中学生の子どもに「学校に行きたくない」と言われたら?戸惑うママへ最初に伝えたいこと

学校に行きたくない,中学生
中学生の子どもに「学校に行きたくない」と言われた時、どう対応しましたか?特にASD傾向がある子どもや繊細な子どもの不登校予防には、親の受け止め方がカギになります。実体験とともに、ストレスに弱い脳の特性に寄り添う具体的な対応法を紹介します。
 
 

1.突然「学校に行きたくない」と言われたら?戸惑うママへ最初に伝えたいこと

 
 
中学生の子どもから突然、「学校に行きたくない」と言われた時、親としてどんな反応をすればよいのか、悩むことはありませんか?
 
 
とくにASD(自閉スペクトラム症)傾向のある子どもや繊細な子どもは、ストレスの影響を受けやすく、登校しぶりや不登校が急に始まることも珍しくありません
 
 
「何があったの?」「どうして行きたくないの?」と理由を聞きたくなる気持ちも自然なことです。
 
 
ですが、うまく言葉にできなかったり、心を閉ざしてしまったり、逆に感情的になってしまったりする子どももいます。
 
 
そんな時こそ、親の受け止め方が子どもの心の回復に大きく関わってきます。
 
 
今回は、実際にASD傾向のある娘の登校しぶりに悩んだ私の体験をもとに、心に寄り添う対応方法をご紹介します。
 
 
 
 

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2.ASD傾向の中学生の娘が「学校に行きたくない」と言い出した日

 
 
うちの娘は、ASD傾向があり、とても繊細な子どもです。
 
 
中学1年生の頃、夏休み明け、2学期が始まって10日ほど経ったある朝、「学校、行きたくない」と言い出しました。
 
 
中学生になってから「学校に行きたくない」と言ったことはなかったので、最初は驚きました。
 
 
「何かあった?」「友達関係?」と質問しても、答えてくれません。
 
 
無理やりでも行かせた方がいいのか、それとも休ませるべきか、判断がつかず悩みました。
 
 
正直、「ここで簡単に休ませたら、休むことがクセになって不登校になるのでは?」という不安も大きかったです。
 
 
心配
 
 

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3.ASD傾向の子が「学校に行きたくない」と感じやすい脳の仕組み

 
 
その後、私は発達科学コミュニケーションという、発達特性のある子どもとの関わり方を学ぶ講座に出会いました。
 
 
そこで初めて、ASD傾向のある子どもが「なぜ学校に行きたくないと言いやすいのか」、その脳の仕組みを理解できるようになったのです。
 
 
ASD傾向のある子どもは、見た目には普通に見えても、実は脳に強いストレスがかかりやすいという特徴があります。
 
 
人が落ち着いている時、思考や判断を担う「外側の脳(大脳)」がよく働いていますが、ASD傾向のある子どもは、ストレス下では感情をつかさどる「内側の脳(大脳辺縁系)」が優位になってしまいます。
 
 
この状態になると、理性的な判断がしづらくなり、「学校に行く」というだけでも大きなストレスとして感じやすくなるのです。
 
 
また、ASD傾向のある子どもは、光・音・においなど、五感から受け取る刺激にも敏感な場合が多く、日常生活をおくるだけでもたくさんのストレスがかかっています。
 
 
加えて、学校という集団生活では、先生や友達、ルールへの対応など、複数の課題を同時に処理する必要があります。
 
 
そのため、ストレスを蓄積しやすく、「学校に行きたくない」と突然言い出すようになることもあります。
 
 
割れたハート
 
 

4.中学生の「学校行きたくない」に親はどう対応すればいい?

 
 

◆まずは「受容」と「共感」を!

 
このような脳の特徴を踏まえ、親がまずできることは「受容」「共感」です。
 
 
「そうなんだ、行きたくないんだね」 「嫌な気持ちなんだよね」 と、子どもの気持ちを否定せず受け止め、理解してあげることが何より大切です。
 
 
私は過去の失敗経験と、発達科学コミュニケーションで学んだことを思い出し、先日「学校に行きたくない」と言ってきた娘に対して、このような対応をしてみました。
 
 
朝、「学校行きたくない」と言われたとき、まずは動揺せず、こう返しました。
 
「そっか、学校行きたくないんだね。なんかあった?」
 
 
すると娘は、しばらく沈黙した後にポツリと、 「だるい。きつい。なんかいろいろと嫌になってきた…」と言いました。
 
 
私はそれを聞いて、こう返しました。
 
「そっか。暑いしね。休み明けだしね。きついよね。ママも中学生だったらきついわ…」
 
 
学校に行くか行かないかは本人に任せ、その日はお休みにしました。
 
 
登校する・しないは「どっちでもいい」と、自分自身の気持ちに余裕を持って関わることで、娘も少しずつ安心感を取り戻していったようです。
 
 
娘はその後
・夏休み、部活ばかりで疲れがたまっていた
・生活リズムがまだ整っていなかった
・久々の登校で長い距離を歩くのがしんどかった
 
など、いろいろな理由が重なっていたことを、少しずつ話してくれました。
 
 

◆子どもの好きなことでストレスを軽減してあげる

 
子どもが好きなことを話している時、脳はポジティブな感情で満たされ、ストレスが軽減されると言われています。
 
 
そのため、好きなアイドルや趣味、ゲーム、マンガなど、子どもの心が動く「好き」を自由に話せる時間を意識的につくることが有効です。
 
 
我が家では「学校に行きたくない」と言い始めた時は、娘が大好きなアイドルの話をたくさん話す時間を意識的に作るようにしています。
 
 
推しのアイドルの話をしていると、活き活きとした表情になり、言葉数も増え、ストレスが解消されている様子がよくわかります。
 
 
 
 

5.「学校に行きたくない」は、怠けではなく、心と脳が疲れているサイン

 
 
中学生の「学校に行きたくない」は、怠けではなく、心と脳が疲れているサインかもしれません。
 
 
特にASD傾向のある子どもや繊細な子どもにとっては、環境の変化や生活リズムの乱れ、ちょっとした人間関係のトラブルが大きなストレスになります。
 
 
「行かせなきゃ」と焦る前に、「疲れてるのかも」「無理してたのかも」と、一歩立ち止まって、子どもの心に寄り添ってみてください。
 
 
まずは、「行きたくない」と言ってくれたことに感謝して、子どものSOSを見逃さないこと。
 
 
親が受け止める姿勢を持つことで、子どもは安心して、自分でまた歩き出す力を取り戻していきます。
 
 
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