では、なぜ私は
子どもが自分の感情を
言葉にできるようになることが
大切だと考えているのでしょうか?
それは、
感情を言葉にすることは、
人に気持ちを伝える
ためだけではないからです。
自分のストレスに気づいて、
自分を守ったり、
気持ちを整えたりするためにも
大切な力だからです。
脳科学の研究でも、
自分の感情に
「不安」「怖い」「悔しい」など
名前をつけて言葉にすることで
不安や恐怖に反応する
扁桃体の活動がやわらぎ
感情を調整する
前頭前野が働きやすくなる
ことがわかっています。
つまり、
「自分はいま、不安なんだ」
と気づけること自体が
感情を整える
第一歩になるんですね。

たとえば学校で・・・・
先生に注意された。
友達とうまく話せなかった。
失敗して恥ずかしかった。
そんなときに、
「怖かった」
「悔しかった」
「また失敗しそうで不安」
と、自分の中で
起きていることがわかれば、
「ちょっと休みたい」
「先生に相談したい」
「ママに聞いてほしい」
と、
次にどうしたらいいのかを
考えやすくなります。
ところが、
自分の気持ちが
うまく整理できないと
全部が
「嫌」「無理」
「わからない」
になってしまうことがあります。
すると、
何に困っているのか
自分でもわからない。
だから、
どうしたら楽になるのかも
わからない。
さらに、「助けて」
と伝えることも
難しくなっていきます。
その結果、
言葉ではなく
学校に行けない。
イライラする。
部屋から出てこない。
何もしたくない。
といった
「行動」でSOSを出す
ことがあるんです。
だから育てたいのは、
上手に気持ちを説明する力
ではありません。
自分の中で起きていることに気づき、
「今、自分は困っている」
とわかる力。
そして必要なときに、
「助けて」
「こうしてほしい」
と伝えられる力です。
これは、
学校に戻るためだけではなく
これから先、
人間関係で悩んだときも
失敗したときも
大きなストレスに
ぶつかったときも
自分で自分を守る力
になっていきます。
では、
「わからない」「別に」
としか言えないことと
学校に行けなくなることには
どんな関係があるのでしょうか?
実は、周りからは
「突然、学校に行けなくなった」
ように見えていても
その前から子どもの中では
ストレスが積み重なっている
ことがあります。
明日は、
「わからない」「別に」しか言わない子と
不登校の関係
について
お話ししますね。
今日はここまで!


