最後までできない発達グレーゾーンキッズにイライラ叱るママ
何をやっても最後までできない子どもに、イライラして叱ってばかりのママはいませんか?
我が家には、自閉症スペクトラム(ASD)グレーゾーンの小学6年生の息子がいます。
息子は小学4年生の冬から不登校です。
息子は、何事も最後までやり遂げることが難しく、中途半端で終わることが多いです。
例えば、 学校の家庭学習は、数行書いて終了。
台所を使った後は、後片付けをしないのでぐっちゃぐちゃ。
部屋の掃除を始めてもすぐに疲れて結局散らかったまま。
夏休みの自由研究に取り掛かっても最後まで毎年仕上がらない。
そのような息子に私は、「最後までちゃんとやりなさい!」「まだできていないじゃない!」とイライラし、叱りつけてばかりいました。
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最後までできない発達グレーゾーンキッズの原因
発達グレーゾーンの子どもが物事を最後までできない理由として、不注意症状があります。
「忘れ物が多い」「時間を守れない」「片付けられない」など、注意が低いことにより、集中して行動することができず、最後までやり遂げられません。
また、「ワーキングメモリ」(作業記憶)が弱いこともあります。
脳に一時保存できる場所がひとつしかないようなものです。
例えば、勉強をしています。
途中で消しゴムが机から落ちました。
消しゴムを探し始めます。
すると「消しゴム」のことで頭が占拠され、「勉強中」だったことが抜けて、勉強は最後まで終わらない、といったことが起きます。
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最後までできない子どもにイライラしない対応
しかし、発達グレーゾーンの子どもに「最後までやりなさい!」「まだできていないじゃない!」と叱ってもほとんど意味はありません。
ネガティブな記憶が残りやすく、「叱られた」といういやな思い出だけが残り、子どもが傷つきます。
その体験が積み重なり、息子のように不登校などの二次障害がおこる場合もあります。
「子どもを傷つけず、いやな記憶を残さない」ことを心がけましょう。
子どもが最後までできなくても、失敗してもお母さんがイライラしない対応をしていきます。
子どもが最後までできなくても、失敗してもお母さんがイライラしないためにはどうしたらいいでしょう?
ほんの少し捉え方を変えるだけです。
脳は「酸素」を使うことで育ち発達します。
発達グレーゾーンの子どもは、必死で考えて酸素を消費して脳を使っても、頑張っているわりには結果がでないことがあります。
極端なはなし、必死で考えてもテストが0点ということもあります。
それでも必死で考えた結果の0点です。
この場合、結果が悪くても、酸素を使って脳を成長させたことは事実で、脳の発達につながる使い方をしているのです。
最後までできない子どもにママがイライラする気持ちを変える対応は、子どもが脳で「酸素」を使う行動をしたのか?の捉え方で子どもの行動を見ていくことです。
「最後までできたか?できなかったのか?」で子どもの行動を評価するのではなく、
「結果は悪いが、脳で酸素と使い、発達につながる脳の使い方をしたのか?」と子どもの捉え方を変えてみましょう!
「脳が『〇〇』を使ったか?」の捉え方の実践編
「脳で酸素を使い、発達につながる脳の使い方をしたのか?」で子どもを捉えた私の実践編です。
ある日、息子が部屋の模様替えをすることにしました。
息子は、レイアウトを考え、捨てる物を決め、購入する家具の予算を決め、ネット検索で家具を調べることを1日かけてやっていました。
さぁ、部屋の模様替えが盛大に始まりました。
その結果は…泥棒が入ったかと思うほどの散らかりようで終了しました。
以前の私なら 「なんで、部屋がこんなになってるの!」 「最後までちゃんと片付けないさい!」 とガミガミ叱り飛ばしていたでしょう。
ここで「最後までできたか?できなかったのか?」ではなく 「脳が酸素を使ったか、使わなかったのか?」の捉え方で考えるのです。
すると「ここまでよくやったね」「レイアウトもよく考えたね」「捨てる物もよく決めたね」「家具も何を買うかもう決めてるね」とできているところを褒められるようになります。
結果は悪いが、「脳で酸素を使い、たくさん考えて、発達につながる脳の使い方をした」と捉えられるからです。
さて、部屋は、そのまま放っておくことにしました。
数ヶ月後、また息子はスイッチが入り、模様替えに取り組み始めました。
今度は最後まで模様替えをし、息子が計画したとおりにキレイな部屋ができあがりました。
子どもが何をしても最後までできずに、イライラと叱ってしまうお母さん、「最後までできたか?できなかったのか?」ではなく、「脳が酸素を使ったか?使わなかったか?」で、子どもの行動を捉えてみませんか?
最後までできなくても、子どもが考えぬいたプロセスと行動が見えてきて、イライラしなくなりますよ。
執筆者:川上陽子
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)


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