完璧主義で確実にできることしかやろうとしないASDの息子がチャレンジするようになった対応

完璧主義で確実に出来ることしかやろうとしない、すぐ「お母さんやって!」と言うお子さんにモヤモヤしていませんか?ネガティブな記憶を溜めやすいASDタイプのお子さんは、お母さんの声かけで完璧主義を和らげ、チャレンジを促していきましょう!

ASDキッズが完璧主義になりやすいのはなぜ?

学校の授業や宿題で、確実に分かるものしか取り組まなかったり

ちょっとした事でも初めてのことは「お母さんやって!」と言って自分でやってみようとしないお子さんに困っていませんか?

もしかしたら、間違えたり、上手く出来なかった経験が積み重なり、確実にできる事しかやらなくなっているのかもしれません。

ASD(自閉症スペクトラム)タイプのお子さんは

・見通しを立てることが苦手

・ネガティブな記憶を溜めやすい

という特性があります。

「見通しを立てる」とは、これから何が起こるかを予測し、どう行動するか考える事です。

ASDのお子さんは想像力が乏しく、見通しを立てるのが苦手な事が多いため、見通しが立たない状況(初めてやる事、想定外の事等)で不安になってしまいます

また、これまで初めてやることや想定外のことが起きた時に上手くいかなかった経験が記憶に残りやすいため、

「またできないかもしれない」
「どうせできないならやらない」

とちょっとしたことでもやろうとしなくなっているのかもしれません。

特性を理解して、ポジティブな記憶を作っていくことで、完璧主義を和らげましょう。

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ASDキッズの完璧主義をそのまま放置するのはNG!

小学3年の私の息子は、正解が1つではない問題や自分で文章を考えるような問題が苦手で、授業や宿題もそういう問題はすべて白紙で出していました。

「ちょっと考えてみて」とか「適当に何か書いてみたら?」と言っても「分からない」と言ってやろうとしませんでした

またやったらすぐできそうなのに初めてやることは自分でやろうとせず、学校の所持品の片付けなど「自分でやってみたら?」と促してみても 「できない!お母さんやって」と言う息子にモヤモヤしていました。

ですが以前の私はそれをあまり問題視せず、

「そのうち何か書くようになるだろう」
「そのうちやるようになるだろう」

放置していました。

すると、やるようになるどころかどんどん自信をなくし、ちょっとしたこともやらなくなってしまったのです。

そんな私があることに気をつけただけで、できるかどうか分からない課題や初めてやることに取り組むようになったんです。

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ASDキッズの完璧主義を和らげる声かけのポイント

私が実践したのは3つです。

やり始めと途中で肯定する

脳は行動を始める時に1番負荷がかかります

やり始めたらすぐ肯定しましょう。

「お、始めてるね!」
「自分で始めたんだね」

そして、途中で肯定やフォローの声かけ もしましょう

「自分で書けてるね」
「分からないところあったら聞いてね」
「(困ってる時)こうすれば大丈夫だよ」

やり始めや途中で肯定する事は、

やり始め→やろうとした気持ち、チャレンジ

途中→やる過程

を肯定することになります。

完璧主義の子は結果を重視して、できないと次はやらないという極端な考えになってしてしまいがちですが、

結果がうまくいかなかったとしても、チャレンジしたり、努力した過程を何度も肯定することで、

完璧主義が和らぎ、できるかどうか分からなくてもやってみよう!という気持ちになります。

初めてやることは見通しを伝えた

見通しを立てるのが苦手なお子さんには、ママが見通しを伝えて不安を減らしましょう

見通しの伝え方は、ママがやってみせる、言葉で説明する、写真を見せる等がありますが、お子さんが分かりやすい方法でやってみるといいと思います。

うちの息子の場合は、順序立てて口頭で説明する方法と視覚的な情報を合わせてやってみました。

絵の具セットを洗う場合

「今日はお母さんがやるから、見てて! 明日はお願いね!」
(やり方を説明しながら洗う)

自由研究の場合

「ちょっとどんなふうに書いたらいいか調べてみようか。
(携帯を見せて)こんな感じで①きっかけ、②仕組み、③実験って感じで書いてみる?」

ママのチャレンジや失敗談を話した

ママのチャレンジや失敗談を話す事は子供にとって1番の教育になります。

まず、ママが初めてやったことや失敗した話をたくさんしてみましょう。

私の場合、PTAの役員の仕事や初めて作った料理、普段の失敗や旅行でのハプニングなどの話をしました。

「今PTAでこんなイベントやろうと思ってるんだー!〇〇ちゃんならこの中でどれがいい?」

「じゃーん!ペペロンチーノ作ってみましたー!おいしそうでしょ」

「今日、お店に行ったら閉店してて買えなかったー。調べて行けば良かった〜」

「旅行中にパスポート失くして大変な目にあったことがあるよー。でも警察署3個くらい回って手続きしてなんとか帰って来れたよ。おかげでICE(特急列車)にも乗れたし!」

ポイントは楽しそうに話すことです。

大ピンチのハプニングも大変なことも楽しい雰囲気で話しました。 息子も興味津々で聞いてくれました。

このようにママが初めてやることや失敗してもリカバリーしたことを楽しく話していると

初めてやること=不安
失敗=ダメなこと

というイメージが変わり、「やってみたら楽しいかも」「失敗しても何とかなるかも」という認識になっていきます

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完璧主義が強かったASDの息子の行動の変化

私がこの対応を続けていくうちに、最初から出来ないと諦めることが減り、苦手だった授業や宿題の文章を書いてみることが増えました

宿題や授業で白紙で出す事がほとんどなくなり、自分で書いてみて、どうしても分からないときは私に聞くかそこだけ空欄で提出するようになりました。

そしてその都度、やろうとした事、少しでも書けたことを肯定していきました

すると息子は次第にチャレンジすることが増えていきました

初めてやる絵の具セットや習字セットを自分で洗うようになりました。

料理のお手伝いでは、包丁を使ったり、火を使うような少し危ない作業もやってみるようになりました。

少しずつですがやれることが増え、自信がついてきています

完璧主義でできることしかやろうとしないお子さんに、ぜひ試してみてください。

執筆者:吉澤ゆうこ
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)

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