全てを任せるのには不安がありました。
過保護をやめるためにも、我が家では、息子と一緒に相談をして行動を分解してサポートすることにしました。
到着時間プラス〇分の逆算で時間を決める
現地到着時間を決め、一緒にタイムスケジュールを作りました。
例えば10時から試験が始まるなら最低でも15分前には到着したいです。
さらに道に迷うかもしれないことを考えプラス15分余裕を見て、スマホの乗り換えアプリで検索してもらいました。
家を出る時間が決まったら、朝の支度時間で、起きる時間も自分で考えられます。
タイムスケジュールを紙に書いて見えるところに置いておけば、見る力も養われますね。
現地までの道を調べる
見る力が弱い中学生の息子には、事前の情報があることで、安心して現地へといけます。
Googleマップで現地を検索し、”ストリートビュー”で実際の景色を見ました。
今回は地下鉄だったので、地上に出たときに、東西南北がわからなくなることがあります。
まず、事前に目印になるものなどを調べておくと安心できますね。
子ども主導で後ろをついていく
大人でも迷いそうな場所なので、過保護をやめる第一歩として家を出たところから、後ろをついていくことにしました。
間違えた方向に行った時のみ声をかけるというルールにしました。
簡単な場所であれば、最初から息子一人で行かせる事も考えたのですが、今回は、都心の同じようなビルばかりが並ぶ場所だったので、家を出たところから子ども主導で行きました。
いざ本番。
電車の乗り換えは、緊張感から、何度も確認し間違えることもなく乗れました。
駅を出てからも、何度もスマホで出口を確認して、地上に出ることができました。
資格試験だったので、同じ試験を受けるんだなと思える人がいたので、同じ方向に人の流れがあったのも安心だったようです。
無事一人で行くことができ試験も受けることができました。
行きのみのサポートで、帰りは時間にも余裕があったため、一人で帰ってきてもらうことにしました。
案の定、乗り換えを間違えて倍の時間をかけて帰ってきましたが、何事も経験!自分の力でいけたこと、帰りは間違えたけど一人で帰って来れたことが自信になりました。
次回は、行きから行けるようにステップアップできます。
発達凸凹中学生のことが心配で、子離れできずに過保護になってしまうママは、一つ一つ段階を踏んで、子どもに手渡してあげたいです。
子どもの自信をつけるサポートをして、自立へと繋げていきたいですね。
執筆者:池田 さちえ
(New Mammyアンバサダー★★)
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