「お風呂入って」「歯磨きして」と声をかけるたびに“やだ!”と返す息子。叱っても伝わらず悩む毎日でした。そんな私が出会ったのは、怒らなくても子どもが動ける、楽しさを引き出す関わり方でした。
1.毎日の“やだ”に疲れ果てていた私
「お風呂入って」「歯磨きして」「着替えて」——
声をかけるたびに返ってくるのは、「やだ!」「あと10分!」
約束の時間になっても、なかなか動かない子どもの対応ってすごく疲れませんか?
私も息子に対して「なんで動かないの?」と責めるような気持ちで接してしまい、どんどん心が疲れていきました。
「どうしたらこの子が素直に動けるようになるんだろう」
そんな悩みで頭がいっぱいでした。

2.叱っても届かない…そんな私に見えた一筋の光
そんな時出会ったのが、発達科学コミュニケーション(発コミュ)の「楽しく行動させる関わり方」という言葉でした。
「え、楽しく行動してくれるなら最高じゃん!!」と半信半疑ながらも、興味が湧き、“今のままでは変われない”という気持ちで、学びを深めることにしました。
今まで「叱っても伝わらない」「指示しても動けない」ことに悩み続けていた私にとって、 新しい関わり方を学ぶことは希望のようにも感じました。

3.「楽しい」が子どもを動かす
発コミュで学んだのは、“子どもが行動できるかどうかは、脳の育ちが大きく関わっている”ということでした。
行動するには、
・切り替える力
・気持ちをコントロールする力
・先の見通しを考える力
など、 脳の『行動する力』が必要だからです。
そして、その脳が育ちやすいのは「楽しいとき」「好きなことをしているとき」。
だからこそ、叱るよりも、安心できる・楽しい関わりの中でこそ、子どもは動く力を育てていくのだと知りました。
それを知ってから私は、「どうやって動かすか」ではなく、「どうしたら、楽しく行動できるかな?」を考えるようになりました。
たとえば
「お風呂まで目をつぶって、何歩でいけるか数えてみよう!」
「今日は何の動物になって歯ブラシを取りに行く?」
「服を選ぶのに風船で当ててみよう!」
「ママが10秒数えてる間に着替えられるかな?」
“イヤなこと”を“遊び”に変える。
それだけで息子の反応が少しずつ変わっていきました。
そして調子がいい時には「じゃあ今日はライオンになってお風呂に行く!」「この風船を使ってチャレンジする」と笑顔で自分から動くようになりました。
特に私が意識していたのは、
・難しい提案はしないこと →子どもが「できない」とならないようにする
・笑顔で一緒に楽しむ →「やらせる」ではなく「一緒に楽しくやる」
という意識で関わる。
そういう関わり方を心がけました。

4.できない日があっても大丈夫と思えたこと
もちろん、いつも順調だったわけではありません。
楽しく誘ってもうまくいかなくて、「やっぱり無理なのかな」と思うこともあり、試行錯誤に疲れてしまう日もありました。
でも、続けていくうちに“できる日”が少しずつ増えていったのです。
その小さな「できた」が、次の日の希望になって、「またやってみよう」と思えるようになりました。
そして気づけば、息子の「できた」が増えるたびに、私の笑顔も増えていました。
「叱って動かす」から「楽しく誘う」に変えただけで、親子の空気がまるで違うものになり、やがて「素直に動ける時間」を少しずつ増やしてくれました。
「ママと一緒に行動するのって、なんだか楽しいかも」そう思ってもらえたら、指示も通りやすくなります。
そうなったら、まさに“してやったり!”ですよね。

5.発コミュが教えてくれた、子どもが動くきっかけ
子どもがなかなか動かないことにイライラしてしまうママに、私はぜひ一度、行動を“遊び”に転換してみてほしいと思っています。
「お風呂入りなさい」「歯磨きして」——
そのたびに返ってくる「やだ!」の一言。
叱っても伝わらない日が続くと、どうしても自分を責めてしまいますよね。
でも、発コミュを学んで気づいたのは、子どもがすぐ動けないのは“やる気がないから”ではないということ。
動くためには、脳が「安心している」「ちょっと楽しそう」と感じることが大切な土台になる
これが、子どもが行動できる“きっかけ”になるのだと知りました。
「叱る」でも「我慢させる」でもなく、楽しさの中でスッと動き出せる関わり方がある。
そう知れただけで、私の心はふっと軽くなりました。
そして、実際に“楽しさのきっかけ”を作るだけで、あんなに動かなかった息子が、少しずつ自分から動けるようになりました。
この「子どもが動くきっかけ」を教えてくれたのが、発コミュでした。
息子と笑って動ける時間が増えていくたびに、子育てってこんなにも優しく変わるんだなと感じています。

執筆者: おちあい ひろみ
発達科学コミュニケーション トレーナー





