「足し算」しか、知らない子の方が強い理由

やる気・学習意欲

周りと比べて、できないところが目につく。
同じ学年なのに、あの子はできている。

うちの子は、ここが足りない。ここも弱い。

だから、
少しでも埋めてあげなきゃ。
追いつかせなきゃ。

発達凸凹の子育てって、
そんな気持ちが次から次へと押し寄せますよね。

わが子が辛い思いをしないように。
置いていかれないように。
そんな親心とは裏腹に、
声をかけるほど、子どもが固まっていく。

前に進ませたいのに、
なぜか後ろに下がっている気がする。

この感覚、感じたことはありませんか。

これは、気持ちの問題ではありません。
努力不足でも、甘えでもありません。
脳の仕組みとして、誰にでも起こることです。

人は、足し算だけの世界にいるとき、前に進めます。

これができた。
これもできた。
できることが増えていく。
だから、自分はできると信じられる。

このとき、心の中には
自信のコップが少しずつ満たされていきます。

それが、引き算を知った瞬間、世界が変わります。

比べることを覚える。
足りないものが見えてしまう。
あの子より下だと分かってしまう。

すると、脳は一気にブレーキをかけます。
これ以上やったら、また減るかもしれない。
これ以上挑戦したら、空っぽになるかもしれない、と。

ここが大事なポイントです。
引き算を知ったからといって、
成長していないわけではありません。

むしろ、知識は増えています。
視野も広がっています。
確実に、前より成長している。

それなのに、人は
増えた分ではなく
足りない分にばかり目が向いてしまう。

そして、その「差」
毎日のように突きつけられるのが、
発達凸凹の子が生きている日常です。

保育園で。
幼稚園で。
小学校で。
中学校で。

子ども自身が、もう十分すぎるほど分かっています。

だから、ママが
できないことを自覚させる必要はありません。

むしろ、必要なのは逆です。

いつか、比較して
できないことをできるようにするフェーズは来ます。
それ自体は、間違いではありません。

ですが、それができるのは、
足し算をさんざんやって、
自信のコップが
溢れるほど満たされた子だけです。

今、止まっている子。
やる気がないように見える子。
動けなくなっている子は、
怠けているのではありません。

コップが空になりかけているだけです。

そんな状態の子に、
引き算は必要ありません。
まだ早い。

今は、足し算だけでいい。

できたことを数える。
できているところを拾う。
昨日より少し進んだ事実を見る。

引き算はいりません。
掛け算も、割り算もいりません。

ママが今日できることは、
できないところを直そうとするのを、一旦やめること。
足りない部分を埋める声かけを止めること。

代わりに、増えているものに目を向けて
意図的に戦略的に言葉にすること。

順番を間違えなければ、
コップが満ちてきたとき、
子どもは自分から、また動き出します。

自信は、教えるものではありません。
足し算を積み重ねた結果として、
後から、自然についてくるものなんです^^

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