声かけに無視?小3ADHDグレーキッズの「言うこと聞かない」問題への対応は?
声かけに無反応?加えてなんだかギクシャク!小3発ADHDグレーキッズの「言うこと聞かない」問題、一体どうしたらいい?
小学生は学校生活に加え、習い事など何かと忙しく、やらなければいけないタスクが盛りだくさんですよね。
さらに発達障害・注意欠陥多動症(ADHD)キッズは
・言っても言ってもできるようにならない
・行動し始めるならまだマシ
・まったく言うこと聞かない、動こうともしない
・言うと反抗的になる様子にうんざり
のママもいるかもしれません。
今回はやるべきことのタスクが満載でもイライラ・ギクシャクせずに、言うこと聞かない小3ADHDグレーキッズが素直に行動する声かけポイントについてお伝えしたいと思います。
声かけは小3ADHDタイプを把握がマスト!
ママの声かけは小3ADHDタイプを把握して、言うこと聞かない問題解決の突破口を見つける!
一言で声かけと言っても子どもの年齢やADHDのタイプにより声かけ方法が変わってきます。
まずはADHDタイプについてお伝えします。
大きく分けて3つのタイプがあると言われています。
1)のび太型:不注意優勢型
いじめられっ子ののび太は不注意でぼんやりしているタイプ
2)ジャイアン型:多動性-衝動性優勢型
いじめっ子のジャイアンは、衝動的でがまんができないタイプ
3)混合型:両方の特徴が目立っている
それぞれの共通点は
・忘れ物が多い
・先生(指示)に従うのが苦手
・ちょっとした刺激で気が散りやすい
・飽きっぽいという注意力の散漫さ
・思いつくといてもたってもいられない
という特性です。
それぞれそのときの環境などで不注意や多動・衝動性の特性が強く出たり弱くなったりします。
小3ADHDグレーキッズの「言うこと聞かない」問題をママの声かけ1つで断ち切る!
小3からは指示するのではなく気付かせる声かけが必要になります。
子どもへの対応がうまくいかず、子どもを怒鳴ったり、イライラしたような態度で指示することが
親子関係を悪化させどんどん悪循環になっていきます。
そうなると言うこと聞かない子が素直になるどころか、子どもはますます反抗的になったり、無気力になってしまったりします。
誰がどうやってこの悪循環を断ち切れば良いのでしょう?
「子どもが素直に私の言う事を聞いてくれたらいいのに」
そのお気持ちもよくわかりますが、ママと子どものどちらにコミュニケーションの悪循環を断ち切る能力があると思いますか?
もちろん、ママですね!
ママが少しの勇気を持って声かけを変えるだけで、驚くほど言うこと聞かない子どもが素直になっていきます。
小3ADHDグレーキッズの「言うこと聞かない」問題を解決するタイプ別声かけ具体例
ではその具体的な声かけの方法をお伝えしますね!
①のび太型の場合
1 自信を持たせる
のび太型の子は基本的に自分に自信がありません。
今の子どもの姿をそのまま受け止めていくことが大切です。
ゆっくりと時間をかけて自信を持たせ、やればできるという自立心を育てるようにします。
小3になるとまわりとの違いに気づき自信をなくしがちです。
言うことをきかないのではなく「できない」「どうせ失敗する」というネガティブな感情から行動に踏み出せないのです。
2 共感し安心させる
例え謙遜であっても否定的な言葉を使わないこと、
心配性や臆病な気持ちを否定しないこと、
子どもが自信を持てるような声かけをしていくことが大切です。
「大丈夫だよ」
「一緒にやってみようか」
「ゆっくりでもいいんだよ」
「信じてるよ」の
言葉を優しい雰囲気で伝えられると、子どもはとっても安心します。
②ジャイアン型の場合
1 優しい声かけ
優しい言葉が使えるように家庭の中でも意識して
「ありがとう」
「ごめんなさい」
「いいよ」
という言葉を使うようにします。
このタイプが言うことを聞かないは
ママの声が届いていないことが原因です。
基本的には自信がありプライドが高いので感謝を伝えるような
お願いベースの言葉で耳を開かせます。
2 感情を言葉にして代弁する
気に食わないことがあったときに、乱暴に怒りをぶちまけるのではなく
話し合いや交渉する会話を習得するような関わりが必要です。
「〇〇がよかったんだね」
「〇〇が悲しかったんだね」
という感じです。
よくない行動があった場合は言葉はあえて使わず、
よくない対応には気付かないふりをするのが良いでしょう。
そして気持ちが切り替えられ言葉で表現できたり、よい行動できたら、
「ちゃんと伝えられたね」
「気持ちを切り替えられたね」
「〇〇してくれてありがとう」
と肯定の声かけをしましょう。
③混合型の場合
その時の環境や状況により
のび太型とジャイアン型両方の反応が出てきます。
その時々の状況で①と②を使い分けましょう。
お子さんのタイプや状況や環境での反応を見極めて、子どもが動ける声かけをママが習得していきましょう。
執筆者:一宮 えり
(発達科学コミュニケーション トレーナー)
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