寄り添っているのに動けないのはなぜ?不安が強い繊細な子どもの心を動かす、親の「正しい受け入れ方」

不安が強く繊細な子どもに寄り添っているのに、行動につながらず悩んでいませんか?それは「受け入れ方」にズレがあるのかもしれません。不安が強く繊細な娘が、560人の会場に入りイベントに参加できた実体験から、心を動かした関わり方をお伝えします。

不安が強い子どもが繊細だからこそ、なぜ「寄り添い」だけでは動けない?

こんな場面で困る事はありませんか?

あれこれ準備もして、子どもも「行きたい!」と話していたのに、いざ到着すると人の多さに、足が止まってしまう。

「うるさいよ」「帰りたい」そんな言葉が出はじめ、その場から動けなくなってしまう。

不安が強い繊細な子どもだからこそ、よく起きる光景です。

親も心配だからこそ、「大丈夫だよ」「ここまで来たんだから」「無理しなくていいよ」と寄り添う言葉をかけます。

けれど、不安が強い子どもほど“寄り添われている”のに動けないことがあります。

それは、子どもがわがままだからでも、甘えているからでもありません。

なぜなら不安が強く繊細な子どもは、人の多さ空気感などの刺激を脳の感覚で一気に受け取り、「これ以上は無理」という防衛反応が先に働いてしまうのです。

この状態のとき、どんなに優しい言葉をかけても、子どもの脳の中では「動かなきゃ」よりも「守らなきゃ」が勝っています。

だからこそ、寄り添うだけでは行動につながらないということが起こります。

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不安が強い子どもで繊細な娘に「寄り添っているつもり」だった私の過去

私も、不安が強く繊細な娘に対して「気持ちは分かってるよ」「無理しなくていいよ」と声をかけてきました。

それでも人が多い場所では固まり、「帰りたい」と涙ぐみ、どう関わればいいのか分からなくなります。

内心では、「ここまで来たのに」「経験させてあげたい」「できる力はあるはず」そんな思いもありました。

今思えば、寄り添っている“つもり”で、どこかで「行動してほしい」という期待を手放せていなかったのだと思います。

不安が強く繊細な娘にとって、私のその小さな期待に脳が「安全じゃない」というサインを出していたのかもしれません。

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不安が強い繊細な心をもつ子どもの心を動かした「否定せず、そのまま受け入れる」関わり方

 選択を子どもに渡す関わり方

不安が強い子どもには、「どう行動させるか」を考えるよりも、まず選択を子どもに渡すことが大切です。

親の期待や焦りを一旦横に置き、「入らなくてもいい」「途中で出てもいい」「帰ってもいい」そう心から思い、判断を子どもに任せます。

無理に選ばせるのではなく、決める力を子どもに託す関わりへ切り替えていきます。

「ここまで来てくれてありがとう」
「どうしたいか、あなたが決めていいよ」

この言葉が、子どもに「大丈夫」「守られている」という安心土台になります

否定せず、そのまま受け入れて“逃げ道”をつくる

不安が強く繊細な子どもほど、「選べる」「逃げられる」と分かった瞬間に、初めて自分の気持ちを整理できます。

” 説得”や”期待”手放し、否定せずそのまま受け入れることで、脳の防衛反応がゆるみだしていくからです。

動かそうとしないことが、子どもの心を動かす準備になる。そのことを、私は娘を通して初めて実感しました。

不安が強く繊細な娘が自分で選び行動し、成功体験に変えた結果

「少し休んだら、後ろの席なら入ってみる」そう言ったのは、娘自身でした。

誰かに言われたからではなく、自分で決めた選択。

そのあとも、「もう少し前に行ってみる」「席に座ってみる」と、自分のペースで行動を広げていきました。

結果的に、不安が強い繊細な娘は、560人の会場でイベントに最後まで参加することができました。

でも、私にとっての成功は「最後まで参加できたこと」ではありません。

入らなくても、帰っても、それでも大丈夫だと信じきれたこと。

その安心があったからこそ、娘は自分で選び、行動し、成功体験として心に残せたのだと思います。

繊細で不安が強い子が、ある日突然行動できるようになるわけではありません。

普段の日常から関わり方を工夫することで、新しい挑戦力が湧いてくるようになってきます。

執筆者:笠井みほ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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