| 何をするにも気が散ってなかなか進まない発達障害ADHDの子ども。お母さんはイライラしてつい「集中力がない！」と怒ってしまいがち…。しかしいくら言っても集中力は高まりませんよ！お母さんの力で集中力をキープさせる方法があるので試してくださいね。 |
【目次】
１．気が散る子どもに「集中力がない！」と叱らないで！
２．発達障害・ADHDの子どもの集中力がない理由
３．楽しく集中力をキープさせるゲーム感覚の作戦とは？
◆ポイント１ お母さんが環境を整えること
◆ポイント２ 発達科学コミュニケーション（発コミュ）・テクニックの活用
１．気が散る子どもに「集中力がない！」と叱らないで！
子どもの集中力がないとお悩みのお母さんはいませんか？
宿題や片付けなどやり終わっていないのにぼーっとしていたり、他の違うことをやり始めていたり…。子どもにやってほしいことが進まないとお母さんはイライラしてしまいますよね。
このような場面が続くと、お母さんはついつい声を荒げてしまいがちです。実は私もそうでした。
「だから、まず終わらせて！」
「ねぇ、何してるの‼︎」
「集中力がないんだから！」
と、うんざりする程子どもに声をかけ続け、どうしたらいいものかと悩み疲れていました。
しかし、このような子どもへの指摘や叱責は、かえって逆効果となってしまいます。いつも叱られていることで自己肯定感も下がって自分に自信もなくなってしまいます。
自信をなくすと、子どもは行動しなくなっていきます。行動することによって脳はどんどん発達するので、行動しなくなると脳が発達する機会が減ってしまうのです。
また、「集中力がない」と言われ続けることで子どもが自分で「自分は集中力がない」と思いこむようになってしまいます。すると、何をやるにも「どうせ集中力がないし」とやる気を出さなくなってしまいます。
本当はできることでも、「集中力がない」と自分で思っていれば、途中で諦めることも多くなります。
ですので、子どもの集中力が気になる場合でも「集中力がない」と言わないでくださいね！
２．発達障害・ADHDの子どもの集中力がない理由
特に発達障害・注意欠陥多動性障害（ADHD）の子どもは、何をするにも目に入ったものが気になって、取り組んでいることをすっかり忘れてしまい、やっていることが終わらないということが多いです。
例えば、
・着替えの途中にも関わらず気になった本に目移りして読み始める。気づけば下着のまま…
・宿題を始める予定だったのに違う教科書に興味を持ってしまい全然進まない…
このタイプの子どもは、一つの事に長く注意を向けておくのが苦手なのです。
また、視覚優位といって言葉だけの説明より、目からの情報を処理するのが得意な傾向があります。ですので、気になったものが目に入るとすぐに飛びつくのです。
何にでも興味が湧くのは、子どもの発達において大事なことです。特に発達障害・発達凸凹タイプの子どもは興味・関心の幅が狭いこともあるので、興味を持ったことは削ぎたくはないです。
しかし、お母さんとしては、今やってもらわなきゃ困る！ということはありますよね？その気持ち、よくわかります。
すぐに気が散ってしまうお子さんの集中力をキープさせる方法があればいいと思いませんか？
それに、そもそも子どもの集中力が続く時間は大人と違って短いと言われています。大人は90分集中力が続きますが、幼児でしたら年齢プラス1分、小学校低学年は15分、高学年で30分なのです。
ですので、集中できる時間内に、やるべきことをやれるようにお母さんの力でサポートしてあげたらいいですよね！
３．楽しく集中力をキープさせるゲーム感覚の作戦とは？
では、集中力をキープさせる方法をお伝えしますね！楽しくゲーム感覚でできますので幼児にもお勧めです。
◆ポイント１ お母さんが環境を整えること
もし、着替えが中断してしまうお子さんでしたら、洗面所などお子さんの興味がなさそうな場所で行うようにします。
視覚を利用して目に入るものを子どもが興味・関心がないものにしておけば良いのです。お部屋で着替える場合でも、おもちゃや本などが散らかっていないところがいいです。
◆ポイント２ 発達科学コミュニケーション（発コミュ）・テクニックの活用
幼児さんなら、遊びやゲーム感覚で行うのが一番ノリノリで集中できると思います。
子どもが着替えだしたら、
「お！右手が袖を通りました〜」
「〇〇くん、靴下を履いています〜」
と見たままを声に出す、遊びテイストの実況中継だと楽しく着替えができます。
また、途中で行動が途切れそうになるときに「今は何をしている時間かな？」と声をかけてあげましょう。そうすることで他のことそれていた注意を今やることに戻せます！
少し大きくなったお子さんなら、タイマーを取り入れた方法もおすすめです。スモールステップで最初から長い集中時間を要求せず、この短い時間ならできるに決まっているという時間をセットします。
そして、たっぷり褒めてください！これがとても大事です！
行動する
↓
お母さんに褒められる
↓
嬉しい
↓
またやろう！
というサイクルができ、集中して行うという習慣が段々とついてきます。すると、お母さんが手をかけなくても子どもが自発的にできるようになります。
今していることに集中させる発コミュテクニック&褒め作戦！簡単なのでぜひ試してみてくださいね！
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執筆者：今村裕香
（発達科学コミュニケーションリサーチャー）
（発達科学コミュニケーションリサーチャー）
