理解力はあるのに行動しない発達障害アスペルガー・グレーゾーンの子どもに行動を促すコツ！「○○○！」がポイントです

発達障害・グレーゾーンでアスペルガーの特性を持つ子どもは、お話し好きな子どもも多いですよね。口達者で理解力はあるのに、行動力が伴わないのはなぜなのでしょう？子どもが行動をおこす声かけのポイント「○○〇！」を教えちゃいます。

【目次】

発達障害・グレーゾーンで、アスペルガーの特性をもっているお子さんはお話し好きな子も多いですよね。 「話し好き」を通り越して、「口達者だな〜」と感じてしまうお子さんもいるかもしれません。

「口達者」とは物言いが巧みでよく話すことです。まだ小さいのに、物言いが巧みというのはとても優れていると思いませんか？

これは脳の前頭葉が発達しているという表れです。口達者な子は本が好きだったり、自分で情報をつかむのが得意だったりします。理解力も優れていることが多いです。

わが子も、口達者です。なんでも知っているように話すし、難しい言葉も使いこなせています。

言葉の理解も早いから、家庭での会話も自然と大人同士が話すような感じでした。

しかし一方で、こちらが何かをして欲しいとき、伝えているけれど指示が通らず、動きが伴わないことも多くありました。

以前の私はそんなわが子を見て、 できるのにやらない、分かっているのにやらなくてイライラ…という状態でした。

また、学校で困っていることがあっても、「何か困っている」とか、「どうしてほしい」とか、うまく説明することはできませんでした。

助けたくても、親としてどうやってフォローしてあげればいいのか分からず、担任の先生に言われたできていないことを子どもに伝えるだけの日々でした。

口達者でなんでも知っているように話すのに、やってほしいことの指示は通らず、学校での困りごとも解決しないという悶々とした日々を過ごしていました。

そんなある日、突然子どもがこんな事を言い出しました。
「先生の説明、聞いてるよ！でも、先生の説明は適当なんだもん！だから、やろうと思っても分からないんだよ…。」

私はこの言葉を聞いて、発達凸凹、特にアスペルガーのことを調べ、研究し、息子の気持ちにようやく気づいたのです！発達凸凹、アスペルガーの子たちはニュアンスではなく、細かい説明をしなければ伝わりにくいのです。

子どもの心は「もっと、分かりやすく教えてよ〜！」と叫んでいます。

発達障害・グレーゾーンで、アスペルガーの特性をもつ子どもは知能が高く、何事も細かく分析する能力をもっているのです。  周りの子どもと同じような説明では、通用しないこともあります。だって小さな天才ですから！

説明を少し工夫するだけで、この特性の子どもたちの行動は変わってきます！そこでまた、脳も発達していきます。

また、私が現在お仕事にしている「発達科学コミュニケーション」が教えてくれたことは…
「分かる！」という認識がなければ人は動かないということです。

私たちもそうではありませんか？

何か難しいことをしているとき「分かった！」と思ったら、頭がスッキリして行動が早くなったり、行動の切り替えができたりしますよね。

行動を起こすために、子どもの未熟な脳には「分かった！」という感覚は特に重要となります。

だからこそ、いくら口達者で理解力が高くても、人からの情報、特に自分が興味のないことや不得意なことについては丁寧に伝える必要があります。

このことを学んだ私は、片付けの場面でも「片付けて〜」ではなく、「〇〇をこの箱に入れて、あの棚に持って行ってね！」と細かく、分かりやすく説明するよう心がけました。

何かをして欲しい時は、「今から、何時までに〇〇して△△してね。」とゆっくり穏やかに伝えました。すると、子どもは「分かった！」と返事をし、行動に移すことができるようになりました。

理解力がいい！口達者である！というのはとても素晴らしい才能です。

しかし、行動をさせるには「分かる！」ということが前提のため、難しい言葉・あいまいな表現ではなく分かりやすく、具体的に言葉で説明しましょう。

分かるからこそ人は行動するのです。行動をするから、脳は成長するのです。

賢い子どもだからこそ、行動をもっと促し、もっと脳を発達・成長させましょう。そんなお子さんの未来は明るいです！

ついつい、賢くて口達者な子には色々な事を求めてしまいがち。 ぜひ、声かけや説明の仕方を工夫してみてくださいね！

▼興味のあること・楽しいことで行動力を身につけよう！▼

執筆者：今村裕香
（発達科学コミュニケーションリサーチャー）

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