育てにくい子にイライラしてしまう…「母親失格」と感じるママが今日ラクになる方法

育てにくい子にイライラしてしまう…「母親失格」と感じるママが今日ラクになる方法
育てにくい子にイライラしてしまい「母親失格」と自分を責めていませんか?本記事では、発達障害グレーゾーンの子どもを育てるママが、今日から心を軽くし、親子関係を整えるための実践方法を専門家がやさしく解説します。
 
 

1.「イライラして母親失格」と感じるのは、あなたが悪いからではない

 
 
イライラして怒ってしまうのは、あなたが弱いからでも、母親失格だからでもありません。
 
 
むしろ、それだけ子どものことを大切に思っていて、「ちゃんと育てたい」「良い母でありたい」という気持ちが強い証拠です。
 
 
しかし、発達障害グレーゾーンの子どもを育てているママは
 
・刺激に過敏で癇癪が強い
・思い通りにならないとパニックになりやすい
・朝の支度が進まない
・こだわりが強く、すぐトラブルになる
 
という“育てにくさ”が日常に存在します。
 
 
これは一般的な育児書には書かれていない、発達特性ゆえの困難さです。
 
 
さらに…
 
・家事
・仕事
・きょうだいの世話
・睡眠不足
・ホルモンバランスの変化
 
これらが重なることで、心も身体も限界を超え、イライラが爆発してしまうのです。
 
 
つまり…「あなたの努力不足」ではなく、「外側の要因」が重なりすぎているだけ。
 
 
まずはそこを知るだけで、心が少し軽くなります。
 
 
悩んでいる女性
 
 

2.育てにくい発達障害グレーゾーンの子がママをイライラさせるワケ

 
 
発達障害やグレーゾーンの子どもは、以下のような傾向を持つことがあります。
 
 
・感情が高ぶると自分で止められない
・切り替えが極端に苦手
・刺激に敏感で、些細なことで癇癪になる
・言葉で気持ちを説明できない
 
 
こうした特性は「わがまま」ではなく、脳の発達の特性による行動です。
 
 
しかし、親から見ると「また癇癪…」「言っても分からない」「何回言わせるの?」と、どうしてもイライラしやすくなります
 
 
実際、親子のコミュニケーションが噛み合わないほど、母親の自己効力感(“私ならできる”という感覚)は低下し、「母親失格」という思い込みを強めてしまいます
 
 
顔を手で押さえて限界の女性
 
 

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3.【筆者の体験談】わがままだと思って叱り続けた息子と、悪化する親子関係

 
 
私自身、息子のことを幼い頃から「育てにくい子」だと感じていました。
 
 
最初は少しこだわりが強い程度でしたが、年齢を重ねるごとに
 
・服のタグが嫌
・思い通りにいかないと癇癪
・予定変更でパニック
・片付けを拒否
・気に入らないと物を投げる
 
 
その症状はどんどん激しくなりました。
 
 
当時の私はそれを“わがまま”だと決めつけていました
 
 
だから 「何回言ったら分かるの!」 「いい加減にしなさい!」 「どうして普通にできないの?」 と怒鳴る日々
 
 
息子はさらに泣き、癇癪が悪化し、私はさらに怒ってしまう。
 
 
そんな負のループでした。
 
 
笑顔を向ける余裕もなく、毎日「母親失格だ」と泣きながら眠っていました。
 
 
しかし。発達の専門職として学び直したことで、息子の行動の多くが「特性」から来ていると気づき、叱り方も関わり方も大きく変えたことで、親子関係は少しずつ回復しました
 
 
私のように苦しんでいるママが、同じ遠回りをしないでほしい…
 
 
そんな思いからこの記事を書いています。
 
 
親子のハートを手で包んでいる様子
 
 

4.今日からできる!イライラを減らす3つの実践テクニック

 
 

① 子どもの「困っているサイン」を見つける

 
癇癪や反抗は、「困っているよ」というSOSです。
 
 
例えば…
 
予定変更が苦手 → 事前予告で落ち着く
音に敏感 → 音源から距離を取れば落ち着く
朝の支度が進まない → 視覚的なスケジュールで改善
 
 
行動にはすべて理由があります。
 
 
“できない理由”を探す視点を持つだけで、ママのイライラは半分に減ります。
 
 

② “しなくていい家事”を捨てて余白をつくる

 
イライラは「心のキャパ」が限界のときに起こります
 
 
・洗濯は1日おき
・夕飯は2品でOK
・掃除は週に数回
・スーパーの惣菜を活用
・皿洗いはパパに任せる
 
 
あなたがラクになる仕組みをどんどん採用して大丈夫です。
 
 
“ちゃんとしなきゃ”をやめると、子どもに優しくする余裕が生まれます。
 
 

③ 怒る前の1アクションを決めておく

 
イライラがMAXになる前に、ワンクッション置くことが効果的です。
 
 
・深呼吸をする
・6秒カウントする
・その場から離れる
・水を飲む
 
 
ご自身に合った方法を見つけてみましょう。
 
 
私のおすすめは『子どもの一番かわいいと思う写真やつい笑ってしまう写真をスマホの待受画面にしておき、それを見る』こと。
 
 
ママが落ち着けば、子どもも落ち着きます。
 
 
安心している女性
 
 

5.「母親失格」と思ったときに読むセルフケアの言葉

 
 
イライラしてしまったあなたに、ぜひ伝えたい言葉があります。
 
 
あなたは母親失格なんかじゃない。
むしろ、誰よりも子どもを愛している母親です。
 
 
・イライラするのは、真剣だから
・怒ってしまうのは、毎日がんばっている証拠
・落ち込むのは、子どもを大切に思っているから
・悩むのは、改善したいと願っているから
 
すべて“愛の裏返し”です
 
 
一番大切なのは、
「完璧な母親」ではなく、「戻ってこれる母親」になること
 
 
怒ってしまったら、「さっきは怒りすぎちゃったね。ごめんね」と言えば十分です。
 
 
これだけで、子どもは安心し、親子の関係は回復します。
 
 
・子どもの特性を理解する
・家事を手放す
・自分の心を守る行動を取る
 
これらを少しずつ取り入れるだけで、あなたの毎日は必ず軽くなりますよ。
 
 
笑顔の女性
 
 

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