子どもが癇癪をおこさない叱り方がわからないママ
子どもの危ない行動や、ルール違反などを叱る必要がある行動があったとき、ママも最初は穏やかに 「やめようね」 「危ないよ」 などと言っているでしょう。
しかし、子どもは「自分は悪くない!」と言ったり、ますます行動が激しくなったりするので、ママもヒートアップしてきて
「ほら、○○ちゃんが泣いているでしょ!」
「いい加減にしなさい!やめなさい!」
などと声を荒げて叱ってしまうことはありませんか?
しまいに子どもは癇癪を起こしてギャーギャーと大暴れし、ママは我慢の限界に達して「うるさい!もう限界!もうあんたなんか知らない!」などと暴言を思わず吐いてしまうことはありませんか?
子どもを叱る場面で、子どもは癇癪を起こさずに、ママはイライラや大爆発せずに子どもが行動してくれたら…と思うママへ!
「子どもの怒らない脳を育てる簡単な『叱り方』3ステップ」をお伝えします!
ママの叱り方で子どもの脳に怒らずにすむ新しいルートを創る
叱るときに子どもを責め立てるような荒げた声掛けをすると、その声を聴いただけで子どもの感情の脳が興奮して、理性的な脳(見る,聞く,理解するなど)に情報が入りにくくなり、何を叱られているのか理解できないことになります。
そのままでは、嫌なことがあった→怒るというルートが脳の中で太くなっていきます。
そこで、どういう状況になったかを理解して、どうすればいいか考え、「対処できたね!」の成功体験を作るルートができるようになると、自分の脳を使う新しいルートができていきます!
すると、嫌なことがあった→怒るというルートの他に、 嫌なことがあった→考える→対応するというルートができていきます!
このルートを作ることが子どもの「脳を育てる」ということです!
つまり、怒らない脳が育ちます。
子どもの「怒らない脳」を育てる簡単な叱り方3ステップ!
では、子どもの怒らない脳を育てる簡単な「叱り方」3ステップをお教えします!
簡単なのでぜひ試してみてください!
この方法はちょっと子どもの脳を動かす方法です。
お子さんと対話しながら叱っていく方法なのでステップ1〜3を飛ばさずにやってみてくださいね!
基本の3ステップ
ステップ1
叱りたい状況になったら、子どもの目を見ながら笑顔で近づいて3秒微笑みかけます。
ステップ2
「どうなってる?」と笑顔で聞きます。
ステップ3
「じゃあどうする?」と笑顔で聞きます 。
具体的な叱り方3ステップ
では、例をあげながら解説していきましょう!
子どもがお家でボールを投げてしまい、コップが割れてしまった状況を思い浮かべてください。
これはちょっと叱りたいですよね。
そんな時は、「あ〜〜あ、割っちゃいましたね〜」と思いながらでいいので、まずはお子さんを椅子の上にあげるなど安全を確保します。
ステップ1
子どもの目を見ながら3秒くらいかけて微笑みます。
ステップ2
そのまま微笑みながら「どうなってる?」と笑顔で聞きます。
ここで、次のような反応をする4つのタイプの子がいると思います。
①「割れちゃった」と言う子
②「ぶつかったら勝手に落ちた」と言い訳をする子 「僕じゃない」「私じゃない」と嘘をつく子
③怖くなって泣き出してしまう子
④固まってしまう子
①の場合は、そのままステップ3に進んでください。
②の場合は、一旦「そっかそっか」でOKです!
というのは、普段怒られすぎている防衛心で自分を守っている嘘ですから、ここでは気にしなくていいのです。
(この嘘をなくしていく方法はまた別の機会にしましょう)
③④の場合は、やってしまったことは理解していています。
ですから「割れちゃったね」とママが代わりに言ってあげましょう!
ここまできたら、 ステップ3
「じゃあどうする?」と笑顔で聞きます。
「片付ける!」と言える子の場合は、
「じゃあ!ママがほうきで集めるからちょっと待っててね!」
「〇〇ちゃんは〇〇くんは〜〜係をお願いできるかな〜」 とお願いしながら、
状況が良ければ、
ちりとりを持ってもらってもいいですし、
危なければゴミ袋を持ってもらう係でも良いですし、
最後の仕上げの掃除機を一緒にかける係でも良いですし、
まとめたゴミをキッチンに持っていってもらう係でもいいので、行動してもらいましょう。
まだ「じゃあどうする?」を思いつかないぐらいの年齢のお子さんの場合は、
「じゃあどうしよっか?」と聞きながら、
「お片付けしようかね」とママが答えを言ってOKです!
そして最後の仕上げは「片付けられたね!」の成功体験の一言で終わりましょう!
この一連の流れが子どもの脳を育てる上でとても大事な流れになります。
子どもを叱る場面で、子どもは癇癪を起こさずに、自分はイライラや大爆発せずに子どもが行動してくれたら…と思うママへ!
「簡単な『叱り方』3ステップ」を実践してみませんか?
脳の中で、「嫌なことがあった→考える→対応する」というルートが太くなり、子どもの怒らない脳が育っていきますよ。
執筆者:桜井ともこ
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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