家事中の「待って」に「待てない」癇癪がゼロに!発達障害・ADHDの子が見通しを持ち自己効力感が育つ3つの対応

家事中の「ちょっと待って」で癇癪を起こす発達障害・ADHDのお子さんに悩んでいませんか?待てないのは見通しが立たず不安になる脳の仕組みが原因です。癇癪なしで待てるようになる3つの伝え方をご紹介!実践の積み重ねで自己効力感も育ちます。

「ちょっと待って」の一言で大爆発!毎日繰り返される癇癪に限界を感じていませんか?

「家事をしている時に限って『ママ見てー!』と呼ばれる」

「手が離せないから『ちょっと待ってね』と伝えると、怒ったり泣いたりして大癇癪を起こす」

そんな、毎日繰り返される癇癪に限界を感じていませんか?

「子どもが呼んだらすぐに応えてあげたい」という気持ちはありつつも、現実は家事などでどうしても手が離せないタイミングがありますよね。

過去の私もまったく同じでした。

つい口癖のように「ちょっと待ってね」と返事をしていましたが、この言葉が息子にとって想像以上に大きな負担になっていたのです。

私自身は「ほんの数分のこと」と思っていても、息子にとっては

「どれくらい待てばいいのかわからない」
「ママはちゃんと来てくれるのかな」

という不安がふくらみ、我慢できずに癇癪になってしまっていました。

その理由に気づけなかった当時の私は、「なんで待てないの?」「どうして泣くの?」とイライラして注意してばかり

怒らないように我慢して最後に爆発してしまい、感情的になる自分を責めてしまうこともありました。

気づけば私自身もストレスを溜め込み、息子も不安を抱えてぶつかり合う、抜け出せない悪循環に陥っていました。

一生懸命に子育てをしているのにうまくいかず、「私の人生、このままでいいのか」と、子育てで人生が止まっている感覚に陥るママは、決してあなた一人ではありません。

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わがままではなく脳の特性!ADHDタイプの子が「待てない」3つの理由

なぜ、お子さんは「ちょっと」の時間すら待つことができないのでしょうか。

実はこれは、単なる「わがまま」ではなく、発達障害・ADHD(注意欠如・多動症)タイプの脳の特性が深く関係しています。

親の育て方や子どもの性格のせいではありません。

具体的な脳の特性として、以下の3つが挙げられます。

「今」の気持ちが強すぎる

ADHDタイプの子どもたちは、今この瞬間の気持ちや衝動がとても強く感じられます。

「今すぐ知りたい」「今すぐやりたい!」という思いが頭を支配し、待つために自分の気持ちを抑えるのが非常に難しい状態にあります。

時間の感覚があいまい

大人にとっての「ちょっと」は数分でも、子どもにとっては「いつ終わるの?」と永遠のように感じてしまうことがあります。

「5分待ってね」と言われても、5分がどれくらいの長さなのかピンと来ないため、それが強い不安やストレスに繋がります。

見通しが立たず不安

「ちょっと待って」という曖昧な言葉だけでは、何をどのくらい待てばいいのかわからず、不安が大きくなります。

特にADHDタイプのお子さんは、「ママは来ないかも」とネガティブに想像しやすく、その見通しが立たず不安な気持ちが爆発して癇癪に繋がってしまうのです。

このように、ADHDタイプの特性により、「待てない」のではなく「待つこと自体が非常に難しい」のだと理解してあげることが大切です。

脳は、繰り返し与えられる刺激や関係性の中で反応の仕方を学習し、安心できる環境では自己調整が起きやすくなります。

ママがこの脳の仕組みを知るだけで、「なんで待てないの!」というイライラが少し減り、お子さんにとっても安心できる環境づくりに繋がります。

これが親子のコミュニケーションで「怒らない脳」を育てるための第一歩となるのです。

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「怒らない脳」を育てる!発達障害キッズが癇癪なしで待てるようになる3ステップ

お子さんの特性を理解した上で、家庭の日常でどう関わればいいのか。

 私が実践して子どもの癇癪が減り、待つことができるようになった「伝え方の工夫」を3つのステップでご紹介します。

「ちょっと待って」を具体的な言葉に変えるだけのシンプルな方法です。

具体的に伝える

「洗濯物したら行くよ、待っててね」「食器を片付けたら行くよ」というように、具体的な行動で伝えます。

このように伝えることで、お子さんの頭の中にも「今ママは〇〇中なんだ」と少し見通しが立ち、安心して待つことができるようになります。

短い時間からスタート

それでもADHDキッズにとって「待つこと」はやっぱり難しいものです。

そこで、最初は「10数えたら行くね」「20まで数えたらママ行くよ」と、短めの時間からはじめましょう。

「5分待って」は理解しにくくても、自分で数えられる時間なら「どれくらい待てばいいのか」を具体的にイメージできるので安心して待つことができます。

肯定の声かけで締めくくる

最後に必ず肯定の声かけをすることが何より大事です。

「待っててくれてありがとう!」と伝えるだけで、子どもは「待てた自分」を認めてもらえたと感じます。

その「できた!」という成功経験の積み重ねが小さな自信に繋がり、自己効力感(自分はできる!という感覚)を育てることになります。

自己効力感が育つと、心に余裕が生まれ、少しずつ待てる時間が伸びていき、結果的に癇癪も減っていきます。

「待って」のあとには、必ず「ありがとう」で締めくくりましょう。

毎回スムーズにいくわけではなくても、「待つことも親子で練習中」と思えれば、ママ自身も以前ほどイライラせずに済みます。

子どもを変える前に、私たち大人の関わり方を変えることで、家庭が安心できる環境へと変わっていきます。

ママが工夫をしながら一緒に練習していけば、必ず力になりますよ。

執筆者:大下せいこ
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーショントレーナー)

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