お母さんの気持ちは伝染する?!不安が強い子の朝の付き添い登校で母子登校中のお母さんが注意すべきポイントとは?

親子
1人で学校に行けなくなってしまった子どもに付き添って母子登校を始めました。けれど、朝はただでさえ忙しい!仕事をしている場合はなおさら、早く学校に行ってほしい!と思ってしまいますよね。朝の付き添い登校で、不安が強い子のお母さんが注意すべきポイントをご紹介します。
 
 

1.不安が強い子はお母さんの気持ちを敏感に感じ取る

 
 
朝の付き添い登校
 
 
これから仕事もあるのに、全然お母さんから離れてくれない!
 
 
そんなとき、とても困りますよね。
 
 
✔️今日は外せない来客がある
 
✔️大事な会議がある
 
✔️当番で絶対に出社しなければいけない
 
 
そんな日はなおさらだと思います。
 
 
が、そういう大切な日に限って、お子さんがお母さんから離れられないこと、ありませんか?
 
 
「ほら!もう行って!」
 
 
「お母さん、行かないといけないから!」
 
 
そう言って、子どもを振りほどこうとすればするほどしがみつかれる。
 
 
「もう!ほんとに困る!」
 
 
「遅刻しちゃうから!」
 
 
言い聞かせようと強い口調で言えば、子どもが泣き出す。
 
 
「泣きたいのはこっちだよ…」
 
 
そんな風に思うこと、ありませんか?
 
 
子どもはお母さんの気持ちを察する天才です。
 
 
しかも不安が強く、繊細な気質を持った子どもは、
 
 
・感受性が鋭い
 
・人の気持ちに敏感になりやすい
 
 
などの特徴があります。
 
 
つまり、お母さんのあせりや心配が他のお子さんよりも強く伝わり
 
 
お母さんの気持ちを敏感に感じ取ることで、さらに不安が大きくなるという悪循環が起こってしまうのです。
 
 
どんより
 
 

2.ワーママの私 VS 不安が強い息子の朝の親子バトル

 
 
わが家の息子は小2の春に登校拒否がはじまりました。
 
 
はじめのうちは無理やり登校させ、なんとか1人で登校できていました。
 
 
ですが、無理な対応を続け
 
 
「ママがいい・・・」
 
 
という息子を
 
 
「甘えさせてはいけない。状況が悪化してしまう!」
 
 
突き放し続けた結果、学校だけでなく日常生活でも私から離れられなくなる『母子分離不安』に
 
 
1人では学校に行けなくなってしまいました。
 
 
当時の私は
 
 
「自分が付き添うことで息子が学校に通えるなら」
 
 
と考え、学校の先生と息子とも話し合ったうえで母子登校を開始。
 
 
私は新卒で入社した会社に勤務していますが、コロナの影響もあり、週に3日は在宅勤務・残り2日が本社出勤というようなワークスタイルでした。
 
 
付き添い登校はしても、仕事をやめる選択はしたくない。
 
 
幸い在宅勤務が可能なこと、職場も理解があったことから、仕事の時間を調整しながら付き添い登校を続けることに。
 
 
当時の息子は、校門をくぐるのに1時間、下駄箱で2時間かたまる、なんていうことがざらにあった状況。
 
 
いくら職場に理解があるからといって、毎日いつまでも息子に付き合うわけにもいきません。
 
 
仕事が忙しい時期や、会議がある場合には、リモートワークができる環境に移動する必要がありました。
 
 
そのため、
 
 
「今日はほんとに急いで!」
 
 
「9時半から会議がはじまるの!」
 
 
と、あせって息子を急かす私。
 
 
「俺だって行こうとしてるんだけど、行けないんだよ!
 
 
怖い・・・入るの無理なんだよ・・・」
 
 
と抵抗する息子。
 
 
「もう!だったらここにいなさい!先に学校行くからね!」
 
 
「いやだ!無理!」
 
 
と、息子をおいて学校に行く母という、訳のわからない状況に。
 
 
このように、ほぼ毎朝、親子バトルを繰り返していました。
 
 
怒るママ
 
 

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3.朝の付き添い登校、母子登校中のお母さんは女優になって!

 
 
学校への行きしぶりがあり、お母さんから離れることができない状態
 
 
これはお子さんが「不安」を抱えている状況です。
 
 
お子さんが赤ちゃんだった頃を思い出してください。
 
 
ママの姿が見えなくなった途端、「ママ、ママ〜」と呼ばれる。
 
 
そんなとき、
 
 
「ちょっと待って!今は無理!」
 
 
と対応をした時と、
 
 
「どうしたの?」
 
 
と返事をして、お子さんとスキンシップをとった時。
 
 
結果的にどちらの方が早く、お子さんは落ち着きましたか?
 
 
ほとんどのケースが後者だと思います。
 
 
母子分離不安で付き添い登校をしているお子さんも同じ状況と考えてください。
 
 
お母さんが
 
 
「もう!急いで!」
 
 
「お母さん、もう行かなきゃいけないの!」
 
 
と怒りながら、お子さんをふりほどこうとする。
 
 
突き放そうとすればするほど、お子さんの不安は大きくなり、必死に抵抗するはずです。
 
 
その代わりに、
 
 
「不安なんだね。頑張っているものね。」
 
 
「お母さん、早く仕事終わらせるからね。」
 
 
優しいトーンで伝え、スキンシップをとる
 
 
簡単なことではありませんが、女優になったつもりで 心の中のあせりとイライラを沈めて、お子さんに優しく接してみてください。
 
 
それでも離れるまでに時間がかかるかもしれませんが、安心が得られることで、少しずつお子さんから離れていけるようになる日がきます。
 
 
朝の付き添い登校中は『女優になる』。
 
 
ぜひ、試してみてくださいね。
 
 
親子
 
 
執筆者:永瀬 未歩
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
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