スマホの使用時間で親と子のバトルの日々
思春期のお子さんのスマホの使用時間について悩んでいませんか?
使用時間を平日は1日2時間、使用するときはリビングでのみ!など、子どもと約束をしていてもこどごとく破られイタチごっこ。
時間になったらスマホを預かったり、充電もリビングでしかできないようにしたりと、思考錯誤したりしていますが、効果がないのが現状ではないでしょうか。
我が家には発達凸凹中学生の息子がいます。スマホの使用時間について、毎日のようにバトルしていました。
自分でやめられないので、スクリーンタイムを設定してもなぜか破られ、自分の部屋には持っていかない約束でも、こっそり持っていく…。
ルールを守って使用して!こんなことならスマホを買い与えるのではなかった…と悔やまれる日々でした。
テスト前なのに、勉強机のところにはいるのですが、勉強をしているのではなく、 YouTubeを見ているではありませんか!
わからないところをYouTubeで調べると言っていたのですが、その後、楽しい動画を見ていました。
テスト前でもスマホをやめられないのかと私はがっかりしてしまいました。
親が制限をして、使わせないようにすればするほど、どんどんスマホに執着して悪化していきました。
このままでは、スマホ依存になってしまうのではないか?と不安な日々を送っていました。
やめられない!ゲームや動画は、ハマるようにできている
大人でもスマホを見ているとあっという間に時間が経っていることってありませんか?
そうなのです。大前提として、ゲームや動画などは、ハマるように作られているのです。
今見ている動画が終わる頃には、「その他の動画」と次から次へと見られるように誘導されているのです。
簡単にやめられないようにできているのです。
思春期の子ども、大人への成長段階!
個人差はありますが、思春期は、心と体の成長がアンバランスになりやすく親離れが進みます。
親からの自立が進み、戸惑いながらも大人になっていく時期なのです。
思春期には、ホルモンの影響を受け、動機つけや行動に関わるドーパミンが脳の中に満ちあふれます。
ドーパミンの働きが強くなると、物事に対する興味、好奇心などが高まります。
身体はどんどん大きくなっていきますが、脳がまだ成長段階の思春期の子が、興味、関心のあるスマホを見る時間をコントロールするのは、難しいのです。
スマホを見ることがやめられないことを理解してあげましょう。
さらに、発達障害グレーゾーンの子どもは、定型発達の子どもより脳の成長が未熟な部分があり、集中してしまうと自分で切り替えることが困難な場合があります。
スマホにハマってしまうのは、脳の特性であることを理解してあげましょう。
スマホの制限解除!親の思いは穏やかに伝える
我が家では、スマホを制限するのは、逆効果ではないかと思い、制限をするのをやめました。
思春期の子どもは、親のいうことを聞かなくなっていき反抗するようになっていきます。
スマホ問題で、親子の関係が悪化し、本当に話を聞いて欲しいときに、聞く耳を持ってもらえない方が問題なのではないか?と思ったからです。
私はスマホの制限をやめる時に、息子にスマホをどうやって使って欲しいかを穏やかな口調で伝えました。
「制限しても意味がないからもう任せるよ。ただ、スマホばかり見ているときは、声がけはするね。自分で時間を決めてメリハリをつけてね。」
と伝えました。
"やった!"というよりも、真顔で「わかった」とだけ言いました。
自由を手に入れたというよりも、自分の行動に責任を持つということを意識したようでした。
息子もスマホをみている時間が長く、ラクな方に流されて、自分ではやめられないということはわかっていたのです。
そこで、スマホ時間が長くなったときの声がけをご紹介します。
ポイントは、イライラ口調での声がけはNGです。
スマホを見ていることを否定せずに、
「今、何見ているの?」
「それ面白いの?」
「どんな内容なの?」
とにかく、笑顔で、優しく、穏やかに、興味を示します。
次の行動に切り替えて欲しい声がけは
「何時に家を出るのかな?」
「何時からお風呂入る?」
「ご飯は何時からだよ。」
と時間を意識させるようにしました。
息子もスマホを見ている時間が、あっという間にすぎていること気づき、
「何時に家を出る!」
「今、キリが悪いから、あと10分後にお風呂に入る!」
など、自分のスケジュールを把握するようになりました。
”スマホばっかり見て!!”
とガミガミとした口調でいうよりも、息子は素直に聞くようになっていきました。
息子が動きだした、やめられない自分を制御するツールは?
スマホの時間に制限がなくなった息子から、「こんなの見つけた!これ買って欲しい」と提案がありました。
スマホを見るのをやめられない自分を、物理的に制限できるツールを見つけてきたのです。
それは、スマホが操作できなくなるスマホロックボックスでした。
タイマー機能がついて時間にならないとロックが解除できずに蓋が開けられないものでした。
"スマホを見るのをやめられないなんて言ってられない"というときに自分でタイマーを設定してロックをかけてスマホを使用できないようにしていました。
親が強制的にスマホの使用時間を制限したりしても、逆効果。
子どももスマホを見すぎていることを十分に理解しています。
理解しているのに頭ごなしに制限するのではなく、信じて任せることで、子どもはどうすればいいか?を考えだします。
少しずつスマホを見る時間をコントロールできるようになっていくのです。
参考になれば嬉しいです。
執筆者:池田 さちえ
(New Mammyアンバサダー★★)
子どもがスマホをやめられないと悩んでいるママ、解決のヒントがあります!
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