朝、お子さんが
「学校に行きたくない」
と言われると
「なんで?」
「何が嫌なの?」
「誰かに何かされたの?」
「先生が怖いの?」
と、知りたくなりませんか?
だって、
理由がわからなければ
どう助けたらいいのか
わからないからです。
私も息子に
「学校に行けない」と
言われた時
とにかく
理由をしつこく尋ねていました。
だけど、子どもに聞くと
「わかんない」
「別に」
「うるさい」
「もういい」
と理由を教えてくれないことって
多いですよね。
すると
「本当は何か隠しているのかな」
「理由を言わないだけなのかな」
「ただ休みたいだけなのかな」
「甘えなのかな」
そんなふうに
ますます不安になりますよね。
ですが、
文部科学省の実態調査を
不登校のきっかけについての
実態調査をご覧ください。


学校に行けなくなった
きっかけを本人が
「何か自分でもよくわからない」
と答えた割合が、
小学生で25.5%
中学生で22.9%
とされています。
つまり、
学校に行きづらくなった子の中には、
本人にもはっきり理由がわからない子が
少なくないのです。
これは、
「理由がない」と
いうことではありません。
本当は、
先生の声が怖い。
教室の空気が苦しい。
友達の目が気になる。
勉強についていけるか不安。
失敗したらどうしようと思っている。
そんな不安があるのに、
まだ本人の中で整理できていない。
だから、
言葉にできないことがあるのです。
大人でも、
なんとなく気持ちが
重い日がありますよね。
何が嫌なのか、
何が不安なのか、
すぐには説明できないことがあります。
子どもなら、なおさらです。
まして、
不安が強い子、
繊細な子、
ASDグレーゾーンの子は、
感じ取る力が強い分、
不安や違和感をたくさん
受け取っています。
けれど、
それを言葉にして整理する力は
まだ発達の途中です。
だから、
「なんで行きたくないの?」
と聞かれても、
答えられないことがあります。
答えたくないのではなく、
まだ自分でもわからない。
隠しているのではなく、
まだ言葉になっていない。
ここを見誤ると、
ママは理由を聞き出そうとして、
子どもはますます黙ってしまいます。
だから、
学校に行きたくない朝に
まず大切なのは、
理由を突き止めること
ではありません。
この子の中で、
まだ言葉になっていない不安が
あるのかもしれない・・・
と見方を変えることです。
この見方ができるだけで、
「なんで?」の前に、
「行きたくないくらい、しんどいんだね」
そう受け止めることが
できるようになっていきます。
子どもは、
責められていないと感じたときに、
少しずつ本音を出し始めます。
理由を話せる子にするためには、
理由を問い詰めるより先に、
安心して話せる状態を
つくってあげることが必要なのです。
次回は、
なぜ子どもは不安の正体を
言葉にできないのか?
これを脳科学の視点で
紐解いていきますね。


