急な予定変更が苦手な発達障害の思春期男子
発達障害・グレーゾーンの子どもの中には、急な予定変更が苦手な子がいます。
「今日はこんな予定に変わるよ」と事前に伝えても、「ヤダ」「やりたくない」「行きたくない」と、ワガママともとれるようなことを言ってきます。
わが家の息子もまさに予定変更が苦手です。
私が仕事で帰宅時間が変更になったときのこと。
「本当は17時の予定だったけど、18時くらいになるね!」と電話したところ「えっ…何時?何時に出るの?どういうこと?」と、パニックのようになり、そこから不機嫌になっていくのです。
なるべく予定変更が起きないように、予定を立てることに慎重になったり、なるべくいつも同じスケジュールで過ごせるようにと、子どもに気を使うようになっていきました。
先が読めないことは不安をあおります
注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプのお子さんは、先のことを見通すことが苦手な子が多くいます。
小学校高学年、中学生になっても、先をしっかりと見通していないために、急な予定変更はとても不安になります。
先の項のように、自分自身の予定が変わるわけでもなくとも、母親の帰宅時間が変更になると、どんな変化が自分に降りかかるのか、帰宅までどう過ごすのか、想像ができないのです。
夕食の時間が少し遅くなるかもしれないし、少し遅くなったところで、とくに大きな変化はないかと思うのですが、その「変化がないと思う」ということを想像できないのです。
予定変更に対応できるようになる2ステップ
急な予定変更が起きるときには、2ステップの対応で子どもの不安を取り除いてあげましょう!
予定は視覚化できるようにしておく
ADHDタイプのお子さんは目から入ってくる情報には、きちんと理解できることが多いので、予定変更が見てわかるようにしてあげましょう。
直接会って話せるようでしたら、紙に書いて説明してあげるといいですね!
時系列で、自分の予定、関わってくる人の予定を書き出すと、より理解が深まります。
直接会えないときには、LINEなどで伝えるのもいいですね!
不安な気持ちはそのままでいい!
子どもがわかった!と言ったとしても、それでも不安を訴えてくることもあるでしょう。
そんなときは不安な気持ちをすべて吐き出させて、「そっか、そっか」と受け止めてあげましょう。
「そんなわけないじゃん!?」と思うようなことや、「いや、違う…」というようなことを言ってくることもあるかもしれません。
それでも、ひとまず不安な気持ちを吐き出させることをさせます。
うまく言えないような様子が見えたら「〇〇ってこと?」と聞きだしてあげるのもいいですね!
不安な気持ちを言語化していきましょう。
全部吐き出せたら、大丈夫だということが子ども自身にも見えてきます!
不安を少し抱えながらでも、結果的に大丈夫だった!という経験を積み重ねていくことで、予定変更しても大丈夫!という自信がついていきますよ!
執筆者:津森あかね
(New Mammyアンバサダー★★)
不安の強い子も対応次第で行動できるようになるヒントがあります!
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