子どもの暴力や暴言に絶対にやってはいけないNG対応

怒りの悪循環
子どもの暴言・暴力が止まらない…にお悩みのママへ、その時に“絶対にやってはいけないNG対応”とは?叱れば叱るほど悪化する理由と、怒るADHDタイプの子の怒り問題がなくなる「脳を育てる声かけ」について、実例を交えて解説します。

叱りが暴言・暴力へのNG対応!

「やめなさい!」って言っても止まらない…

「もう何回言ったらわかるの!」って怒鳴ればもっとひどくなる…

そんな風に、子どもの暴言や暴力に頭を抱えている方へ。

今日は怒るADHDタイプの子どもによくある困りごとに対して、“絶対にやってはいけないNG対応”をお伝えします。

NG対応とはズバリ…「叱ること」!

今は「叱らずに育てる」「褒めて育てる」子育てがすすめられる時代。

だけど現実には、

「わかってるけど叱ってしまう」

「もう我慢できなくて爆発した」

そんな声を本当にたくさん聞きます。

そして多くのお母さんが、叱った後に自己嫌悪…

そんなループに陥っているんです。

わかっていても止められないジレンマは苦しいですよね…。

まず叱りがNGの理由と、その後に対策をお伝えさせてください!

 

なぜ「叱ると悪化する」のか?

ここでお伝えしたいのが、ADHDタイプの子どもの行動は「やろうと思ってやっている」わけではないということ。

たとえば…

・癇癪を起こす

・手が出る

・暴言を吐く

これらは、感情コントロールの苦手という、脳の凸凹から来ていることが多く、「やめなさい!」と言われても、本人も止められないのです。

叱られると、どうなるのか?というと子どもはこんなふうに考えます。

「何度言われてもできない自分はダメな子…」

「怒っちゃいけないってわかってるのについつい怒っちゃう…」

そして、どうにもならない自分に自信がなくなり、自己肯定感が下がり、やる気が低下し日常のことがどんどん面倒になってしまいます。

結果として、日常生活での困りごと、例えば

・明日の準備ができない

・ゲームをやめられない

・お風呂に入りたがらない

・宿題を拒否る

という“やれないこと”が次々と増えていきます…。

脳は「動くことで発達する」と言われているので、やる気をなくして動けない状態になると、脳の発達がゆっくりになってしてしまいかねません。

つまり、

✅ やる気がない

✅ 動かない

✅ 脳の発達がゆっくりになる

✅ 問題行動が減らない

✅ また叱られる
✅ ストレスとなり、暴言、暴力の悪化

この負のスパイラルがずっと続いてしまうのです。

実際に、ママからの「叱り」が刺激になって暴言や暴力が出てしまうケースも少なくありません。

 

 

答えはひとつ、「声かけ」を変えること!

では、この悪循環をどう解決するのか?というと叱らずにママの声かけを肯定の声かけに変えることで対応をします!

実際に、声かけを肯定の声かけ変えただけで、

・学校で暴力をふるっていた子が、2ヶ月で手を出さなくなった

・家でママを叩いていた子が、3ヶ月で落ち着いて話せるようになった

という報告が続々と届いています。

そして、ここで大事になるのが「叱らずにどう肯定するか」です。

いくら肯定をしていても叱ってしまっては意味がないんですね。

なので叱らずに関わるためには、ただ我慢するのではお母さんが疲れてしまうので、子どものできているところを探すことで肯定の声かけが自然に出るようにしていきます。

「テレビ消したね!」
「手洗ったね!」
「ご飯食べてるね!」

とお子さんが普段当たり前にやっていることを見て実況中継するのもやりやすい肯定の一つです。

そしてできるならその後に指示を出してOK!

「お茶碗並べてくれる?」
「食べた食器片付けれる?」
「ランドセル〇〇に置いてくれる?」

こうすると子どもが気持ちよく動いてくれやすいんです^^

そして動いてくれたら必ず褒めることを忘れないでくださいね!

そうすると子どもは褒められた行動を繰り返すようになっていきます!

もしお子さんの暴力や暴言に悩んでいるなら、まずは「叱ることをやめる」そして「肯定の声かけをする」ことをしてみてください。

これだけで落ち着く子は多いんです!

叱らなければ育たない時代は、もう終わりました!

これからは、「脳を育てる声かけ」が、怒りのトラブルを根本から変えていきます♪

執筆者:梅村やよい
(発達科学コミュニケーション マスタートレーナー)

 

タイトルとURLをコピーしました