休み明け、中3息子が、急に時間通りに出発できるようになった「朝メモ」葛藤記録。

よりよい子どもへの対応を学び、実践しても、なかなか子どもに変化が見られないこと、ありませんか?変化がないからやめる!諦める!…と判断するのはまだ早い。効果は時間差で表れてくることが証明された「朝メモ」の私の実践記録をお伝えします。

不登校気味の息子にダメ元で「朝メモ」挑戦!

New Mammyアカデミーで実践している、子どもの自立を促すツール「メモトレ」を、私も挑戦しました!

「朝メモ」、「夜メモ」があって、それぞれ、朝、学校に出発するまでの段取り、夜、寝るまでの段取りを書いておきます。それをよいタイミングで子どもに渡します。

ちゃんとできるか心配になりながらも、息子が声かけなしで動けるのを期待して、「朝メモ」から実践してみました。

しかし、最初は、全然うまくいかなかったのです。

「朝メモ」を始めようとした時、あまり息子はよい状況ではありませんでした。

不登校気味で、生活サイクルが整っておらず、夜遅くまで起きているからなかなか起きられないとか、前日休んで全く夜は寝ていないなど、「朝メモ」を実行するには環境が整ってはいなかったのです。

「ダメ元で、やるだけはやってみよう。」そんな始まりでした。

うまくいかない!?全然動かない息子にヤキモキする私。

ウチの場合、どういう風にやるといいかな?とまず作戦を考えてみました。

中3息子は電車通学で、駅まで私が車で送って行ってます。

サッカー部に入っていて、週3日朝練があります。 朝練がある日や、乗る電車の時間によって、出発時間が異なるので、何種類かメモを作っておくことにしました。

メモを息子に見せると、「お、これ見るの?」と少し興味を示していました。

「この電車に乗る時は◯時〇〇分に出発だね」という風に、視覚的に確認できるのは、口頭で何度も言われるよりわかりやすいようでした。

学校に行ける日は、毎回「メモここに置くから確認して動いてねー。」とその日の予定に合ったメモをテーブルに置いておきました。

しかし、ゆったりとご飯を食べ、マイペースでトイレに行き、時間を過ぎてもダラダラ着替えているのです。

時間になって出発できない状態でも、急ぐそぶりもありません。

私は何も言わないようにしていましたが、電車に間に合わせたいという気持ちが強く、ヤキモキしてしまうのです。 たとえ、言葉は発してなくても、それが全身に表れていたのでしょう。

そうすると、息子は「その態度がムカつく」と朝から憎ったらしいことを言ってきます。 なかなか強敵でメモ通りには、いきません。

不安の中での積み重ねは、偶然、こじつけ、捏造の成功体験。

「メモトレ」の実践で重要なのは、できたことを1つでも見つけて、偶然でもいいし、こじつけ、捏造でもいいので、『成功体験』を作ることでした。

「そうそう、これをやるんだった。」と改めて意識を高めました。

ある日、出発の時間が遅れて、急いで車を走らせていると、 「ねえ、こんなんで間に合うの?」 と息子は自分が遅れたくせに嫌味っぽく言ってきます。

イラっとしましたが、違う違う、ここでこじつけられると思って 「お、時間を気にしているね。いいね。」 って私は無理やり褒めてみました。

取り立てて、昨日と変わらないようなダラっとした行動だった時も 「昨日よりいいペースじゃん。」 と言ってみたりしました。 捏造『成功体験』を作っていきました。

一転、夏休み明けに、突然動けるようになった息子。

それでもなかなかメモどおりにはいかないのです。

「やり方が悪いのかな?息子がまだ実行できるような状態ではないのかな?」と滅入ることも多かったです。

そうこうしているうちに夏休みになってしまいました。 夏休みは昼夜逆転してしまったり、生活サイクルが全然整わなくなってしまいました。

「学校が始まるまでには、生活サイクル整えようとしてるんだよね?」 と勝手に言っておくくらいしかできませんでした。

そして夏休みが明けて始業式の日、以前と違っていたのです。 あれ?できるの?と少し私は驚きました。

夏休み中に、自分で気持ちを整えていたのかもしれません。

なんと、出発時間にちゃんと間に合わせて自分で動き、支度をしていたのです。その後もそれは継続し、早い時は5分前に完了して、ソファでくつろいでいるときすらあります。

「朝メモ」効果は時間差で表れる?

急に時間通りに動けるようになったのは、偶然ではなかったのです。

なかなかできないと思っているときにも、『見て→頭で整理して→動く回路』が作られていっていたのです。

脳にはだんだんインプットされていっていたので、夏休み明けに一気にできるようになってきたということなのです。

私の捏造や、こじつけは、成功体験となっていたのです。

ずいぶん後にくるので、それまでにへこたれそうになっていました。

「朝メモ」は時間差でうまくいき、朝の支度は声かけなしで動けるようになりました。

こんな風に、すぐに成果がでることばかりではないということもわかりました。

「できるようになったことを流さずに、できないことではなくて、できていることに声かけをして脳を育てていく。」という大事な原点にも立ち帰り、実行しています。

私はすぐに息子のできないことばかりに目が行ってしまうので、「できていることに声かけ」とメモして自分のために、見やすいところに置いています。

目から情報が入るメモの効果は私にも有効です。

執筆者:高橋 花ずえ
(New Mammyアンバサダー★)

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