幼稚園でお友達をすぐ叩く子ども
4月は入園・入学のシーズンです!
この春から幼稚園に入園し、初めての集団生活がスタートするというお子さんがいらっしゃるママさんは、
・仲良しのお友達ができたらいいな
・いい先生になるといいな
など期待半分、
・お友達と仲良く遊べるかな
・ちゃんと給食食べられるかな
など不安も半分かと思います。
わが家の場合、支援センターで他の子と交流することもなく、ただ自分の好きなことを静かに黙々と遊ぶタイプの息子が、幼稚園でイヤな思いをしないかな…優しい子だし…と不安な思いを抱えながらの入園でした。
ところが入園早々、園の先生から「息子がお友達を叩く」という報告が何度もありました。
子どもに「お友達を叩いたの?」「どうして叩いたの?」などと聞いても、子どもはわかってるのかわかってないのか、さほど反応もありません。
帰宅のための園バスから降りてきた息子にすぐさま「今日はお友達を叩かなかった?」と詰問する毎日でした。
「お友達を叩いてはダメ!蹴ってもダメ!噛むのは動物です!」と3歳の息子に毎日のように言い聞かせていました。
叩く子どもの心の中
年少のころの3~4歳は日常会話がほぼできるようになるものの、「なぜか」という理由を説明する力はまだついていません。
ですから、もし子どもにとって不快なことが起きていたとしても、それをお友達や先生に伝えることができません。
お友達を叩いたり、手が出てしまうようなときには「〇〇したかったんだね」と共感し、子どもの気持ちを代弁してあげるといいです!
なぜかそうなったのかわからないときには、「〇〇だったのかな?△△かな?」と子どもの気持ちを推測して、子どもの気持ちに言葉をつけてあげます。
それでも、なぜ叩いたのか、よくわからないこともあるでしょう。
「聴覚過敏」といって、特定の音に対し過度に嫌がる傾向のお子さんもいます。
イスをガーっと引く音、ブロックを落としたときに鳴るガチャンという音などを嫌がったり、過剰に驚いたりします。
しかし、わかりやすく耳をふさぐ行動が見えたら、先生も「この子はこの音がイヤなのかもしれない」と認識できますが、お友達を叩いたり、蹴ったりする行動だけでは先生もわからなくて当然です。
ましてや子どもから言葉で説明することもないので、ただの「すぐ叩く子」と思われてしまうのも致し方ないのです。
とは言え、子どもにとっては、とても驚いたり怖かったという気持ちがあるのです。
どんなときに叩くのか、ということをじっくり観察してみると、解決の糸口が見えてきます。
もしイスをガーっと引く音のときに問題行動が見られるようなら、イスを移動させるときには子どもをその場から離す対応を先生にしてもらえばいいのです。
園生活のトラブルはおうちに持ち込まない!
園から「お子さんがお友達を叩いてしまいます」と報告を受けたら、ママは驚きますし悲しくもなりますよね。
そんなとき、どのように対応したらいいのか、ポイントは2つです。
幼稚園のトラブルは園で解決!
叩かれた子どもの気持ちを考えてみても、「叩いてはいけない!」と強く言いたくなるでしょう。
しかし、お子さんがその行動をしたのは、おうちではなく幼稚園です。
お子さんは先生からも注意を受けたでしょう。
この問題は園で解決したこととして、おうちで再度お子さんに言い聞かせる必要はありません!
なぜなら、何時間も前の話をされても、子どもはピンと来ません。
そして、何度も注意をされることが脳の発達に悪影響となり、同じことを繰り返す原因にもなります。
園から「叩いた」という報告を受けたら、お子さんにとって「大変な事態だったのだな、がんばっていたんだな」と受け止めてあげましょう。
そして、園ではどんなときにお友達を叩いてしまうのか、先生に詳しく教えていただくといいですね。
注意深く観察することで、子どもの困りごとが見えてくることもあります。
園の先生と連携して、子どもが手を出さずに済むような環境を作っていけたらいいですね!
おうちで子どもがグンと発達するママとの楽しい会話
では、おうちでどのように対応したらいいのか。
楽しく園生活のことをお子さんに聞いてください!
答えやすい質問からでいいです。
「今日の給食、何だったの~?」など、ママが答えを知っている質問でいいんです。
もし「わかんない」と子どもが答えるようでしたら「明日、給食にフルーツが出たか、ママに教えてね!」などとお話しましょう。
お子さんが園での自分の行動を気にかけるきっかけになります。
お子さんの園生活の中で、楽しんでいること、夢中になっていることを先生からお聞きして、そこから話を広げていくのもいいですね!
お友達を叩いたりする行為は、子どもが困っているサインです。
おうちでは「楽しそうだね~」「おもしろいね~」と園でのポジティブな面だけを取り上げて、楽しい会話をするだけでいいんです。
ママは過度に不安にならず、園生活は先生にお任せし、おうちではお子さんと楽しいコミュニケーションを続けていきましょうね!
執筆者:津森あかね
(New Mammyアンバサダー★★★)
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