発達障害ADHD傾向の中学生の息子の暴言に困り果てていた私
お子さんからのひどい暴言に傷ついているお母さんはいらっしゃいませんか?
中学生のお子さんとまともな会話が成立しないばかりでなく、口を開けば暴言ばかり。
日々浴びせられる子どもからの暴言は、思春期とはいえ本当に辛いですよね。
お子さんにこんな風に言われてショックを受けていたのは、まさにほんの1年ちょっと前の私のことなのです。
発達障害の注意欠如・多動性障害(ADHD)傾向の息子は、中学生になりひどい暴言が増えていました。
小学生の高学年から始まった暴言は日を追うごとにエスカレートし、中学生に上がると、口を開けば「うるせークソババー」と暴言だらけになり、穏やかな会話は一切なくなってしまいました。
本当に悩み苦しみましたが、ある対応をとることで息子の暴言を止められたのです!
今回は、暴言が止まらなかった息子を持つ私が、発達科学コミュニケーションの対応を学び息子に実践した結果、3週間で暴言から卒業し、子どもの優しい気持ちを引き出した方法をお伝えします。
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中学校でのトラブル続出で夕方の電話におびえる日々
毎日イライラしている息子は、学校でもちょっとしたことですぐお友達と喧嘩になり、暴言を言うようになってしまいました。
そのことを注意をされると、先生に向かってさらに暴言を吐くという最悪な状態で、度々学校からのお叱りの電話を受けるようになってしまいました。
またカッとなるとすぐ手が出てしまうのです。
お友達とのトラブルがさらに急増し、夕方かかってくる学校の電話におびえ、電話の音がなる度に「また何かやったか…。」と息も止まるような日々を送っていました。
息子のそんな言動をなんとか正さなければと思う私は、一つ一つの暴言を注意し直させようと日々格闘していました。
しかし、格闘すればするほど余計に息子の暴言が増えてしまうという負のスパイラルにハマってしまいました。
自分ではお手上げだと思うと、主人に叱ってもらっていましたが「言いつけやがって!」と息子の暴言は悪化するばかり。
この先この子はどうなってしまうのだろうと、お先真っ暗な状態が続きました。
発達障害ADHDタイプがどうして暴言を吐いてしまうのか
ADHDの特性は「不注意」「多動性」「衝動性」の3つがあります。
不注意は集中力や注意力が続かないことです。
この特性により忘れ物が多かったり、話を聞いていないように見えたり、片付けができない、気が散りやすいなどの困りごとがあります。
多動性は落ち着きがないことです。
多動性により、いつも体のどこかを動かしていたりソワソワしていて落ち着きがない、おしゃべりが止まらないこともあります。
衝動性は衝動的に行動してしまうことです。
待っていられなかったり、衝動的に考えなしに行動してしまいます。
暴言も、すぐにカッとなり友達と喧嘩してしまうのもこの衝動性からくるものが大きいでしょう。
これらは脳の特性です。
本人は一生懸命やっているのにこの特性のせいで、周りからやる気がないなどと思われ、理解されないことが多く、学校では怒られることが多い子どもたちです。
周りから厳しい目でさらされている学校過ごしてストレスを溜めて家に帰ってきたら、今度はお母さんにまた怒られる。
怒られ続け、溜めに溜めたストレスがお母さんへの暴言になって出てくるのです。
そしてその暴言で、またさらに怒られる。
この悪循環で負のスパイラルに陥り、「自分はダメだ」と自信をなくした子どもの心が荒れていくのです。
このようなADHDの特性からくる負のスパイラルは理解できました。
この負のスパイラルを断ち切らない限り、息子との関係に光は見えません。
でも、どうやって息子に対応したらいいのか具体的な方法がわかりません。
どこに相談に行っても、ADHD傾向はあるものの診断が降りていない我が子は、「思春期ですからね〜。」と的確なアドバイスをいただけることはありませんでした。
しかし、発達科学コミュニケーション(発コミュ)に出会ったことで、私と息子は変わりました!
その具体的な方法、それは発コミュの対応にあったのです。
息子の暴言を止めた効果抜群の2つのアプローチとは?
発コミュで、子どもとのコミュニケーションを学んだ私は、まず2つのことを徹底することにしました。
◆否定することをやめる
学校でも家庭でも何年も叱られ続けた息子にとって、向けられる言葉の大半が否定や、叱りの負の言葉だったのです。
そこで当分の間、私は彼の行動や言動を否定することを一切やめることにしました。
はじめはとても難しいことのように思えましたが、「当分の間」と決めたことで、今は我慢のときなんだと乗り切ることができました。
◆できていることをそのまま伝える
その上で次は、彼が今できていることをそのまま声にして伝えました。
例えば
「お風呂入ったんだ。」
「ご飯食べたんだね。」
「起きたんだね。」
と言う感じで、とにかく彼が今できていることをただ淡々と言葉にして言いました。
「え?中学生に、『お風呂に入ったんだ』と言って何になるの??」とお思いの方もおられるでしょう。
中学生がお風呂に入れるのは、ごくごく当たり前のことですが、否定され続けた彼は全く自信がない状態で、自分は何ができていて、何ができていないのかきちんと把握できない状態でした。
できていることを言葉で伝えることは、脳に「あなたは、今これができていますよ!」と確認させていることになります。
そしてそれと同時に、「それをできているあなた、OKですよ!」という肯定のメッセージを送っているのです。
中学生になって、「お風呂入ったんだね!すごいね!」と言っても「バカにしてるの?」となりますよね。
でも、ただ「お風呂入ったんだね」と言うだけなら、ただ事実を言っているだけ。ですから「ああ。そうだよ」というように素直に受け取れます。
私はただただ1の否定しないと、2のできていることをそのまま伝えるを3週間続けて行いました。
続けること3週間!暴言を言いかけた彼がとった行動とは
1と2を続けること3週間、暴言が止まらなかった息子にこんな変化が起りました。
それは、息子と娘がちょっとしたことで言い合いになったときのことでした。
「しーーー、じゃなくて…」 と暴言を言いそうになった息子は、自分で気づいてごまかしたのです。
私は娘と二人で飛び上がって喜びました!これは、彼が自分で暴言をやめられた瞬間でした。
その他にも、発コミュではたくさんの肯定の方法を学びます。
その方法は、思春期を迎え、親の言葉を素直に受け取れなくなった息子の心にも響き、「できた!」「これもできた!!」と一つ一つ自信をつけていくことができました。
たくさんの自信を取り戻した息子は、今では自分がおやつを食べる際に「お母さんも食べる?」と聞いてくるほどに変貌しました。
お母さんが適切な対応を取ることで、発達障害グレーゾーンの中学生の暴言は解消できます!
子どもの暴言をやめさせる秘訣は、
1.子どもを否定しないこと
2.できていることをそのまま伝えること
の2つです。ぜひ今日から始めて、優しいお子さんを取り戻してあげてください!
学校でのトラブルにお困りならこちらの記事を参考にしてくださいね。
発達障害ADHD特性の息子の友達トラブルをたった3か月で解消した3つの方法とは?
執筆者:桜井ともこ
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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