昨日は、
「学校に行きたくない理由」が
言えない子の脳では、
不安が強くなることで
考える力や
言葉にする力が
働きにくくなる、
というお話をしました。
今日は、
そんな子に対して
朝、ママがついやってしまう
NG対応についてお話しします。
それは、
子どもの気持ちが整う前に、
行くか休むかの結論を
急がせてしまうことです。
たとえば朝、
「学校に行きたくない」
と言われた時に、
「じゃあ、休むの?」
「行くの?行かないの?」
「何時間目からなら行ける?」
「保健室なら行ける?」
「先生に何て言えばいいの?」
こんなふうに、
すぐに次の行動を
決めさせようとしていませんか?
もちろん、
ママにはママの事情がありますから
とてもわかります。
仕事の時間がある。
学校への連絡がある。
欠席なのか、遅刻なのか、
決めなければいけない。
このまま休みが続いたら
もう、学校に行けなく
なるんじゃないか?
今日も休ませていいのかな。
そんな不安があるからこそ、
早く答えを出したくなりますよね。
けれど、
不安が強い子にとって、
「行く?休む?」を
その場で決めることは、
実はとても大きな負荷になります。
なぜなら、
学校に行きたくない朝の子どもは、
ただ迷っているのではなく、
行けるなら行きたい気持ちと、
怖くて動けない気持ちの間で、
脳がフリーズしている状態に
なっていることがあるからです。
本当は、
行った方がいいのはわかっている。
でも、体が動かない。
休みたい。
でも、休んだらもっと
行けなくなりそうで怖い。
ママを困らせたくない。
でも、学校のことを考えると苦しい。
そんなふうに、
子どもの中では
いくつもの気持ちが
ぶつかっているのです。
その状態で、
「どうするの?」
「早く決めて」
「行けるの?行けないの?」
と聞かれると、
子どもの脳はさらに混乱します。
そして、
「もう行かない!」
「知らない!」
「うるさい!」
「ママが決めて!」
となってしまうことがあります。
これは、
考えていないのではありません。
考える材料が多すぎて、
頭の中がいっぱいに
なっている状態なのです。

ここでママが
やってしまいがちな
もう一つのNGは、
子どもを動かそうとして、
正論で説得することです。
「行った方が楽になるよ」
「行かないと勉強が遅れるよ」
「昨日は行くって言ったよね」
「みんなも頑張っているよ」
「行ってみたら大丈夫だよ」
これも、
ママは責めたいわけでは
ないかと思うのですが
少しでも前に進ませたい。
このまま止まってほしくない。
とにかく学校に行って欲しい。
そんな思いで
かけている言葉だと思います。
けれど、
不安が強い子の脳には、
その言葉が
励ましではなく、
「行けない自分はダメなんだ」
「わかってもらえていない」
「やっぱり行かなきゃいけないんだ」
と自己否定につながったり
追い詰めてしまうことに
なりかねません。
すると、
子どもは安心するどころか、
ますます
玄関で固まったり、
泣いたり、
怒ったり、
布団から出てこなくなったりします。

つまり、朝のNG対応は、
ママが悪いから
起きているのではありません。
ママが一生懸命だからこそ、
助けたいからこそ、
ついやってしまう対応です。
だけど、
ここで大切なのは、
朝のゴールを
今すぐ学校に行かせることに
フォーカスしすぎないことです。
朝の本当のゴールは、
子どもの脳を
自分で選択できる状態に
導いてあげることです。
不安でいっぱいになっている時は、
行く・休むを決める前に、
まず、体と心を
落ち着かせることが先です。
たとえば、
「今すぐ答えを出さなくて大丈夫。
まず落ち着いてから、一緒に考えよう」
「学校のことを考えただけで、
体が固まっている感じがするんだね」
「全部決めなくていいよ。
最初の一歩だけ一緒に考えよう」
こんなふうに、
結論を急がせるのではなく、
考えられる状態に
戻してあげる声かけをします。
ここでポイントは、
休ませることを
先に決めるのでもなく、
無理に行かせることを
押し切るのでもなく、
子どもが
自分の状態に気づく時間を
つくることです。
すると、
子どもの中に少しずつ
「1時間目は無理だけど、
3時間目からなら行けるかも」
「教室は無理だけど、
保健室なら行けるかも」
「今日は休むけど、
先生に連絡帳だけ届けたい」
「明日は朝だけ準備してみる」
そんな小さな選択が
出てくることがあります。
そうは言っても
と忙しい朝に言われると
とても焦って
冷静に対応することって
難しいかもしれません。
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今日はここまで。

