外出を嫌がりお留守番ばかりしていたASDタイプの息子が外出を楽しめるようになった対応

外出に誘っても「行かない!」と言ってお留守番ばかり、たまに外出してもイライラして暴言を吐いたり、周りの状況を考えない行動をするお子さんに困っていませんか?見通しを立てるのが苦手なASDタイプのお子さんは、お母さんの声かけとサポートで外出を楽しめます!

ASDの息子が外出を嫌がるようになったのはなぜ?

休日外出に誘っても、「行きたくない!」と言って、家でテレビやゲームばかり

たまに外出しても、子どもが周りの状況を考えずに大きな声で喋ったり

外出中にイライラして親や兄弟に暴言を吐くなどの問題行動が多いと 親も注意することばかりで疲れてしまいますよね。

ですがお子さんからすれば外出時は叱られてばかり。

もしかしたら叱られた経験が積み重なって外出を嫌がるようになったのかもしれません。

ASD(自閉症スペクトラム)のお子さんは

場の空気を読み取ったり、状況に合わせた行動が取りにくい

興味や関心の許容範囲が狭い

見通しのつかないことが苦手

という特性があります。

「場の空気を読み取ったり、状況に合わせた行動が取りにくい」という特性は

静かにしないといけない場所で大きな声でしゃべってしまう、お店の中なのに走ってしまう、などの行動に繋がります。

「興味や関心の許容範囲が狭い」
「見通しのつかないことが苦手」という特性は

家族の用事など興味のない事に付き合うことや外出時のちょっとした予定変更ストレスを強く感じやすく、外出の途中でイライラして暴言を吐く、という行動に繋がります。

特性からくるこれらの問題行動を本人が気づいてやめるということは難しい為、ママがサポートしてあげましょう。

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ASDの特性からくる外出時の問題行動を注意するのはNG!

息子が幼児の頃は「行きたくない!」と言うこともなく、普通に家族みんなでお出かけをしていたのですが、

小学生になりお家でお留守番できるようになると「行きたくない!」と言ってお留守番したがることが時々ありました。

以前の私は、外出を嫌がる息子の気持ちが理解できず、行きたくないという息子に

「家族で出かけるんだから一緒に行こうよ!」
「ずっと家にいても楽しくないでしょう」

息子の気持ちを否定し、無理矢理行くように促していました

また外出中はレストランなど小さな声で喋った方がいい場所で大きな声で話したり、

買い物の途中からイライラして暴言を吐いたりすることが多かった為、その行為を注意してばかりいました。

すると以前は行っていた買い物、外食などの外出も嫌がるようになり、お留守番することが増えてしまいました

そんな私があることに気をつけただけで、外出時の問題行動を減らし、外出を楽しめるようになったんです。

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ASDキッズが外出を楽しめるようになるポイント

私が実践したのは3つです。

①息子が楽しいと思える外出を見つけて誘った

脳は楽しい時に発達します。子どもが楽しいと思える外出に誘いましょう!

私の息子は電車で外出することだけは好きだった為、まずいろいろな電車に乗り換えてたくさん電車に乗れる外出を提案しました。

電車で外出することが増えてからは、息子が路線図を見て行き方を計画し、

私がその駅から歩いて行ける範囲で遊べる場所やお店を検索して写真を見せ、「行きたい!」と言った所に行くようにしました。

親が一方的に行く場所を決めるのではなく、子どもに聞いて、行きたいと思ったところへ出かけることで外出に対するネガティブな気持ちが減り、ストレスを減らすことができます。

また外出先の場所を携帯で見せたり、その日のスケジュールを伝えることも見通しがたちストレスを減らすことに繋がります。

②守ってほしいルールは事前に予告した

「お店の中は小さい声でしゃべろうね」 「お店の中では走らないで歩こうね」

など守ってほしいルールはお店に入る前に事前に伝えておきました

そうすることで、状況に合わせた行動が取れないお子さんもルールを認識でき、大きな声で話す、お店で走るなどの問題行動が減ります。

また、ASDのお子さんは急な出来事や理解できない事に不安を感じやすいため、予告をせずに問題行動を注意すると「急に怒られた!」と癇癪を起こすことがあります。

事前に見通しをもたせることで、問題行動が出て注意したり、やめさせようとした場合も癇癪を起こしにくくなります

③外出中にたくさん肯定した

これまで問題行動にばかり目を向け、注意していましたが、

外出中もできている事はたくさんあることに気付き、良い行動をその都度褒めました。

「電車で小さな声でしゃべれたね」
「自分でスイカピッてできたね」
「好きな食べ物選べたね」
「お店並んで待てたね」

などです。 ポイントは最後まで出来てから褒めるのではなく、出来ている時にすぐ褒めることです。

例えば電車に乗っているとき、降りるまでずっと小さな声で話せたら褒めるのではなく、

大きな声になってしまった時があっても小さな声で話せたときに
「小さな声でしゃべれたね」
と褒めるようにしました。

このように外出中にたくさん肯定する事で、外出に対するイメージを「叱られてばかりの嫌な記憶」から「たくさん褒められる楽しい記憶」にしていきました

ASDの息子の外出時の行動の変化と成長

私がこの対応をするようになって、まず外出時の問題行動が減っていきました

事前に守ってほしいルールを予告することで、お店で走ったり、大きな声でしゃべったりすることが減りました。

時々大きな声になってしまうこともありますが、自分でハッと気付き小さくできるようにもなりました。

またこれまで興味がないことに付き合うばかりで楽しめていなかった外出が、楽しい行き先に変わり、

行き先の情報を伝えて見通しを持たせることでストレスが減ってイライラする事がほとんどなくなりました。

さらに、外出中たくさん褒められ、楽しい経験を繰り返していくうちに、次第に自分から

「また〇〇行きたい!」
「次の土日どこ行く?」

と言ってくれることが増えていきました。

「外出=叱られる、楽しくない」から「外出=たくさん褒められる、楽しい!」とポジティブな認識に変わり、土日の外出を楽しみにするようになりました。

外出を嫌がるようになってきたお子さんは、ぜひ試してみてください。

執筆者:吉澤 ゆうこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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